村上作品に足りないもの

前回の本コーナーでは、昨日の昼前に読み終えた村上春樹1949~)の長編小説『1Q84』の全体の感想のようなことを書きました。

その中で、本作についてはほとんど書いたつもりです。そう思っていましたが、まだ書き足りないように思いますので、今回もその続きのようなことを書きます。

本作のタイトルは『1Q84』です。日本語読みした「いち・きゅう・はち・よん」をもじっています。村上の作品は海外でも翻訳されて読まれています。日本語だけに通じるタイトルが、海外ではどのように受け止められているでしょうか。

1984年ジョージ・オーウェル19031950)の『1984年』1972)から引いているようですが、それに連なるようなことが書かれているわけではありません。

村上の作品で特徴的なのは、別々の話が同時進行で描かれるスタイルです。本作でも、主要人物の川奈天吾と青豆雅美をそれぞれ別の章にして描くことをしています。

『1Q84』の個人的まとめ

本日の昼前、村上春樹1949~)の長編小説『1Q84』を読み終えることが出来ました。

本作については、本コーナーで五回取り上げています。今回はそのまとめの第六弾です。

本作を本コーナーで初めて取り上げたのは今月8日です。紙の本は、BOOK1からBOOK3まであり、しかも、それぞれが前編と後篇に分かれています。合計六冊で構成されています。

それぞれのページ数は次のとおりです。

BOOK1554
BOOK2501
BOOK3602

合計のページ数は1687です。

私は、一冊にまとめられたAmazonの電子書籍版で読みました。

電子書籍は、フォントのサイズでページ数に変化が生まれます。私は標準のフォントサイズで表示させています。電子端末はパーセンテージの表示もできます。それを頼りに、平均して、一日に全体の10%程度を目安に読み進めました。

精神世界で交わって宿した生命

ここ一週間ほど、村上春樹1949~)が書き、2009年2010年に発表した村上12作目の長編小説『1Q84』を読むことに長い時間をあてています。

また、その作品について、本コーナーでこれまで四度取り上げました。今回もそれを取り上げるため、第五段になります。

これまでに全体の80%を読み終わりました。私はAmazonの電子書籍版で読んでいます。電子版のページ数はフォントの大きさによって変化します。

紙の本では、BOOK1からBOOK3までのページ数が次のような分量に定められています。これが公式のページ数になりましょう。

BOOK1554
BOOK2501
BOOK3602

私の端末のフォントサイズは標準にしています。それによって示されたページ数で1369まで読み終えたところです。本作についてはじめに取り上げたときは、全体の20%の段階でした。ようやく、全体の五分の四まで辿り着きました。

村上作品で初めて泣いた

このところは村上春樹1949~)の長編小説『1Q84』にどっぷりと浸かった状態です。とても長い小説で、なかなか読み終わりません。

紙の本では、BOOK1からBOOK3まであり、それぞれは前編と後篇とに組まれています。全部で6冊です。私はAmazonの電子書籍版で読んでいるため、ひと続きで読める環境です。

一日に全体の10%程度読むことをしており、昨日の時点では、BOOK2の後篇・第15章まで読み終わりました。ページ数にすると923ページで、パーセンテージは54%です。

本日の豆注意
電子書籍の場合、フォントの大きさでページ割が変化します。私のフォント・サイズは「標準」にしてあります。

ようやく折り返したばかりです。

昨日は12%読みましたが、村上の作品を読みながら初めて涙がこぼれました。作品に書かれていることから、作品を離れた普遍的な人生そのものにイメージを膨らませ、涙が堪えられなくなったのです。

『1Q84』を実写版にするなら

村上春樹1949~)の長編小説『1Q84』を読んでいます。

私は一冊にまとめられたAmazonの電子書籍版で読んでいますが、紙の本はBOOK1からBOOK3まであり、それぞれが前編と後篇に分かれています。

紙の本で本作を読もうと思ったら六冊になり、本作だけで置く場所を取りそうです。

前回の本コーナーで本作の途中経過のようなことを書きました。

今回はその第二弾になります。昨日時点で720ページまで読み終わりました。パーセンテージにすると42%です。ここまで、一日にだいたい10%ぐらいずつ読んできましたので、このペースで読めば、読み終わるまで、本日を入れて、6日ほどかかる計算です。

