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レンブラントの油彩技法が私の目指す到達点

昨日、描きかけの油彩画に加筆しました。いくら時間をかけても、望むような感じにならないと半分諦めていました。

亡くなって今年で27年になる母の生前の姿を描いています。その当時は、とうに視力を失っていましたが、家の中で猫を抱いているところを私が写真に撮り、それをもとに描いている小さな絵です。

同じ写真から何回か描いて試しましたが、うまくいかず、これで何度目かの挑戦です。今回は思いつきで、支持体はカンヴァスではなく、何かのときに使おうととってあった1センチ程度の厚みを持つ板です。

サイズは、ほぼSM(サムホール 22.7×15.8センチ)です。

写真をもとに描くといっても、写真を見るのははじめだけで、あとは何も見ず、絵具をつけていきました。こうすることで、固有色に必要以上に縛られず、自由に色を扱える気分になれます。

小学校の低学年の子供たちが、たとえばクレヨンを使って自由に描いた絵を見ますと、うらやましく感じることがあります。固定観念に縛られず、思いが向くままにクレヨンを走らせてることができているからです。

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2001/01/10 家族ヌード

新聞をめくっていましたら、ある見出しが目に飛び込んできました。

「家族ヌード」

「家族ヌード?」と興味を引かれ、記事を読み始めることに。

話題の主は、長島有里枝という女性写真家で、これまでの彼女の活動を総括する個展が開かれている(開かれていた?)という内容の記事でした。

彼女は、1993年に“家族ヌード”で衝撃的なデビューを飾ったことから「“家族ヌード”写真家」などとも呼ばれているようです。私も彼女の名前は聞き覚えがあると思い、重ねた本の小山を捜していましたら、見つかりました。彼女の写真が収められた写真集“Shutter and Love”が。

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2006/06/28 甲斐庄楠音

本日は、先日(25日)の「新日曜美術館」(日曜美術館 NHK教育/日曜09:00~10:00 再放送20:00~21:00)で取り上げられた日本画家甲斐庄楠音(かいのしょう・ただおと)について書いておきたいと思います。

当日の番組タイトルは_「穢(きたな)い絵だが生きている 大正画壇の奇才・甲斐庄楠音」です。

のちに先輩画家に「穢い絵」と烙印を押される楠音が描く女性像。私は当日の番組にはそれほど興味がわかず、習い性で見始めました。

それが変わったのは、楠音が描いた絵が紹介されたとき、ではありません。

たしかに、「大正画壇の奇才」と称されたのも頷ける画風ではありました。しかし、あまりにも「作り絵」っぽいのがどうも私の好みに合わないことを感じていました。

楠音は、「男が詩想した女ではなく、針でつけば真っ赤な血潮が吹き出るような、生身の女そのものを描きたい」と願い、それを絵筆に込めたということですが、それでも日本画の画材が制作に制約を課し、少なくとも私の眼には、生身の女を描いたようには映りませんでした。

大正9(1920)年に描いた絵に『幻覚』があります。

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レオナルドが描く人物画の肌の秘密

この日曜日(10日)に放送されたNHKスペシャルを見ました。昔はNHKが放送するドキュメンタリーを好んで見ており、NHKスペシャルも見ました。それが今は、NHKが伝えるものが信用できなくなり、見ることを避けています。

しかし今回は、レオナルド・ダ・ヴィンチを取り上げた番組であることを知り、録画して見ました。

NHKが制作するドキュメンタリーには、昔からフォーマットのようなものがあるように感じます。今回もその手法で作られ、狂言回しにひとりのミュージシャンを登場させています。

私は初めて見る男性でした。番組で伝えたところによりますと、昨年末の「紅白歌合戦」にも出場したという音楽グループ「サカナクション」山口一郎という人物でした。

果たして、山口氏が今回のシリーズものに最適な人選だったのでしょうか。

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ぶらぶらゴッホと強すぎた兄弟愛

昨夜放送された「ぶらぶら美術・博物館」を録画し、再生させて見ました。今回は、上野公園内にある上野の森美術館で行われています絵画展『ゴッホ展』(2020年1月13日まで。その後、2020年1月25日から3月29日の期間、兵庫県立美術館で開催)に合わせた番組を放送しています。

今回の番組紹介のページの締めくくりには次のように書かれています。

ゴッホの10年間の―短くも濃密な画家人生を辿ります。

フィンセント・ファン・ゴッホは、1890年7月29日に37歳で亡くなっています。その10年ほど前に独自に絵を描き始めたということは、27歳頃のことになりましょう。

