不思議な運命のめぐりあわせ

家族だからといって、仲良く暮らしたり、離れて暮らす家族を常に大切に想うとは限りません。

小説家もそのあたりは同じで、たとえば、村上春樹1949~)は父と不仲だったと聞きます。そのことは、彼が書く小説の通奏低音になっている(?)かもしれません。

同じ小説家であっても、宮本輝1947~)は村上とは対照的といえましょう。

宮本の作品を私は多く読んでいませんが、彼の随筆や、彼のこれまでの人生を振り返る新聞の文章などを読みますと、両親への感謝や愛情に溢れ、それを疑うことはまずありません。

逆の意味で、それは不思議に感じられるほどです。

夢を実現する方法

小学生が将来就きたい職業のランキングの上位がマスメディアで定期的に発表されます。そのトップ10に小説家が入ることはない(?)ように記憶します。

小学生の中にも、小説家志望の児童はいるでしょう。しかし、小学生でも、少しは「現実的」に考え、自分にはなれないと考え、志望する職業から外したりこともあるかもしれませんね。

小説家は、学校の成績が良いだけではなれません。小説家になるための学校はあるかもしれませんが、そこを卒業した人が必ずなれる保証もありません。

また、晴れて小説家になれたとしても、コンスタントに優れた小説を書ける人ばかりではありません。

どんな職種でも同じでしょうが、その世界で成功できる人は限られます。

急に思いついたように、「小説家になろう」と決めて小説家になり、その道で成功した人がいます。本コーナーで前回取り上げた小説家の宮本輝1947~)がその人です。

凄みの効いた馬券にまつわる思い出

あなたは馬券を買ったことがありますか? 私はありません。

この馬券。正しくは「勝ち馬投票券」というそうですね。面倒くさいので、本ページでは馬券で通します。

公営競馬において、勝ちそうに思える馬にお金を賭けて投票し、予想が当たれば、当たった人でお金を分け合うのが、馬券のざっとした仕組みになりましょうか。

たまに、人気のなかった馬が一着になり、その馬に掛けた人がお金を独り占めできる万馬券に化けることもあります。

競馬における馬券ですが、「殺し馬券」というのがあるのはご存知でしょうか。耳で聴くと、何やら凄みを感じさせる馬券です。私は昨日、そんな馬券があることを知りました。

不死身の男と女の冒険活劇映画

今月、村上春樹1949~)の荒唐無稽な冒険活劇を、AmazonのオーディオブックのAudibleで第1巻を聴き、第2巻と第3巻を電子書籍のKindle版で読んだことは本コーナーで書きました。

その感想として、本作をエンタテインメントとして見るなら、5点満点評価で3、甘めに見れば4をつけてもいいが、文学作品だといい張るなら、2、辛くすれば1だとしました。

その理由は、本コーナーでその作品を取り上げた分の更新で確認してください。

今週水曜日(22日)、NHK BSプレミアムで放送された、エンタテインメントに徹した映画を録画し、昨日再生してみました。

『アラベスク』1966)という作品です。ネットの事典ウィキペディアは、本作を「サスペンス映画」としていますが、私の感想では、「ナンセンスコメディ映画」がふさわしいように感じます。

荒唐無稽な冒険活劇もいいけれど

村上春樹1949~)の長編小説『ねじまき鳥クロニクル』19941995)は3部構成になっています。1部ずつ1冊の本ですから、全部読むには3冊を購入しなければなりません。

図書館を利用する人で、3冊をすぐ借りられるのであれば、買わずに済ますこともできます。その方が、絶対に賢いですね。

賢くない私は、一応、手元に残しておきたいたちでもありますので、読みたい本があれば、購入することにしているだけのことです。

私は村上作品に特別詳しいわけではありません。それでもこれまで、短編小説はほぼすべて読んでいるはずです。紀行文や随筆集もあらかた読みました。

長編小説でまだ読んでいないのは、発表順に次の作品です。

まだ読んだことがなかった中の『ねじまき鳥クロニクル』の第1部を、AmazonのオーディオブックのAudible(オーディブル)を利用し、耳で楽しんだことは本コーナーで書きました。

月報に連載された欧州が舞台の清張作品

久しぶりで松本清張19091992)の小説を読みました。おそらくは初めて読んだ『黒の回廊』です。読み終わって作品名を見ますと、話と結びつかないような気がしないでもありません。

