私は、Amazonの電子書籍版で本を読みます。今月末までは、思わぬ形でその権利を得たKindle Unlimitedを利用して、「シャーロック・ホームズシリーズ」の第2短編集『ホームズの回想 シャーロック・ホームズ』(『シャーロック・ホームズの思い出』〔1893〕)を読んでいます。

私はホームズものをすべて読んでいるので、何度目かの読書になります。
本短編集には、当初は二話目に収録されるはずだったものの、話の内容が残虐だったことで、一度は見送られた作品があります。
私が今読んでいる短編集は新訳版で、これには、当初の予定どおり、その作品が二話目として登場します。
その作品は「ボール箱」(1893)です。
本短編作品を取り上げようと思ったのは、26年間未解決のままだった事件が今になって動き出した名古屋で起きた女性殺害事件の容疑者の心理に相通じるものがあるのではないかと考えるからです。