村上の『1Q84』途中経過

村上春樹1949~)の作品を読むことに時間を割いています。

今は、村上の12作目の長編『1Q84』を読んでいるところです。紙の本として、2009年2010年に出版されています。私は紙の本の実物は見ていませんがBOOK1からBOOK3まであり、しかも、それぞれ前編・後篇の二冊構成になっているということは、全部で六冊になりましょうか。

私はAmazonの電子書籍版で読んでいます。すべてが一冊になった号本版で、ひと続きに読むことができます。

昨日時点で、15章の途中まで読みました。電子書籍の場合は、フォントの大きさでページ数が変わりますが、350ページです。これで、全体のまだ20%です。

ということはまだ5分の1程度読み終わっただけで、残りが5分の4あることになります。

ここまで読んできて感じたことを書いておきます。

主要人物には、スポーツのインストラクターをする30歳目前の「青豆(あおまめ)」という実に変わった苗字を持つ女性がまずひとりいます。ここまで読んだ限りでは、下の名前はわかりません。

読書の時間 村上作品の時間

私は興味のあることを周期的に、代わる代わる集中してする傾向を持ちます。今私が興味を持つのは読書です。

読書をするのでも、そのときどきで、私が関心を持つ作家は違います。今は村上春樹1949~)の作品を続けて読んでいます。

私が村上に興味を持つようになってからこれまで、短編集とエッセイ集はほとんど読みました。長編小説も発表順に読み、残りは昨年発表の作品を含め3作品ほどです。

私はAmazonの電子書籍を利用して読んでおり、年に何度か、半額程度で読める機会にまとめて読むようなことをしています。

本日の豆補足
Amazonでだけ使える1ポイント1円の価値を持つポイントが、定価の半分程度つくという意味です。

昨年夏にもそれがあり、そのときに手に入れた村上作品は次のものです。

渡しに毎日現れる座頭の話

人それぞれに日々の習慣があるでしょう。私は、眠る前に本を読むのが習慣です。

このことは本コーナーで何度も書いていますが、私の生活時間は普通の人より、基本的には三時間ほどずれています。午前6時に起き、午後9時に眠る人を普通の人とした場合の時間感覚です。

つまり、毎日午前3時頃に起き、午後6時頃に眠る。これも日々の習慣になりますね。

そんなわけで、毎日午後5時台になると眠るための準備に入ります。午後5時半頃には布団に入り、読書を始めます。私は寝つきがいいので、30分持たずに眠ってしまうため、読書の時間が30分程度しか得られません。

最近は、岡本綺堂18721939)の短編集を読みました。

私は時代劇を見ないたちです。ですので、時代物も読んだことがありませんでした。ですので、テレビドラマになった「半七捕り物長」も見たことがなかったのです。

それだから、岡本綺堂のことも知りませんでした。

ホームズ物の全体像と「いわくつき」の作品

私は、本年2月にNHK BSプレミアムで放送が始まった「シャーロック・ホームズの冒険」を見るようになるまで、ホームズ物に縁がなかったことを本コーナーで書きました。

このように、これまでホームズ物に馴染んでこなかったため、英国のテレビドラマ「シャーロック・ホームズの冒険」の原作となる短編小説がいくつあり、それがどのように発表され、単行本になったのかを知りませんでした。

テレビドラマを見るようになってから、それらの成り立ちを知りました。

アーサー・コナン・ドイル1859~ 1930)によって生まれたホームズ物は、長編が、1887年の 『緋色の研究』に始まり、 『四つの署名』1890)、『バスカヴィル家の犬』1902)、『恐怖の谷』1914)と4編があり、それ以外はすべて短編小説で、その数は56です。

私のように、ホームズ物に馴染んでいない人は、それがどのような間隔で単行本になったのかわからないかもしれません。

不幸が不幸せとは限らない・場合も

幸福は誰もが望むことです。

最近読んだ短編小説の中に、それとは逆の考え方が書かれていました。もっとも、それが有効に働く人は限られるだろうと思います。

これは、本コーナーで最近取り上げていますが、Amazonの電子書籍で、該当する書籍であれば読み放題できるKindle Unlimitedを12月中旬まで利用できる権利を得ました。

これを利用し、阿刀田高1935~)が書いたコラムを一冊にまとめた『頭は帽子のためじゃない』を読みました。

その阿刀田の短編集もKindle Unlimitedで読んでいます。1980年から82年(当年は一作品だけ)にかけ、『野生時代』19741996 4月号)に掲載された十二編の作品を一冊に収録する『異形の地図』1984)です。