時をかける少女(松任谷由実)

リクエストカード(201)

「桃の節句」「ひな祭り」当日の放送に合わせた「女性」で募集のパート宛てです。が、この日以外でも結構です。いつでもお好きなときにどうぞ。▼筒井康隆さん原作の同名小説が映画化されたときに誕生した曲。監督は大林宣彦。主演は原田知世で、原田さんの歌でリクエストがあるかもしれません。私は、作者の松任谷由実の方をリクエストしておきますが、原田ヴァージョンを採用する場合は、私もそちらに混ぜてやってください(^_^;▼この歌の中では、作品世界そのままに、時空の壁を超えて出会った異性に、「私を置いてどこへも行かないで」という少女の願いが歌われています。σ(^_^)私たち、ごく普通の人間(?)は、今という時の中でしか生きられませんが、ちょっとしたことで男女の関係が疎遠になってしまったりしますと、相手が時空を超えて遥か遠くへ行ってしまったかのような虚しさを覚えたりするものです(?)。であれば、この少女に起こった特殊事情も、私たちとあながち無関係ともいえなくなりそうです(?)。お内裏(だいり)さまとおひな様が揃って一対のひな人形ですしね。

2004/02/16 画家・熊谷守一の生き方に学ぶ

昨日放送された「新日曜美術館」(日曜美術館)(NHK教育/日曜09:00~10:00 再放送20:00~21:00)は、いろいろな意味で興味深い内容でした。

今回、その番組が取り上げたのは熊谷守一という画家です。

私に強い印象を残したのは、彼が70歳近くなるまで、画家という肩書を持ちながら、絵を全く描けずに過ごしたことです。

守一は、明治33(1900)年東京美術学校(に入学し、主席で卒業します。同窓生には、夭折の天才 青木繁がいました。

青木は、自分が早死にすることを悟っていたように、話題作、問題作を次々発表し、自らの作品世界の確立を確認したのち、死んでいきました。彼と同窓で学んだ守一は、青木の生き方や創作活動、名声をどう受け止めたでしょうか。

サティ:ジムノペディ 第1番(ミシェル・ルグラン)

リクエストカード(200)

本格的な春を前に「スウィートな調べ」で募集宛てです。お気に召しましたらよろしくお願いします。▼さて、先週(20日)の放送を聴いていましたら、思いがけずフィリッパ・ジョルダーノの歌声を楽しむことができ、ならばこんな甘いメロディはいかがでしょう、とリクエストしてみます。私はピアノの演奏者にミシェル・ルグランを選んでいますが、たまたま私が持っているアルバムからリクエストしたまでですので、もちろん他の演奏者でも一向に構いません。▼これはよく知られた曲ですよね。ピアノで奏でられるメロディに耳を澄ましていますと、何ともいえない、くつろいだ気分になってきます。作曲されたのは19世紀末(1888年)。サティ21歳の時だそうですね。直接の関係はありませんが、19世紀末のフランスということでいえば、その時代に生きた孤高の画家、ギュスターヴ・モローを私は思い出します。▼私は何も知らず、「甘い調べだなぁ」とのんびり聴くだけです。ただ、この1曲目には「ゆっくりと苦しみをもって」とあるのだそうで、耳から受けるイメージとは別の想いがこの曲(ジムノペディ)には込められているのかな?

太陽を盗んだ男(オリジナル・サウンドトラック)

リクエストカード(199)

「記憶に残る1本」のパート宛て。あ゛?! 今週は全編「オールリクエスト」でしたねf(^_^) ですが、山本さんが先週(19日)の放送で、ふと漏らしたアイデアを勝手に利用して選んでみました。NHKにありましたらかけてやってください(^ー^)ノ▼これは1979年公開の邦画で、監督は『青春の殺人者』長谷川和彦、主演はジュリーこと沢田研二。その年、数々の映画賞に輝いた作品です。▼主人公は“太陽”を造ってしまった男(=沢田)です。茨城県にある原子力施設に忍び込み、プルトニウムを盗み出します。昼は中学校で理科を教え、アパートに戻ると、ひとり、原子爆弾の製造に熱中するという困った男です。やがて、男は原爆の製造に成功し、当時、9番目に原爆を手に入れたということで、自分を“9番”と名乗り、ラジオ番組に電話で出演したりするなど、劇場型犯罪者となります。しかし、原爆を造ったものの、何の展望もなく、国にローリング・ストーンズの日本公演実現を要求してしまったりします。9番を追いつめる不死身の警部を演じるのは菅原文太です。リクエスト曲は映画のラストに流れます。

