最近、ネットの動画共有サイトYouTubeで見たい動画が本当に少ないです。お勧めの動画の中で見てみたいと思う動画は、十本に一本も内です。
二十本に一本もないかもしれません。
YouTubeには普通の個人が作った動画が多く含まれます。あとからYouTubeに参入する個人が絶えず、動画を作って公開したい人で溢れた状態です。
あとから入ってくる人は、ネットの情報をあさり、どのような動画が受けているか調べ、それに沿った動画を作ることが多いでしょう。
ということは、似たような動画が必要以上に多くなっているということです。
多い動画のひとつは、撮影機材をレビューする動画です。これはもう飽和状態といえます。彼らは、次々に登場する機材をいち早くレビューすることをしており、それはテレビショッピングの状態です。
それを見て楽しんでいる人もいるのかもしれません。私はその手の動画はもう飽きました。どうしても気になる機材が出れば見ることがあるかもしませんが、ほとんどは見る気になりません。
そのほかの傾向としては、テレビなどですでに知られた人がYouTubeに自分のチャンネルを作って動画を上げる動きです。
おそらくはスタッフを組み、どのような動画を作るか、裏方に任せるケースが多いでしょう。また、撮影や編集のスタッフも抱えているかもしれません。
これはテレビ番組を作るのと同じで、安定感はあります。しかし、私はテレビのバラエティ番組を嫌うため、その制作手法で作られた動画は食指が動きません。
こんな風にして、見たくない動画を間引いていくと、見たい動画が本当に限られてしまいます。
私は作業工程を見るのが昔から好きです。例えば、町工場の作業を撮ったドキュメンタリー番組などは昔から好きで見ています。その流れに沿うような動画があれば見るかもしれません。
これは熟練を要するため、普通の個人が再生稼ぎに作ることはできません。
あとは、その道の専門家が専門的な知識を披露するような動画です。例えば、英国のナショナル・ギャラリーの学芸員が、その人の専門の絵画を解説するような動画です。
これも、長年その世界に携わっていないと、カメラの前で何も語ることができません。
YouTubeに見たい動画がなければ見なければいいだけの話です。動画を見なければ、それを見て費やすだけの時間を別のことに使います。
動画を配信している人も、自分のペースで動画を量産するだけでなく、たまには自分の動画を見直し、求められている動画を作っているか、考えてみるといいです。