人は睡眠中に夢を見ます。夢を見ないと思っている人も、見た夢を憶えていないだけで、見ています。
夢について研究する人がいるかもしれませんが、まだわからないことが多いでしょう。
私たちが見る夢ですが、夢を見ている時間について考えたことはありますか? たとえば、それが長く感じた夢の場合、その夢の時間は私たちが感じるように長いのか? ということです。
私はある時まで、それぞれの長さの時間で夢を見るのだと考えていました。ある時、夢と感じる反応が脳内で起こり、それが人に夢に感じさせている、というように書かれた文章を読みました。
脳内に起きた一瞬のひらめきが夢の正体で、時間をかけて見ているわけではない、という考え方です。
こんなことを考えたのは、今、Amazonの電子書籍版で、阿刀田高(1935~)の『頭は帽子のためじゃない』という本を読んでいるのですが、その中に夢についての阿刀田の考えが載っているからです。