それまでに、いろいろなことに手を付けるものもうまくいかず、弟のテオ(テオドルス・ファン・ゴッホ)が画商で仕事を始めたことがおそらくはきっかけとなり、ゴッホが絵の道に進んだのでしょう。

といっても絵の教育は受けたことがなく、はじめは当時の画家たちが描く絵の模倣から入って行ったものと思います。そんな時代を入れて10年の画業をされているだけで、実際のところ、今の私たちが知るゴッホ風作品は、亡くなる直前に描かれたものばかりです。

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2001/01/06 ファン・ゴッホの書簡

時々、思い出したように、次のような想像をしてみたりすることがあります。

もしもこの世の中から、テレビもラジオも新聞も、ましてや、インターネットも消えてしまったとしたなら、どんな毎日を過ごすことになるのだろう?

と。

今朝の産経新聞「21世紀へ残す本残る本」のコーナーでは、作家の佐伯一麦氏が『ファン・ゴッホ書簡全集』二見史郎、他訳/みすず書房)という本を紹介しています。

ゴッホはご存じですよね?

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2008/8/25 みんなと一緒が安心?

昨日でようやく終わってくれ、清々しています。中国で行われていた「北京オリンピック」です。

私は、みんながワーワー騒ぐようなものは嫌いです。ですから、サッカーのワールドカップ(FIFAワールドカップ)も嫌いです。そして、オリンピックも嫌いです。2016年のオリンピック開催地を東京に誘致しようとしていますが、私は反対です。

他国で開催されるオリンピックでさえ、NHKをはじめとする日本のマスメディアが大会期間中、気が触れたかのように騒いでいます。そのオリンピックが東京で開催されることにでも決まれば、それを金儲けに結びつけようという人たちを中心に、猛烈な騒動になることは目に見えています。

そんなドンチャン騒ぎは迷惑なだけです。断固お断りします。

知る人ぞ知る画家に高島野十郎がいます。

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2008/7/24 知られざる写真家マリオ・ジャコメッリ

本日は、これまで書こうと思いつつ書けずにいた知られざる写真家について書いていくことにします。

写真家の名前はマリオ・ジャコメッリですが、果たしてどれほどの人がこの写真家を知っているでしょうか。正直いいまして、私もその番組を見るまで知りませんでした。写真家を知ることになった番組は、毎週、ほとんど習慣のように見ている「新日曜美術館」(日曜美術館)です。

ジャコメッリが取り上げられた番組は5月25日に放送になっています。おそらく、番組が放送された頃は、TBSの局アナからフリーになった川田亜子(かわだ・あこ)という女性アナウンサーが“自殺”する出来事が起き、当時はその情報収集などに時間が取られ、ついついこの写真家を取り上げることをあと回しにしてしまった事情があります。

仕切り直しで書き出そうと思いましたが、放送から2カ月ほど経ち、さすがに記憶が薄れていたため、PCで録画して自作DVDにしておいた番組を見て確認しました。

同番組の自作DVDレーベル画像
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2007/05/28 没後100年を記念する「靉光展」

いきなりこんな質問をしてみたいと思います。あなたは漢字の読み書きは得意ですか?

こうした質問に「得意です」と答えた方に質問いたします。「靉光」は、どうお読みなりますか? 字が小さすぎてはわかりにくいですので、下に大きく表示しておきます。

靉光

これは画家の名前なのですが、昨日の日曜日、私はその画家の展覧会へ行ってきました。

展覧会が開かれていたのは、東京・竹橋にある東京国立近代美術館です。

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2006/07/31 『ラス・メニーナス』と鏡

本日は、ちょっとばかり絵について書いてみようと思います。

で、何から書き始めようかと考えたわけですが、本日のキーワードが「鏡」になりそうということで、ひとつ、動画を見ていただこうと思います。

これは、1991年10月27日にNHK教育で放送になり、ビデオ録画してあった「日曜美術館」を動画化したものです。

ベラスケスの回を含む「日曜美術館」の録画ビデオ

この日は「名画への旅 ベラスケス ラス・メニーナス」と題し、映画監督の吉田喜重さんが、ベラスケスの代表作、「ラス・メニーナス(宮廷の侍女 たち)」について、独自の解釈を披露されています。

この「ラス・メニーナス」は、大変に有名な作品ですので、おそらくはご存じの方が多いとは思います。が、念のため、ここでおさらいをしておくことにします。

この絵が完成したのは1656年といいますから、ベラスケスが亡くなる4年前になります。この作品は、1666年の蔵品目録には「家族の肖像」あるいは「王室一家」と記されていたそうです。現在の名称になったのは19世紀になってからで、「メニーナス」という言葉はポルトガル語の起源で、「宮廷の侍女」を意味します。