SUB-CULTURE(ニュー・オーダー)

リクエストカード(198)

「ロックグループ」で募集のパート宛て。ですが、果たしてニュー・オーダーがそれにマッチしているのか今ひとつ自信がありません。あとは選曲の種村さんにお任せします(^ー^)ノ このパート以外でも結構ですので、お気に召しましたらかけてやってください。▼さて、ロックですか。しかもグループとなりますと、私が持っているアルバム数は少ないです。私はひとつのジャンルにこだわってはいません。その時々で自分にピンときたものをその都度選んでいるだけです。その結果が自分のCDコレクションのラインナップになっているわけですが、今改めてそれを眺めると、意外なほど純粋なロックグループのアルバムは少ないですね。そんな中で数枚のアルバムが揃っているのがこのニュー・オーダーです。実際に曲をお聴きになればわかると思いますが、ヴォーカルによって強いメッセージが発せられているわけではありません(?)。彼らは歌詞を公表しないというポリシーを持ち、このアルバムにも歌詞カードはありません。また、サウンドも、シンセサイザーを取り入れていることもあり、エレクトロ色の強いサウンドに仕上がっています。今回のリクエストは個人的に好きな曲で、繰り返して聴いていても飽きることがありません。

時計じかけのオレンジ(オリジナル・サウンドトラック)

リクエストカード(197)

「青春モノ」で募集のパート宛てですが、都合がつかない場合はいつでも結構ですのでお願いします。▼やや難解な作品(f(^_^)?)を選んでみました。『2001年宇宙の旅』などで知られるスタンリー・キューブリック(の『時計じかけのオレンジ』1971年)です。私が考えるに、この作品の魅力のひとつは主人公の青年・アレックス(=マルコム・マクダウェル)でしょう。瞬きもせずに彼が青い瞳でジーッとこちらを睨むシーンで作品の幕が開きます。CDを持っていないので正確な曲名がわからないのですが、このオープニングで流れるメインの曲をお願いします。▼この作品は観る人ごとに感じ方が違うでしょう。また、時間を置いて観ますと、前に観た時とは別の感じ方をするといったこともあるように思います。わかりやすい勧善懲悪の世界には描かれていないからです。アレックスは手のつけられない不良グループのリーダーです。彼は悪事をして警察につかまり、刑務所に送り込まれます。また、そのあとには、人間を公正させるための“実験台”(?)にされます。まぁ、アレックスの“青春”は飛びきり過激です(´・ω・`)


【FAX用紙に直書きした追加メッセージ】:作品の中およびエンド・クレジットで『雨に唄えば』が使用されています。できればこの曲もセットでお願いできればと思っていますが、虫が良すぎるかな?

番組で私のカードが紹介された部分の音声ファイル
(※私のカードを読んでくださっているのは山本由布子さんです)

君は天然色(大瀧詠一)

リクエストカード(196)

色があふれる春を前に「色」で募集のパート宛てですが、いつでも結構ですのでかけてくれたら、嬉しくて、ハッピーカラーに染まるでしょう(*´д`)ノ▼「天然色」。カラー映画がまだ珍しかった昔、カラーの作品を「総天然色」などと銘打ったそうです。今は逆に白黒作品が新鮮だったりしますね。▼色ということで、私はまた何とかのひとつ憶えで同じ話を持ち出してしまいますf(^_^)山本さんは「三原色」というのをご存じですか? この三原色には「色の三原色」と「光の三原色」の2種類があります()。まず「色の三原色」ですが、これは「赤・青・黄」の3色をいいます。いずれも純色で、混ぜて作ることができない色です。そして、この3色を混ぜ合わせることで思い通りの色が作れます。ふたつ目の「光の三原色」は「赤・青・緑」の3色をいいます。「色の三原色」を混ぜ合わせると黒に近づいていきますが、光の三原色は逆に白色光になるといわれています。▼西日本で黄砂が確認されたというニュースがありました。黄色の砂ということで、視界が黄色っぽく染まるのでしょうか? これも春の色といえば色ですね。

