天女にも悪女にも変える恋心 コナン・ドイル『ボール箱』

私は、Amazonの電子書籍版で本を読みます。今月末までは、思わぬ形でその権利を得たKindle Unlimitedを利用して、「シャーロック・ホームズシリーズ」の第2短編集『ホームズの回想 シャーロック・ホームズ』(『シャーロック・ホームズの思い出』1893〕)を読んでいます。

Amazon Kindle 第12世代

私はホームズものをすべて読んでいるので、何度目かの読書になります。

本短編集には、当初は二話目に収録されるはずだったものの、話の内容が残虐だったことで、一度は見送られた作品があります。

私が今読んでいる短編集は新訳版で、これには、当初の予定どおり、その作品が二話目として登場します。

その作品は「ボール箱」(1893)です。

本短編作品を取り上げようと思ったのは、26年間未解決のままだった事件が今になって動き出した名古屋で起きた女性殺害事件の容疑者の心理に相通じるものがあるのではないかと考えるからです。

金目当てのYouTuberはマス何とかと同じ穴の狢

私は昔から映像に興味を持ちます。

家庭用ビデオカメラさえもなかった時代は、個人が唯一扱えた8ミリ映画用カメラで撮影し、現像から戻ったフィルムをスクリーンに映写して愉しみました。

ELMOのサウンド8ミリ映写機 ST-1200
私が所有する8ミリ映写機 ELMO SOUND ST1200

その頃に個人で映像を撮る人はごく希でした。

私は写真も趣味にしています。写真も昔はお金のかかる趣味でした。24枚や36枚撮れるフィルムを購入し、撮影しました。撮影する枚数分、フィルム代と現像代がかかるので、無闇には撮れないような感じでした。

そのようなことが影響して、子供の入学式や卒業式、運動会ぐらいしか写真を撮らないという人も少なくなかったでしょう。

その時代と今を比較すると、隔世の感があります。

デジタルのカメラが登場し、何枚撮ってもほとんどお金がかからなくなりました。今ではスマートフォンで綺麗な写真が撮れます。だから、多くの人が、いつでもどこでも写真を撮るような感覚です。

人の心と事件の闇 名古屋主婦殺人事件

人の心は複雑です。

自分のことを自分はよくわかっている、とみんな思っています。しかし、何かの拍子に、自分で自分のことがわからなくなったというようなことが、あなたにはありませんか?

私がそのように質問されても、たしかにそんなことがありました。とは答えられません。あったのに忘れているだけかもしれません。しかし、今は、そんな具体例は浮かびません。

名古屋で26年前に起きた事件の容疑者が、事件から26年目になって、自首してきました。

【速報】逮捕されたのは69歳アルバイトの女 26年未解決の名古屋・西区の主婦殺害事件 夫の元同級生 (25/10/31 19:30)

本事件の報道を見ると、なんとなく事件の背景が見えてきます。

容疑者の安福久美子は被害者の夫 高羽悟さんと高校の同級生で、テニス部でも一緒だったということです。高羽さんは女性にモテそうな人だったのか、安福容疑者からは好意を持たれていたようです。

毎年バレンタインデーになると、高羽さんは安福容疑者からチョコレートをもらったそうです。また、手紙をもらったり、交際を直接求められたこともあったということです。

執念の果て 清張『犯罪広告』

数日前、名古屋で26年前に女性が殺害された事件の容疑者とされる女性が警察に自首することが起き、世間を驚かせています。

本事件については、本コーナーでいずれ取りあげることがあるかもしれません。本出来事で印象に残ったのは、殺害された女性の夫が、妻の無念を晴らすため、四半世紀にわたって執念を燃やし続けたことです。

事件現場のアパートには、何者かの血痕が残されました。被害者の夫は、その血痕が、のちのち犯人確定の決め手になると信じ、使わないアパートを事件後、26年間借り続けました。そのためにかかった費用は2200万円にもなったそうです。

「ここまで証拠が…」名古屋市西区主婦殺人事件 発生から25年も未解決 今なお玄関に残る血の足跡

その一方で、事件解決のため、情報提供を求めるビラ配りを長年にわたってしています。それが20年以上続けても事件が解決されなければ、自分のしていることがどれほど意味のあることなのかと自信をなくすこともあったのではないかと思います。

本事件の報道に接し、最近読んだばかりの松本清張19091992)の中編小説が重なりました。

どんな相手も人として対等に対応した刑事

一週間前の本コーナーで、自民党の新総裁になったばかりの高市早苗氏(1961~)について書きました。

高市氏が今月21日に予定されている首班指名(内閣総理大臣指名選挙)を経て、首相になることが見えてきました。

ただ、四半世紀にわたって自民党との連立に加わっていた公明党が連立から離脱したことで、先行きがいささか不透明になってきました。

最終的にどこへ落ち着くかわかりません。そして、高市氏が首相になって内閣を組閣することになれば、閣僚のひとりにおさまりそうな木原誠二衆議院議員(1970~)に簡単に触れ、ひとつの懸念として、ある事件について書き添えました。

