今、村上春樹(1949~)のエッセイ集『職業としての小説家』(2015)を読んでいるのではなく、耳で聴いています。
私は本エッセイをAmazonの電子書籍版で読み、本コーナーで取り上げたことがあったと思います。
それを今、Amazonが提供するオーディオブックのAudibleで聴いているというわけです。本サービスは月額1500円です。それを、月額99円で利用できる権利を得て利用しているのです。
小説は文字で読むほうが頭に入るように感じ、村上のエッセイを愉しんでいます。
村上が書くエッセイは、小説と違い、彼の素直な気持ちがそのまま表現されているように感じ、読みやすく、聴きやすいです。
ただ、今回は、それを朗読する人の癖が加わっているからか、自慢話が多いように感じることが少なくありません。
村上は、小説という世界は、ほかの表現分野の人に比べ、寛容であるとしています。すでに小説家になっている人も、新しい人が小説を書くといえば、拒むようなことはせず、どうぞどうぞと喜んで招き入れると書きます。