私は映画を見るのが好きです。好きではありますが、映画なら何でもいいというわけではありません。誰でもそうでしょう。
結果的には旧い映画を見ることが多いです。旧い映画の中でも、よく見る映画がいくつかあります。
そんなひとつがビリー・ワイルダー監督(1906~2002)の『アパートの鍵貸します』(1960)です。先日も本作を見ました。何度見ても飽きることがありません。
見終わったあと、すぐにまた見たくなるほどです。
本作を知る人には説明の必要がないでしょう。しかし、もしも見たことがない人のために簡単に説明しておきます。
主人公は、ニューヨークのマンハッタンにある大きな生命保険会社で働くC・C・バクスター、通称バドの銀行員です。演じているのは、若かった頃のジャック・レモン(1925~2001)です。