あなたの質問に応じます! 自民党選対委員長『木原誠二 編』

世間では「木原事件」とされる事案です。

安田種雄さんの不審死を追ってみる

本コーナーの前回の更新で、ある事件について簡単に触れました。

実のところ、私はその事件については、以前、聴いたことがある程度でした。そこで、事件をもう少し知っておこう、とネットで少しばかりあたりました。

事件のあらましは、ネットの動画共有サイトYouTubeにある次の動画を参考にしました。本動画は埋め込みができないように設定されている(?)ので、リンクで紹介します。

本事件は「木原事件」と呼ばれています。木原というのは、自民党で役職をする木原誠二衆議院議員(1970~)の木原から来ています。

あなたの質問に応じます! 自民党選対委員長『木原誠二 編』

ただ、事件そのものに木原氏は直接関わっていません。ですので、木原事件と呼ぶことは、木原氏には気の毒なことかもしれません。

本事件には、4人の人間が関係しています。ひとりは実名で書き、ほかの3人はアルファベットのX、Y、Zで表すことにします。

訴訟社会の悪しき象徴 キャロル女史

ドナルド・トランプ氏(1946~)が、ある女性から、身に覚えのまったくない奇妙な訴訟を起こされた一件があります。記憶しているでしょうか?

訴訟を起こしたのは、エリザベス・ジーン・キャロル1943~)という女性です。彼女は現在、81歳です。

彼女について書かれたネットの事典ウィキペディアを見ると、彼女は一応、ジャーナリストで作家で人生相談コラムニストということになっています。

しかし、彼女の本性は、生まれつきの「詐欺師」といったところではなかろうかと思います。

米国は訴訟社会といわれます。どんなことでも訴え、裁判に勝てば儲けものといった気風があります。

たとえとして、本当かどうか知りませんが、飼っていた猫が水で濡れました。そこで、速く乾かしてあげようと、猫を電子レンジへ入れた人がいたそうです。

今、世界は戦時中です

ずいぶん前から、今と変わらないほど、世界は「狂って」いたのかもしれません。私がそれに気がつかなかったのは、私が鈍感だったからでしょう。

こんな私よりも、世界中の大多数の人が鈍感です。なぜなら、今、世界で起きていることにまったく危機感を持たないように私には見えるからです。

ロシアとウクライナ、そして今は、イスラエルとイランの武力衝突には、世界が過剰に反応しています。しかし、それよりも遙かに恐ろしいことが数年前から世界で起きています。しかし、世界の90%あるいは、99%の人がそのことにまったく危機感を持っていません。

1%だと100人に1人になります。そんな確率で騒動の裏側に気付いている人はいないように思います。0.1%にすれば1000人に1人。それでも多すぎれば0.01%。

1万人に1人ぐらいは、今の極めておかしな状況に危機感を持ってほしいところです。

ともあれ、危機感を持つ人が限られているせいでしょう。テレビも新聞も、何事も起きていないかのように、平時の「平常運転」をしています。

今週の水曜日、ネットの動画共有サイト「ニコニコ動画」にあった次の動画を本サイトで紹介しました。

本動画で伝えられていることが、今、世界にある現実です。

信用組合の信用はどこへ?

「投資」「融資」の違いを説明できますか?

投資というのは、自分が捻出した金額の何倍にもなることがある一方で、ゼロになってしまうこともある行為のことです。

それに対し、融資というのは、融資を依頼された人や企業などに、融資した金額は必ず返してもらうことを条件に、その人や組織にお金を融通する行為です。

社会通念上、お金を融資してもらった人は、融資してもらっている期間、融資してくれた人に利息を払います。

投資と融資の違いを書いたあと、長年に渡って行われていたという事案に注目することにします。

それが発覚したのは昨年11月です。私は毎日、家で取っている新聞4紙(朝日・日経・産経・地方紙)に目を通すので、それが報じられたとき、記事の見出しが目に入らなかったはずはありません。

しかし、そのときは、それほど大きく報じられなかったか、ある程度のスペースで報じられたものの、私が特別関心を持てなかったからか、それが報じられたという記憶がありません。

なぜ今、日航機墜落事故陰謀説を国会で取り上げるのか?

私の家では昔から、新聞を数紙購読しています。今も、朝日・日経・産経・地方紙の4紙が毎朝配達されます。

今朝、産経新聞を手に取り、一面を眺めて、違和感を持ちました。トップニュースとして、次の見出しの記事が画像入りで大きく報じられていたからです。

この航空機事故が起きたのは40年前の8月12日です。日付がすぐに出てくるのは、1992年に亡くなった私の母の誕生日と同じ日に起きたからです。

事故が起きた日が近づいた時期にこの種の記事が報じられたのなら、わからなくもありません。しかし、本日は5月1日です。事故と結びつくものがあるとは思えません。

本事故について、私は記事にある、いわゆる「陰謀論」とされるような考えは持っていませんでした。