前回に続いて、油絵具を使った絵画表現について書きます。
私は油彩画に興味を持ったのと、17世紀のオランダの画家レンブラント(1606~1669)に興味を持ったのがほぼ同時であったように思います。
版画家、棟方志功(1903~1975)は自分を板画家(はんがか)と名乗りましたが、はじめは油彩画を描きました。
棟方が絵を描き始めるきっかけの話が、棟方の人となりと制作風景を記録した『彫る・棟方志功の世界』という映像に残っています。
私はその映像作品がビデオになったものを持っています。

棟方は子供の頃から極度の近眼でした。青森の長島小学校へ通っているときモーリス・ファルマン(MF.7)という飛行機が飛来したというので、学校の児童みんながそれを見に駆けつけたそうです。