WE’LL KEEP STRIVING(ララ duet with バーナード・ライト)

リクエストカード(195)

「デュオ」で募集宛てですが、ほかのパートでも、また、いつでも結構ですのでありましたらかけてください。果たしてNHKにこのCDがあるか心配です。▼この曲はずいぶん前に一度リクエストしたことがあります。アルバムが日本で発売になったのは1987年。今から22年も前になってしまいます。私はたまたま手に入れたこのアルバムでしかこの女性アーティストのことは知りませんが、解説によりますと、この当時、ブラック・コンテンポラリーの世界で、黒人女性コンポーザーとして成功する人は稀だったようです(?)。であれば、このララという黒人女性アーティストは例外といえるでしょう。今回のリクエスト曲は他の人が作ったものですが、デュエット相手のバーナード・ライトとパワフルに歌いこなしています。▼彼女はニューヨーク生まれで、両親が音楽に理解があったこともあって、4~5歳頃からピアノに接したそうです。また、祖母が信心深く、教会で耳にするゴスペルに親しみを持ち、幼い頃の音楽体験が彼女のその後の人生に大きな影響を与えた、といえそうです。

MY SWEET LADY(ジョン・デンバー)

リクエストカード(194)

バレンタインデーを前に「チョコレートにちなんだラヴストーリーもの」で募集のパート宛てですが、今回都合がつかない場合は他の機会でも結構です。▼さて、ラヴストーリー作品ということで、思いつく限りの作品にあたり、この作品にたどり着きました。といっても、手元に作品のビデオはなく、内容を確認することができません。1973年のアメリカ映画。テレビで放送になったのを観たのでしたか。大雑把なストーリーしか記憶に残っていませんf(^_^)▼実在した若いカップルの話です。たしか、男(=クリフ・デ・ヤング)は売れないミュージシャンか何かをしていて(?)、仲間とクラブのようなところで歌ったりします。披露する歌の1曲が今回のリクエスト曲です。これは、映画の音楽を担当した>ジョン・デンバーの曲です。妻(=クリスチナ・レインズ)はまだ20歳。ふたりの間には小さな娘がいます(※×「娘がます」→ ○「娘がいます」訂正ですm(_ _)m)。その妻が骨肉腫で命が残り少なくなってしまいます。ラスト近く、男が淋しさを紛らすように、バイクの前に娘を乗せて走るシーンに涙したことを思い出しました。


【FAX用紙に直書きした追加メッセージ】:ジョン・デンバーのアルバムからリクエストしていますが、オリジナル・サウンドトラック盤がある場合は、主演のクリフ・デ・ヤングによる歌でも結構です。

番組で私のカードが紹介された部分の音声ファイル
(※私のカードを読んでくださっているのは山本由布子さんです)

うさぎ(谷山浩子)

リクエストカード(193)

バレンタインデー直前「温もりの音楽」で募集のパート宛てですが、他のパートでも、他の日でも構いませんので、よかったらかけてやってください。▼このテーマを聞き、私は谷山浩子さんをすぐに連想しました。谷山さんが作る曲はどれも温もりがあるように思います。また、彼女の歌声にも温もりが溢れています。そんな彼女の曲からこれを選びました。▼ここで歌われている“うさぎ”さんというのは、少女です(?)。うさぎの毛のように真っ白な靴を履いています。そして、手にはリボンをかけた包みをかかえています。彼女は、とある駅の改札口で誰かが現れるのをじっと待っています。でも、その誰かさんはなかなか現れず、不安になったのか、彼女の目には涙が溢れてきてしまいます。その目は、うさぎのように赤くなっていることでしょう。そんな彼女がそこにいることなど誰も気を留めず、人々は忙しそうに通り過ぎていきます。ひとりの少年がそんな彼女の存在に気がつきます。少年は少女に声を掛けることもできず、また、立ち去ることもできず、健気な“うさぎ”さんを心の中で励ましながら見守り続けるのでした。

番組で私のカードが紹介された部分の音声ファイル
(※私のカードを読んでくださっているのは山本由布子さんです)