2005/02/06 木口木版画家・小林敬生の世界

今日は一日何もせず、ただぼんやりと物思いに耽っていようと思っていた、のですが、日経新聞に私の関心を呼び覚ますような記事が載っていたので予定変更です。取り急ぎ、それについて少し書くことにします。

そして、それを書き上げたあとには油絵具で遊ぶことにします。

で、今日、私の心を捉えた記事は何かといいますと、日経新聞の「芸術・教養」欄に掲載されていた版画家・小林敬生(こばやし・けいせい|本名は こばやし・たかお)さんの記事です。

私が小林さんを知ったのは、今から15、6年ほど前になります。そのきっかけは、本コーナーでもたびたび書いています彫刻家・舟越桂さんを知ったのと同じでして、1989年当時、NHK総合で放送されていた「一点中継・つくる」(日曜/23:25~23:45)という番組によってです。

2005/01/09 安藤忠雄の提言「思考停止脱しよう」

本日は、7日付の朝日新聞に掲載された、建築家・安藤忠雄さんへのインタビュー記事に注目してみたいと思います。

これは新年を迎えたのに当たり、各界で活躍する著名人にインタビューし(聞き手:中西豊樹記者)、現代日本が抱える問題点を指摘してもらおうという趣旨に基づくものです。その「中」といいますから、3回シリーズの「2回目」に安藤さんが登場されているわけです。

大見出しは「思考停止 脱しよう」で、小見出しは「個人の責任逃れるな」「教育改革で子供を救え」です。この見出しだけで、本文をご紹介しなくても、だいたいの内容は想像できてしまうかもしれませんね。

それでも、書かれている内容について見ていこうと思うわけですが、その前に、安藤忠雄さんをご存じない方のために、安藤さんのプロフィールを今回の記事からそのままに抜き出して以下に紹介しておきたいと思います。

2004/12/21 元マラソン日本代表・中山竹通さんの泥臭い生き方

私は自分自身がいわゆる「エリートコース」とは無縁の生き方をしてきたせいか、エリートコースから外れた雑草的な生き方をする人間にどうしても関心が向かってしまいます。

昨日の日経新聞「私の苦笑い」というコーナーで紹介されていたその人もまさに雑草的な生き方を原点に持ち、その後一躍脚光を浴びた人物です。

今回私の関心を強くひきつけた人物は_中山竹通(なかやま・たけゆき:1959年長野県生まれ。1988年ソウル1992年バルセロナ五輪で連続4位入賞。1995年ダイエー退社、大産大などで指導後、2004年、愛知製鋼陸上部監督に就任)さんです。

現役時代を振り返る中山竹通

同コラム内には、日経新聞編集委員の芦田富雄さんによる、現役時代の中山選手評が次のように綴られています。

小気味いい走りと速射砲のように飛び出す挑戦的とも映る言葉の数々。五輪のメダルに手は届かなかったが、鮮烈なイメージを残して時代を駆け抜けた。

『十万分の一の偶然』テレビ朝日のドラマは酷かった

昔、私は映画やドラマの脚本を書いてみたいと思ったことがあります。そんなことがあり、その頃はテレビのドラマもよく見ましたが、今は日本のドラマはほとんど見ません。見てもがっかりするだけだからです。

NHKBSプレミアムで放送されるドラマは割と見ています。その多くは、アガサ・クリスティ作品を原作とするものや昔の『刑事コロンボ』シリーズです。これらも、粗を探せば見つかりますが、日本のドラマほど酷いものはありません。

こんな私ですが、この日曜日の夜に放送されるドラマを見る気になりました。松本清張原作の『十万分の一の偶然』が放送されることを知ったからです。

今回の放送は再放送で、初回の放送は、清張が亡くなって20年を記念する2012年12月15日だそうです。このときの放送を私は見ておらず、今回初めてとなります。

2004/08/01 キュゼラークって知っていますか?

私には購入した日付を残す癖があります。〔1999.2.24〕と残る本を、今、初めて読み始めました。『姿の消し方 幻想人物コレクション』(池内紀/岩波文庫という本です。

私は、実在した人物や実際に起こった事件などについて書かれた本が好きです。いわゆるノンフィクションというヤツですね。

今回話題にしたい池内紀さんの書物もそうした一冊で、本の帯には「彼らは確かにそこに在た そして 鮮やかに消え失せた 有名無名 奇人変人 喜劇悲劇 30人の数奇な運命」とキャッチ・コピーが踊っています。これだけでも大いに興味をそそられそうではありませんか?

私は、自分自身が多分に“変人”ぽいところがあるせいか(自己申告?)、いわゆる奇人変人の類いが嫌いではありません。というより、大好きです。ですので、当書も、そこに惹かれて買い求めたものと思います。

2004/07/12 大林宣彦作品とオーラ

それにしても、連日暑い日が続きます。ただ、今日のところは、暑さはそれほどでもありません。が、昨日、高校野球観戦で炎天下にいたせいか、体内に暑さが堪っているようで、思考回路が滞り気味です(←それはいつものこと(^.^;)。

ですので、ある物事に思考を働かせて文章にまとめるのはいささか億劫な状態ではあるのですが、気合を入れて、先週末の10日に見てきた映画の話でも書いてみることにします。

今回出かけた先は、このところの恒例となっています東京・池袋の新文芸坐でして、先週の土曜日から始まった特集「大林ワールド・ベストセレクション」(7月10日~7月16日までの期間、代表作を日替わり上映)がお目当てでした。

上映後に行われた大林宣彦監督ご自身のトークショーの前ふりで明かされたところによりますと、新文芸坐と大林監督とは浅からぬご縁なのだそうでして、杮落としで上映されたのが大林監督作品とのことでした。

2004/06/12 長崎小6女児殺害事件

本日は、発生から10日以上経った事件について書きます。その事件とは、「長崎小6女児殺害事件」す。

この事件は、その特異性から世間の関心を集め、私自身も本コーナーで取り上げるつもりでいながら、どうにも気が重く、今日まで延び延びにしていました。しかし、今日の産経新聞に、加害女児のサイトを検証する記事が掲載されていたこともあり、書いてみる気になりました。

で、まずは、事件の発生から少し振り返ってみることにします。

事件が明らかになったのは今月の1日午後0時45分頃で、事件現場となったのは長崎県佐世保市東大久保町9-10にある市立大久保小学校(出﨑睿子(えいこ)校長/全校生徒数・187人)です。

日本の夏は温暖で理想的な気候?

マラソンの勝敗争いは、レース展開によって異なり、早い段階で選手が飛び出し、そのままゴールする場合もあります。その一方、終盤までもつれ、1964年東京五輪のように、競技場内で追い抜かれ、3位に終わった円谷幸吉選手のような例もあります。

2020年東京五輪のマラソンおよび競歩の開催地を決める“争い”は、円谷ケースに落ち着きそうな気配です。

東京五輪と銘打つ以上、五輪の花である男女、中でも男子マラソンを東京以外で行うのはあり得ない話です。それが、大会を来年に控えた今、国際オリンピック委員会(IOC)側が、マラソンと競歩の会場を東京から北海道の札幌へ移すよう促す事態となりました。

開催予定の日本にとっては青天の霹靂といえることで、この急展開を受け、関係者は蜂の巣をつついたような騒ぎになっています。