2009/05/30 スナップ術を木村伊兵衛に学ぶ?

こんなことは今さら書くまでもないことですが、デジタル一眼レフカメラ(デジ一)の醍醐味は、レンズが交換できることです。ということは、交換できるレンズを数多く所有するほど醍醐味が拡がることになりましょうか(´・ω・`)

私が今現在所有するレンズは、デジ一のために揃えたレンズが単焦点の【50ミリ】、ズームレンズの【24~85ミリ】と【80~200ミリ】の3本です。これに加え、フィルム一眼レフカメラ用に揃えた単焦点レンズ【35ミリ】【50ミリ】【85ミリ】【200ミリ】4本は、マウントアダプタを介することでデジ一で活かせるようにしました。

このことは昨日の本コーナーでも書きましたが、そもそも私がキヤノンのデジ一を選んだ理由というのが、マウントアダプタを使うことで手持ちのマニュアルフォーカス・レンズが使えることを知ったからなのでした。

デジ一で使ってみたかった単焦点レンズは、ヤシカ・コンタックス用に製品化されたカール・ツァイス「カール・ツァイスのレンズ製品に一覧」)のプラナー50ミリです。

安く本と戯れる師走

12月も中旬となり、今年も残すところ3週間です。仕事をしている人は、年末に向けて仕事が忙しくなったりするかもしれません。私はといえば、これといって、師走という感じがしません。

世の中には「年末商戦」というものがあります。Amazonの電子書籍、といいますか、その部門に書籍を提供する出版社の商戦なのかどうか、今月16日までの期間、該当する電子書籍に50%のポイント(1ポイント1円)が還元されるサービスを提供しています。

本日の豆ポイント
今年の7月、20%か30%のポイントがつくとき、村上春樹の本をまとめ買いしたことで、今日現在、Amazonのポイントが【4054ポイント】貯まっています。このあともポイントを貯め、何かのタイミングで、ポイントを使うことにします。

私もそれを知り、何かめぼしい本はないかと調べました。結果的には、私が小説で読みたい本は対象でないことが多く、恩恵にあずかれませんでした。ただ、小説以外の分野で、お勧めされた本や、以前気になって、電子書籍端末にサンプル版をダウンロードしてあった本が対象商品であることを知り、購入したり、購入を検討し始めたりしました。

昨日購入して読み始めたのは、『森山大道 路上スナップのススメ』2010)です。森山大道1938~)は、知る人には説明が必要ありませんが、知らない人のために書いておきますと、写真家で、路上スナップをメインに長年活動されている方です。

油彩模写の加筆話

人間は生ある限り休む暇がありません。中には、「自分は何もしていない。暇で暇で死にそうだ」という人もいるかもしれません。私もそれに近い生き方をこれまでしてきましたが、そんな私でも一日たりとも、一時間たりとも、一分たりとも、一秒たりとも休むことなく生きています。

私を休ませないのは、私の頭部にあり、死ぬまで活動を止めない脳です。この脳というものは、常に活動をし、眠っているときも活動を停止しません。

簡単にえば、常に何かを考えているということです。眠っているときも脳は活動し、それが人に夢を見させるのではないかと素人の私はぼんやり考えたりします。

眠っているときがこの有様ですから、目覚めているときは、冒頭で書いたように、大げさでなく、一秒たりとも何かしら考えています。

こんな極めて活動的な脳を頭に頂いて生きるため、私たちの興味は始終様々なものに向かいます。

レンブラントの油彩技法を追って

ある日、ある時、ひとつのきっかけで物事が好転することがあります。その好転が昨日、私に起こりました。何十年もあることが解けずに悶々としていましたが、それが今、答えを得て、目の前が明るくなった気分です。

私が解けずにいたのは、油彩画の技法です。油彩画の技法は、プロでもアマチュアでも、10人いれば10通りぐらいあるでしょう。それぞれが、それぞれの描き方で納得でき、満足できれば、他の人の技法を自分が取り入れる必要はありません。

しかし、もしも、ある人の技法を自分のものにしたいと考える人は、ある人の技法の秘密を知ることが必要です。

私は長いこと、17世紀オランダの画家、レンブラント16061669)の後半以降の技法に魅せられています。それを現代によみがえらせることにどれほどの意味があるかはわかりませんが、私はその再現を、自分なりに目指しています。

