トロイメライ(フジ子・ヘミング)

リクエストカード(285)

種村さん、こんにちは。今回は「早春のクラシック」で募集する回宛てでお願いします。▼暦の上では春になったとはいえ、まだ寒い日が続きますね。今月の下旬になれば春を感じられる日が増えてくるということですので、春を実感できるようになるまでもうしばらくの辛抱といえそうです(?)。▼さて、「早春」ですが、それを人の一生にたとえるといつ頃にあたるでしょう? 私は、生まれた子供がひとりで立ち上がり、危なっかしく歩き始める頃をイメージしてみました。大人から見れば、歩けるのは当たり前。しかし、歩くことを覚えたばかりの幼子は、二本の脚で立っているだけでも大変。しかも、脚を交互に動かして歩くのは、彼らにとっては“大仕事”(?)のハズ。たどたどしい足取りの我が子を後ろで見守るお母さんは、喜びと不安、誇らしさが混じった笑顔を浮かんでいるかもしれません。我が子が倒れそうになり、慌てて駆けよろうとする母親_。▼そんな母と子の情景にこの曲は似合いそうに思います。奏でられるピアノの旋律は、歩くことを覚えたばかりの幼児の歩みのよう。始まったばかりの春。母性のようなやさしい眼差しで見守りたいですね(^ー^)ノ

CUANDO TE BESO|キスする時(フアン・ルイス・ゲーラ&4.40〔クアトロ・クワレンタ〕)

リクエストカード(284)

種村さん、こんにちは。今回は「バレンタインデー」を前に企画される「バレンタイン特集」宛てです。種村さん、チョコレート、ではなくて(*´д`)、曲のプレゼントをよかったらお願いしますね。▼曲名もストレート。そして、歌われている内容もストレートです。「口づけをするとき_花園のように身体中に花が咲き乱れる_舌の上でうぐいすが素肌をさらす_心がくしゃくしゃになる♪」。▼フアン・ルイス・ゲーラは、カリブ海にあるドミニカ共和国に生まれたアーティストです。その一帯に暮らす彼らの多くは、陽気で情熱的な気質を備えているのでしょうか。そうでなかったら、これだけ大らかには歌えないかも。何事も控えめを美徳とする日本(?)では、こうした曲は生まれにくいですよね。▼向こうでは、日本の「バレンタインデー」のように、この日に女性が意中の男性にチョコを手渡す習慣もないでしょう。みんながみんなそうではないでしょうけれど、もっとストレートに愛を伝え合っているような印象があります。チョコを食べたい? それなら僕が口移しに食べさせてあげよう、なんてね(^m^)

GALERIES(パリス・ジャズ・ビッグ・バンド)

リクエストカード(283)

山本さん、こんにちは。今回は、日本時間の13日に開幕が迫った「バンクーバー冬季五輪」に合わせ、「ビッグバンド特集」で募集する回宛てです。▼山本さんが楽しみにしている種目は、今大会から採用される「スキークロス」と以前の放送でお話しされていましたね。そこで、ネットで調べてみました。スキーをつけた“障害物競走”のようなものをイメージすればいいでしょうか。途中にはパンを吊してあって、それを手を使わずに食べたりして。それだと“パン食い競争”になってしまいますね(^◇^;) 失礼。▼今回のリクエストですが、これまで自分が聴いたことがないような曲ということで、ここだけの話、アップル・ストアで見つけてダウンロード購入しました。パリス・ジャズ・ビッグ・バンドといいますから、フランスのビッグ・バンドのようですね。▼これが選手の応援にふさわしいかどうかはわかりませんが、パワフルな演奏に聞こえます。また、テンポが速く、スピードを競う競技に参加する選手の内面を表現した曲のようにも聞こえます。出場する選手が、出走を待ち、それが近づいてきたときにも、このような曲が選手たちの中では流れる、かもしれないです。

いつの日にかきっと(朴 保)

リクエストカード(282)

山本さん、こんにちは。今回は「立春」の日に「温もりの映画音楽♪」で募集の回宛てでお願いします。 ▼春のように心を温かくしてくれる音楽をということですが、私が今回選んだ作品自体は、暖かいのを通り越して、下手に触ったら火傷をするぐらいの熱気をはらんでいます。でも、この音楽は温かです(^ー^)ノ ▼時は昭和30年代の初め。大阪にあった軍需工場(大阪砲兵工廠)跡地に、鉄くず目当てでやって来る男たち(※「アパッチ族」というそうです|日本アパッチ族)の生き様を描いています。この映画の原作を書いた作家・梁石日自身が彼らと同じような経験をしているそうです。▼彼らは朝鮮半島から渡って来た人々で、川のほとりの土手の下に粗末な住まいを自分たちで造り(?)、身を寄せ合うように暮らしています。みな、生き抜くことに精一杯です。それだけに、その暮らしぶりは激しく、今の私たちが忘れてしまったようなエネルギーに満ち溢れています。人と人の付き合いも濃厚で、その底辺には人間の熱い血潮が流れています。▼この曲は、物語が終わり、出演者とスタッフが紹介されるエンドロールに流れます。物語は終わりますが、彼らの“死闘”は続いていったのでしょう。

カントリーガール(谷山浩子)

リクエストカード(281)

山本さん、こんにちは。今回は受験シーズンに贈る「応援SONG♪」特集宛てです。私はまたまた谷山浩子さんの曲を選んでしまいますが、この特集にふさわしいと思いますので、どうぞよろしく m(_ _)m ▼ちょうど1年ほど前に組んだ特集を憶えていますか? 「ヴァレンタイン・デイ」が近いということからでしたか、「温もりの音楽」がその日(2月10日)の募集テーマに選ばれました。その時私がリクエストしたのは谷山さんの『うさぎ』という曲でした。それと今回の曲との間には何も関係がないと思いますが、歌われている歌詞を見ますと、何やら『うさぎ』の“続編”という気がしないでもありません。▼大学受験をする人であれば、これを機会に、これまで地方の高校に通っていた人が、東京の大学を受験する人も多いかもしれません。初めて東京に出てきた人は、街行く人がみんな洗練されているように“錯覚し、「それに比べて自分は」と自信をなくしてしまったりするかもしれません。昔に比べて、中央と地方の差は縮まったとはいえ。でも大丈夫! どんなところにも、あなたを遠くから優しく見守ってくれている人は必ずいるものです。あとはそれに気がつくこと!