痛ましい踏切事故

昨日(7日)の朝日新聞社会面に痛ましい事故の記事が載っていました。

6日午前9時頃、群馬県高崎市内を走る上信電鉄の踏切で、小学校4年生の少女が、走ってきた電車にはねられ、全身を強く打って亡くなる事故があったことが報じられました。

記事によると、その踏切は小規模なもので、遮断器や警報機がついていないそうです。

電車を運転していた運転士は、踏切に人影を発見し、警笛を鳴らし、非常ブレーキをかけたそうですが、間に合いませんでした。

運転士はその時のことが忘れられないだろうと思います。

一方的に疑われ罰せられそうな紅麹サプリメント問題

小林製薬が製造・販売するサプリメント「紅麹コレステヘルプ」を服用して健康被害が出たとされている問題は、それが報道されて昨日で2週間となります。

本報道が始まった当初、私はその報道を見ても、そういうことが起こったんだといった程度の認識しか持ちませんでした。

その後、厚生労働省の職員らが同社の工場を立ち入り検査するなどの動きがあり、次第に注意深く報道を見るようになりました。

同社が直近に公表したところでは、同社のサプリメント「紅麹コレステヘルプ」を服用した人で、5人が死亡し、157人が何らかの症状を訴えて入院したのことです。

症状としては、尿細管間質性腎炎や尿細管壊死、急性尿細管障害が上げられています。どれもが尿細管周辺になります。

大谷選手を巡る問題を時系列で見ると

ロサンゼルス・ドジャース大谷翔平選手(1994~)を巡る問題は収まる気配がありません。

本件を解く鍵が大谷選手の通訳を長年に渡って務め、公私とものサポートをした水原一平氏(1984~)にあると考える人が多くいるでしょう。

本件を早くから取材している米国のスポーツ専門局ESPNが、水原氏に電話取材し、水原氏の口から、彼が違法賭博で多額の借金を作り、それを大谷選手に肩代わりしてもらったと一度は述べているからです。

その翌日に水原氏は前日の発言を全面的に撤回しました。それが逆に水原氏への疑惑を強める結果を招いています。

水原氏の発言が真実であれ虚偽であれ、本件のキーマンが水原氏だとする向きが強くあります。

しかし、時系列で見ると、そうともいえなくなります。

大谷選手へ贈る「雄弁は銀」

英語に”Speech is silver, silence is golden”があります。翻訳すると「雄弁は銀、沈黙は金」です。時と場合に応じては、沈黙が雄弁に勝るということになります。

今、騒動の渦中にいるロサンゼルス・ドジャース大谷翔平選手(1994~)がこれを実践していますが、本件の場合は、それが今のところ金とはなっていません。

私は人間の心理に詳しいわけでも何でもありませんが、次のように考えます。

学校のクラスで、誰かの所持品が紛失する「事件」が起きたとします。クラスの中の誰かが、紛失した所持品を不正に入手したことになります。

けれど、不正に入手した人が名乗り出ず、所持品が持ち主に戻りません。

「事件」が解決しない中、クラスのひとりが「犯人」だという噂が流れます。

もしも、「犯人」だと噂されたのがあなたで、あなたが不正行為をしていない場合、どのような行為に出るか想像してみてください。

大谷選手の通訳をした水原氏は窃盗犯なのか?

極めて順調に見える人生においても、「好事魔多し」を思わせる出来事です。

今シーズンからロサンゼルス・ドジャースに移籍した大谷翔平選手(1994~)の通訳を務め、公私にわたって大谷選手をサポートしていた水原一平氏(1984~)がドジャースから解雇されたとの報道は、韓国で行われたドジャースのオープン戦の期間中です。

私は大リーグには関心がなく、大谷選手の試合も見たことはありません。ですから、通訳の水原氏のことはたまに聞く程度で、ほとんど知りませんでした。

そんなわけで、水原氏が解雇されたとの報道に接しても、大きなショックはなく、どうして解雇されたかも、当初は特別関心を持ちませんでした。

遅ればせながら知ったところでは、水原氏が違法賭博にのめり込み、多額の借金を作ってしまい、それを大谷選手に代わって払ってもらい、それが違法行為にあたるため、解雇されたというようなことです。

争点ずらし者のお成りぃ~

世間を賑わす事件や事故が起こると、必ずといっていいほど、争点をぼやかす方向へマスメディアが誘導します。

私が思い出すのは、2005年4月25日に起きたJR福知山線脱線事故です。本事故の原因を、今では多くの人が、JR西日本の悪しき体質が引き起こしたと考えてはいませんか?

