馬鹿なことは馬鹿なことだと指摘しよう

出版大手のKADOKAWAが被害を被っている同社のサーバを攻撃し、身代金を要求する犯罪と、小林製薬が開発して販売する「紅麹」を使ったサプリメントで「健康被害」が出ているとされている問題は、まったく関連性のない犯罪であり問題です。

しかし、このふたつの事案には、共通する点があるように個人的には感じます。

本日の朝日新聞は、1面と2面を使い、サイバー攻撃を受けているKADOKAWAから盗み取られた情報が、身元の特定が難しいダークウェブで流出が増加していることを伝えています。

犯行グループは「BlackSuit(ブラックスーツ)」と名乗っていますが、実体は不明です。彼らの犯行はランサムウェア(身代金ウイルス)を使う手口です。

その手口について、本日の朝日2面で本事件を扱った記事に次のように書かれています。

(ランサムウェアを使った犯行では、入手した情報の)リークは1回で終わらず、2回、3回と小出しにする傾向がある。その都度、話題として取り上げられることで、被害組織を追い詰めていく狙いがあるとみられる。

紅麹つついて出るのは似非ワクチンの悪事

小林製薬が開発し販売する「紅麹サプリメント」を巡る騒動は謎めいています。

本日の新聞各紙はどれも同じように、同社の「紅麹サプリメント」に関連した死亡者数が76人の疑いがあることを報じています。

新聞の見出しや、私はテレビニュースはまったく見ませんが、テレビニュースでさわりだけ見た人は、同社のサプリメントを摂取した人が76人死亡したと勘違いしかねません。

朝日新聞もこの報道を1面と3面でしています。

76人というのは、小林製薬が現時点で把握する、可能性がある人数を公表したものです。それ以前は、同サプリメントを摂取した人の5人が死亡したとされていました。

しかし、この5人も、同サプリメントによって死亡したとされた人はひとりもいません。

KADOKAWAのサーバ破壊を狙った犯行グループが持つ矛盾点

大変な被害を受けているにも拘らず、不自然なほどそれがマスメディアで報じられることが少ないです。出版大手のKADOKAWAが、大規模なサーバ攻撃を受けていることについてです。

私は日頃、同サーバで配信されるネットの動画共有サイト「ニコニコ動画」で特定の動画をチェックするのを日課としていました。一時期はその動画共有サイトを利用することが減りましたが、その後、ある理由により、再び頻繁に利用するようになりました。

「ニコニコ動画」が利用できなくなったのは今月8日の早朝からです。サーバの障害はたまに起こることがあります。しかし、多くはすぐにまた利用ができるようになります。

ところが今回、ニコニコ動画が受けた犯罪被害は深刻で、それが今も続いているということで、それが復旧するまで1カ月以上かかる見込みとの報告もありました。

「ニコニコ動画」復旧に1カ月以上 ランサムウェア含む大規模サイバー攻撃を確認【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2024年6月15日)

このサーバの障害に関連したことを本日の朝日新聞が伝えています。ところが内容は、誰がそれを起こしたのかや、どうしてそれが起きたかではなく、攻撃した側を「支援」するようなことを書いています。

痛ましい踏切事故

昨日(7日)の朝日新聞社会面に痛ましい事故の記事が載っていました。

6日午前9時頃、群馬県高崎市内を走る上信電鉄の踏切で、小学校4年生の少女が、走ってきた電車にはねられ、全身を強く打って亡くなる事故があったことが報じられました。

記事によると、その踏切は小規模なもので、遮断器や警報機がついていないそうです。

電車を運転していた運転士は、踏切に人影を発見し、警笛を鳴らし、非常ブレーキをかけたそうですが、間に合いませんでした。

運転士はその時のことが忘れられないだろうと思います。

一方的に疑われ罰せられそうな紅麹サプリメント問題

小林製薬が製造・販売するサプリメント「紅麹コレステヘルプ」を服用して健康被害が出たとされている問題は、それが報道されて昨日で2週間となります。

本報道が始まった当初、私はその報道を見ても、そういうことが起こったんだといった程度の認識しか持ちませんでした。

その後、厚生労働省の職員らが同社の工場を立ち入り検査するなどの動きがあり、次第に注意深く報道を見るようになりました。

同社が直近に公表したところでは、同社のサプリメント「紅麹コレステヘルプ」を服用した人で、5人が死亡し、157人が何らかの症状を訴えて入院したのことです。

症状としては、尿細管間質性腎炎や尿細管壊死、急性尿細管障害が上げられています。どれもが尿細管周辺になります。

大谷選手を巡る問題を時系列で見ると

ロサンゼルス・ドジャース大谷翔平選手(1994~)を巡る問題は収まる気配がありません。

本件を解く鍵が大谷選手の通訳を長年に渡って務め、公私とものサポートをした水原一平氏(1984~)にあると考える人が多くいるでしょう。

本件を早くから取材している米国のスポーツ専門局ESPNが、水原氏に電話取材し、水原氏の口から、彼が違法賭博で多額の借金を作り、それを大谷選手に肩代わりしてもらったと一度は述べているからです。