少なくとも、私がこの作品名を聞いて、本作で描かれている話をイメージすることはできそうにないです。

本作を読むきっかけは、Amazonの電子書籍で、該当する書籍にはポイントが50%つくキャンペーンが展開され、本作がそれに該当したからです。

本作について、ネットの事典ウィキペディアで確認すると、1970年代文藝春秋社1923~)から、月1回ぐらいの割合で刊行された第1期(1971年4月~1974年5月)の松本清張全集に添えられた月報で連載された作品だそうです。

連載によって作品が発表されることは多いですが、月報に連載するというのは変わっています。しかも、3年にもわたっており、プロの作家とはいえ、モチベーションを保つだけでも大変そうに、素人の私は想像してしまいます。

乱歩の短編逸話とコロンブスのマイク?

ここ数日は、江戸川乱歩18941965)の作品に接することが多くなっています。

昨日は、Amazonが提供するオーディオブックのAudible(オーディブル)で、乱歩の『押絵と旅する男』1929)を再読、といいますか、正確には、専門家が朗読する作品を耳で楽しみました。

この作品は章に分かれていないため、ひと続きで聴くことになります。

本筋から離れて、Audibleのサービスに注文をひとつつけておきましょう。

作品に章が設けられているのであれば、ひとつの章が終わったところで、朗読の再生が停止する仕組みにして欲しいです。今はそれが、章が終わっても朗読は終わらず、続けて次の章の朗読が始まってしまいます。

『屋根裏の散歩者』のラストは?

『屋根裏の散歩者』という小説はご存知でしょうか。知っている人であれば、今更説明するまでもありません。

江戸川乱歩18941965)が書いた短編小説です。乱歩を良く知らない人でも、乱歩の代表作として本作を思い浮かべるかもしれません。しかし、乱歩が本作を書いたのは大正14年です。乱歩はこの年に満で31歳になりますが、まだ、これといった職業を持たない生活をしていました。

自分が小説だけを書いて食べていけるとは考えておらず、本作が『新青年』19201950)で活字になっても、まだ、決心がつかずにいたのでした。

私は昔からなぜか乱歩の世界に惹かれていました。といいますか、乱歩が本腰を入れて書いた時期の作品よりも、小説家になる決心がつかない『屋根裏の散歩者』や『人間椅子』(1925)に惹かれ、それこそが乱歩作品だと思っていました。

耳で楽しめ村上作品 間宮の人生を壊した過酷な体験

このところは、自分の声を録音し、録音した自分の声を聴くのを楽しみとしました。それとほぼ並行して、他人に聴かせるために他人が録音した声を聴くのも楽しみとしました。

出版物などを朗読した音声コンテンツを楽しめる「Audible(オーディブル)」というサービスはご存知でしょうか。Amazonが提供するサービスのひとつですが、私は以前にも、このサービスを利用し、耳で楽しんだ時期があります。

そのときは、文化人が過去に行った講演会を録音したものを楽しみました。

このサービスが、2カ月間無料で利用できる、と以前から私にメールで届いていました。興味はあったものの、それを楽しむことで時間が制約されるため、後回しにしていました。

その利用を始めました。きっかけは、村上春樹1949~)の長編小説『ねじまき鳥クロニクル』の第1部が利用できることを知ったからです。

乱歩の耳に聴こえたゾーッの音の正体

江戸川乱歩18941965)が残した膨大な随筆を素人朗読し、それをZOOMのフィールドレコーダーのF2とF2に付属するラベリアマイク(ピンマイク)で録音し、iZotopeのオーディオ編集ソフトのRX 9 Standardで整えることが私の日課になっています。

関心がない人に同じことをしてもらったら苦行でしかない(?)かもしれません。私は今、音に関して強い関心を持ち、以前から自分の声を録音することも嫌っておらず、また、F2で使える32bit float録音に魅了されていることが重なり、いくら繰り返しても、興味が尽きない状態となっております。

フィールドレコーダーのZOOM F2と付属のピンマイク

また、乱歩の作品を離れ、素の乱歩が書き残した随筆は、当時の乱歩のことがわかり、これはこれで、読んでいて面白いです。

私が乱歩に興味を持つのは今に始まったことではありません。30年以上前になると思いますが、その当時、記録魔の乱歩を象徴する貼雑年譜(はりまぜねんぷ)を再現する本が発売され、私は買い求めました。