私は当初から、マスメディアによる誘導に不満を持っていました。

どの会社でもそれなりに問題を指摘することはできるでしょう。JR西日本にそれがなかったとはいいません。しかし、それが直接的な原因となって事故が起きたとは私は考えていません。

鉄道事故の原因のほとんどは、事故を起こした車両を運転した運転士です。それは福知山線脱線事故でも同じでしょう。

事故直後の報道を思い出すと、事故車両を運転していた運転士は、事故を起こす直前の伊丹駅で、停車位置を72mも超過するオーバーランを起こしています。

今のテレビ界を象徴する漫画家の死

漫画の神様といわれた手塚治虫19281989)が、テレビアニメを嫌っていたことはご存知でしょうか? たしか、そういう態度であったと記憶しています。

日本のテレビアニメが手塚の「鉄腕アトム」で始まったことを思うと、逆のような気もするかもしれません。しかし、手塚はテレビアニメを嫌っていたのです。

理由は何となく理解できます。

日本のアニメの長寿番組に「サザエさん」があります。これも、作者の長谷川町子19201992)はどんな風な思いを持っていたでしょう。

原作とテレビアニメは似て非なるものです。

長谷川町子が残した「サザエさん」の原作が4コマ漫画であることを知る若い「サザエさん」ファンはどのくらいいるでしょうか? 私は「サザエさん」のテレビアニメは見ないのでわかりませんが、ほとんどは、原作にはないことが描かれているのではありませんか?

ジャニーズに明け暮れた日本株式会社の異常

昨日に引き続き、本日は朝日新聞がジャニーズ問題を振り返る「紅白とジャニーズ 終わった蜜月」と見出しをつけた記事を掲載しています。

朝日新聞の系列にもテレビ朝日というテレビ局があります。その局の「ミュージックステーション」は、ジャニーズ事務所に忖度することで有名な番組だそうです。

その番組を通じて、問題の本質に迫ればいいところ、朝日は、日本放送協会(NHK)「紅白歌合戦」に焦点をあてて記事にしています。

本記事の右端にある小見出しは「44年ぶり出場ゼロ NHK幹部、視聴率への影響を不安視」です。

この見出しを見た読者の中には、「44年前からジャニーズ事務所のタレントが紅白に出ていたのか」と勘違いする人がいるかもしれません。

懺悔で済まされるのなら警察はいらない

マスメディアの信用度が失墜しています。考えてみれば、これまでは気がつきにくかっただけで、マスメディアというのは、遥か昔から、信用のおけない存在だったのでしょう。

先の大戦で、日本は米軍の攻撃を受け、戦地へ赴いた日本兵ばかりでなく、国内にいた民間人が、米軍の攻撃で大量に死亡させられました。

今は、事件や事故でひとりでも民間人が亡くなることがあれば、マスメディアは、それが大ごとのように報じ、大きな事件や事故の場合は、それが起きた日が巡るたび、何年経ってもそれを報じ続けます。

先の対戦で日本の国民の戦意を高揚させたのが、当時のマスメディアであった新聞とラジオだったことは歴史の事実となっています。

日本人は他国に比べて「お上」に従順な国民にできているようで、戦後になると、戦前戦後のマスメディアの行いをきれいさっぱり忘れたように、マスメディアが伝える報道を疑う人が多くありません。

私の家では昔から新聞を数紙とる習慣があり、今も、朝日・日経・産経・地方紙の四紙をとっています。私は馬鹿々々しいとは思いながら、毎日、それらに目を通しますが、それを通じてわかるのは、新聞というのは、今も、自分たちが伝えたいように伝えていることです。

元棋士が起こした事件から見えること

特異なキャラクターを持つだけでなく、一期は最高峰のA級順位戦に所属する十人の一人に名を連ねた将棋の元プロ棋士が起こした事件が起訴されたことを報じる記事がYahoo!にあります。

普段、将棋に関心がない人には馴染のない人かもしれません。将棋が好きな人で、「NHK杯テレビ将棋トーナメント」を毎週見るような人であれば、橋本崇載容疑者(1983~)を知らない人はいないでしょう。

私も昔から、NHK杯はほとんど欠かさず見る習慣があります。それでいて、私は長いこと、将棋のルールをまったく知らずに見ていました。ルールを覚えたのはここ十年ほどです。

そんなわけで、橋本のことは知っています。