その翌日に水原氏は前日の発言を全面的に撤回しました。それが逆に水原氏への疑惑を強める結果を招いています。

水原氏の発言が真実であれ虚偽であれ、本件のキーマンが水原氏だとする向きが強くあります。

しかし、時系列で見ると、そうともいえなくなります。

大谷選手へ贈る「雄弁は銀」

英語に”Speech is silver, silence is golden”があります。翻訳すると「雄弁は銀、沈黙は金」です。時と場合に応じては、沈黙が雄弁に勝るということになります。

今、騒動の渦中にいるロサンゼルス・ドジャース大谷翔平選手(1994~)がこれを実践していますが、本件の場合は、それが今のところ金とはなっていません。

私は人間の心理に詳しいわけでも何でもありませんが、次のように考えます。

学校のクラスで、誰かの所持品が紛失する「事件」が起きたとします。クラスの中の誰かが、紛失した所持品を不正に入手したことになります。

けれど、不正に入手した人が名乗り出ず、所持品が持ち主に戻りません。

「事件」が解決しない中、クラスのひとりが「犯人」だという噂が流れます。

もしも、「犯人」だと噂されたのがあなたで、あなたが不正行為をしていない場合、どのような行為に出るか想像してみてください。

大谷選手の通訳をした水原氏は窃盗犯なのか?

極めて順調に見える人生においても、「好事魔多し」を思わせる出来事です。

今シーズンからロサンゼルス・ドジャースに移籍した大谷翔平選手(1994~)の通訳を務め、公私にわたって大谷選手をサポートしていた水原一平氏(1984~)がドジャースから解雇されたとの報道は、韓国で行われたドジャースのオープン戦の期間中です。

私は大リーグには関心がなく、大谷選手の試合も見たことはありません。ですから、通訳の水原氏のことはたまに聞く程度で、ほとんど知りませんでした。

そんなわけで、水原氏が解雇されたとの報道に接しても、大きなショックはなく、どうして解雇されたかも、当初は特別関心を持ちませんでした。

遅ればせながら知ったところでは、水原氏が違法賭博にのめり込み、多額の借金を作ってしまい、それを大谷選手に代わって払ってもらい、それが違法行為にあたるため、解雇されたというようなことです。

争点ずらし者のお成りぃ~

世間を賑わす事件や事故が起こると、必ずといっていいほど、争点をぼやかす方向へマスメディアが誘導します。

私が思い出すのは、2005年4月25日に起きたJR福知山線脱線事故です。本事故の原因を、今では多くの人が、JR西日本の悪しき体質が引き起こしたと考えてはいませんか?

私は当初から、マスメディアによる誘導に不満を持っていました。

どの会社でもそれなりに問題を指摘することはできるでしょう。JR西日本にそれがなかったとはいいません。しかし、それが直接的な原因となって事故が起きたとは私は考えていません。

鉄道事故の原因のほとんどは、事故を起こした車両を運転した運転士です。それは福知山線脱線事故でも同じでしょう。

事故直後の報道を思い出すと、事故車両を運転していた運転士は、事故を起こす直前の伊丹駅で、停車位置を72mも超過するオーバーランを起こしています。

今のテレビ界を象徴する漫画家の死

漫画の神様といわれた手塚治虫19281989)が、テレビアニメを嫌っていたことはご存知でしょうか? たしか、そういう態度であったと記憶しています。

日本のテレビアニメが手塚の「鉄腕アトム」で始まったことを思うと、逆のような気もするかもしれません。しかし、手塚はテレビアニメを嫌っていたのです。

理由は何となく理解できます。

日本のアニメの長寿番組に「サザエさん」があります。これも、作者の長谷川町子19201992)はどんな風な思いを持っていたでしょう。

原作とテレビアニメは似て非なるものです。

長谷川町子が残した「サザエさん」の原作が4コマ漫画であることを知る若い「サザエさん」ファンはどのくらいいるでしょうか? 私は「サザエさん」のテレビアニメは見ないのでわかりませんが、ほとんどは、原作にはないことが描かれているのではありませんか?