2006/06/24 野十郎とマチエール

本日は、一週間前に見て感銘を受けた展覧会「没後30年 高島野十郎展」について書きます。本展については、鑑賞してきた翌日の18日、興奮が残る中で書きました。

今回はその続編で、高島野十郎(たかしまやじゅうろう)油彩技術に焦点を絞って書きます。

私が展覧会場へ足を運んだとき、必然的に注意が向かうのはマチエール(matiere〔フランス語〕:美術作品における材質的効果=広辞苑 絵肌)です。極論すれば、私は、「何が描いてあるのか」ではなく、「どのように描いてあるのか」にばかり注目してしまうのです。

2006/06/18 「高島野十郎展」(その一)

本日は、昨日鑑賞してきたばかりの展覧会「没後30年 高島野十郎展」について、興奮冷めやらぬうちに書いておくことにします。同展が開かれているのは東京の三鷹市美術ギャラリーで、会期は来月17日(2006年7月17日)までです。

会場内には102点の油彩画をはじめとして、野十郎が生前に愛用したスケッチ用の絵具箱やイーゼルなどの画材一式、東京帝国大学在学中に描かれた魚の克明な観察図なども展示されており、いくら見ても見飽きることのない充実した内容となっています。

西洋絵画の展覧会の場合、作品の間近で鑑賞することはまず許されませんが、本展覧会はそれが適度に許され、気の済むまで鑑賞できる環境が何よりといえましょう。実際、私もそのひとりでしたが、作品に顔を近づけて舐めるが如くに鑑賞している人の姿を見かけました。

高島野十郎(たかしま・やじゅうろう)。おそらくは、よほど美術に関心をお持ちの方でもなければ、この画家のことはご存じないのではないかと思います。かくいう私も、野十郎という偉大な存在に気づいたのは自慢できるほど早くはありません。

勘違いで出会った手塚治虫対談集

Amazonの電子書籍版で『手塚治虫対談集 1』を読みました。読むきっかけは、私の勘違いです。

私が使うAmazonの電子書籍端末のKindleは、広告付きです。その分、値段が安いからです。広告といっても、私が関心を持ちそうなKindle用書籍のお勧めですから、私にはかえって有り難い広告です。

しかし、ごくまれに、勘違いを生みます。今回、その、ごくまれなことが起きました。

先週、本を読もうとKindle端末のスイッチを入れると、「1カ月無料でKindle UnlimitedKindle Unlimitedが利用できます」と表示された、ように感じました。

Kindle Unlimitedというのは、該当するAmazonの電子書籍が、月額980円支払うことで読み放題になるサービスです。

手塚治虫不遇時代の問題作

真の天才は稀にしか現れません。手塚治虫19281989)は、誰もが認める天才の一人です。

私も昔から手塚治虫には強い関心を持っており、手塚が取り上げられたテレビ番組があれば必ず見、関連の本を見つければ、手に取ることが多いです。

手塚で不思議なのは、紛れもない天才でありながら、天才にありがちな歪なところが見つからず、彼がみんなに好かれていたらしいことです。

その手塚治虫について書かれた『別冊NHK 100de名著 わたしたちの手塚治虫』をAmazonの電子書籍版で読みました。

NHKEテレの『100de名著』の書籍版ですが、番組は2016年に制作され、11月12日にNHKEテレで放送されたそうです。

予期せぬ英国の至宝との出会い

見るつもりもなくある映画を見ました。『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』です。

この作品はご存知ですか? 私は知りませんでした。日本で公開されたのは2015年ですから、6年前になります。作品の撮影が行われたのは10年ほど前の2011年から2012年頃にかけてと思われます。

この作品に接したのはAmazonです。時間が空いたのでAmazonのPrime Videoのコーナーを訪れ、偶然出会った形です。

私はAmazonの有料会員であるため、追加料金なしで見ることができました。

この作品のことは知りませんでしたが、英国のロンドンにあるナショナル・ギャラリーのことはよく知っています。世界的に有名な美術館ですが、所蔵作品数は多くなく、2,300点以上と聞きます。

昨年、東京・上野にある国立西洋美術館『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』が催されました。

30年来の愛読書を書いた人の話

この水曜日(17日)の日経新聞最終面で、ある人物の名前が目に入りました。私にとっては忘れられない人物です。

ウジェーヌ・フロマンタン1820~ 1876)という名前です。この人を知る人は、多くないのでないかと私は考えるのですが、あなたはご存知ですか。

私がこの人を知ったのは、今から29年前の1992年はじめ頃です。なぜその年であるのがわかるかといえば、その人物が著した本が手元にあり、私の癖で、購入した日付を書き残しているからです。

日付は【1992.2.26】とあります。

本の奥付を確認しますと、「1992年2月20日発行」とありますので、発行された直後に買い求めたのがわかります。