カメラは道具 あとは使い方次第

どんなことも人それぞれです。それが大前提です。それを踏まえた上で本投稿を書いていきます。

誰でも、自分の持ち物は大切に扱うでしょう。しかし、その扱い方が、人それぞれで違います。

今はこんな人はいない、あるいはいる、かもしれませんが、自分の車を大切にしているからといって、乗り込むときに靴を脱ぎ、車内専用の履物に履き替える人はいるでしょうか?

私の子供の頃に、そんな人が本当にいると聞きました。

そしてこれはレコードで音楽を楽しんでいた時代の話です。レコードはCDなどと違い、レコード針がレコード盤の溝に物理的に触れることで音楽が再生されます。

神経質な人は、レコードを聴けば聴くほどレコード盤がレコード針によって擦り切れてしまうといって、買ったばかりのレコードは、一度だけ再生し、それをテープレコーダーでテープに録音し、あとは、録音したテープだけで音楽を聴くという人が現実にいました。

私は今は、運転免許を自ら返上してしまったので運転免許を持っていません。持っていた一時期に車の運転をしましたが、車に乗り込むとき、靴を履き替えるようなことは考えたこともありませんでした。

また、レコード盤を大切に扱うため、テープレコーダーでテープに録音し、テープだけで音楽を聴くようなことはしません。

物を大切にすることは必要ですが、その度が過ぎてしまうと、コントのように感じます。

私がデジタル音楽プレーヤー(DAP)Apple iPod classicを使い始めたのは2007年です。このiPodにしても、さまざまな情報が表示される液晶画面に傷がつかないように、保護フィルムを貼る人がいることを知りました。

私はこれにも興味を持てず、フィルムを貼って使ったことはありません。

同じような意味合いで、Amazonの電子書籍端末のKindleやタブレットPCの液晶モニタ、デジタルカメラの液晶モニタに保護フィルムを貼ることはしません。

それぞれの製品は、そのあたりのことに配慮して作られており、その上にさらに、保護フィルムのようなものを貼るのは不必要に考えているだろうと思います。

これは、この人が必要以上に神経質ということなのでしょうか? 数日前、ネットの動画共有サイトYouTubeで次の動画を見かけました。

カメラ系YouTubeチャンネルのプロとYouTuberの見分け方は”ただ一つ”

本動画の内容に入る前に気がついたことをひとつ書きます。それは、動画のサムネールです。これを見た人のなかに、このサムネを見ただけで嫌な気分になる人もいるでしょう。

私もこのサムネは好きではないです。

本動画を上げているのは大村一隆氏ですね。以前に一度、動画時のシャッター速度について彼が語ることを本コーナーで取り上げました。その動画の配信者と同じ人です。

彼は、動画を撮影するだけで、編集と投稿は外部に任せていると聞きます。ということは、このサムネも外部の人がしたもので、彼自身ではないでしょう。

投稿内容に合わせたサムネにしたのだと思いますが、他者は基本的に、嫌な表情は見たくないものです。本動画で彼は普通の表情で話していますので、サムネも普通の表情を選ぶと、見た人に嫌な感情を持たせずに済んだでしょう。

今からでも、別のサムネに差し替えた方がいいように私は考えます。

本動画の内容は、タイトルが匂わせるほど深みのあるものではありません。タイトルが気になって見始めましたが、同じことを繰り返すだけなので、途中で離脱しました。

結局のところ、彼は、レンズ交換式のデジタルカメラに搭載されている撮像素子に塵(ちり)などがつくことを極度に嫌う傾向を持つようです。

それが個人である以上、どんな傾向や感情を持っても構いません。

そんな彼からすると、YouTube上で、プロのカメラマンを名乗る人が、平気でカメラのレンズに向かって、むき出しの撮像素子を晒す行為に「鳥肌が立つ(ほど恐ろしく感じる)」と語っています。

それに続けて、そんな行為をする人は、プロの表現者ではなく、単なるYouTuberだと結論付けています。

彼のいい分もわかります。彼は、テレビや映画、ネットの動画制作に関る仕事をされていると聞きます。仕事で使う動画の撮影を日常的にして、もしも自分のカメラの撮像素子に塵などがついているのに気づかずに撮影し、撮影が終わったあとにそれに気がついたら、恐ろしいことになるのは容易に想像できます。

その昔、私はフィルムのムービーカメラでドラマの撮影をする現場にほんの短期間関ったことがあります。このときは、フィルムに撮影するので、今のデジタル以上に気遣っていました。

このように、プロが使うカメラで、いかに撮像素子に塵がつかないように気をつけなければならないことは、素人なりに理解しています。

その一方で、YouTubeに映るプロの表現者が、カメラに撮像素子を晒す行為をひとつだけ取り上げて、その一事をもってプロではなく、単なるYouTuberだと決めつけるのは感心できません。

たとえば、撮像素子についてやそれに関する動画であれば、撮像素子をカメラで写さないわけにはいきません。

そんな思いでいたところ、彼に反応した動画が上げられました。次の動画がその一例です。

カメラ系YouTubeチャンネルのプロとYouTuberの見分け方は”ただ一つ?つーか、センサークリーニングの仕方の話です。

彼は、鈴木心1980~)というプロの写真家です。動画のタイトルから、大村氏の動画に反応した動画であることがひと目でわかります。

動画のサムネに映るカメラは、どれもレンズが外されており、撮像素子がむき出しの状態です。しかも、鈴木氏は、撮像素子が見えるカメラを手に持って撮影カメラの方に向けています。

大村氏への当てつけといいますか、いい意味で挑発的ですね。小気味がいいです。

だからといって、鈴木氏が撮像素子に塵がつくことに無頓着ではありません。もちろん、それがつかないようにカメラを扱っていると話しています。

その一方で、カメラを信用し、どんな現場にも持ち出して使うとも話されています。カメラというのは、所詮のところ、撮影する道具なのであり、道具である以上、どんな悪条件でも使わないわけにはいかないという考え方でしょう。

大村氏と鈴木氏のどちらの考え方に近いかといえば、私は鈴木氏です。鈴木氏はこのことを、冷静に話されています。動画は最後まで見ました。

鈴木氏は、大村氏が撮像素子についているかもしれない塵を払うのにブロアを使っていることに触れ、それが逆効果であると指摘しています。

ブロアは、周囲の空気を吸い込み、それを手で押して空気は吐き出すように使います。周囲に塵が舞っていることを不安視し、ブロアで塵を払うつもりが、実は、ブロアによって塵を撮像素子につく可能性を作っていると、大村氏の矛盾を突いています。

鈴木氏は撮像素子をブロアで吹くことはせず、エアダスターを使うと話しています。こちらの方が理屈が通っています。

内容はともかく、何かを世の中に訴えるときは、一度冷静になることです。感情のままに語ったり書いたりすると、予期せぬ騒動につながることが多いです。

今回の大村氏のように、その動画に、嫌な表情のサムネを貼ることもやめたほうがいいです。それだけで第一印象が悪くなります。

それも含めて「炎上」を狙ったことなのだとすれば、彼こそが炎上系YouTuberの素質を持つのではありませんか? 現に、既に鈴木氏の本動画を知り、それを歓迎する向きさえあります。

私は炎上系YouTuberを最も軽蔑しています。

ともあれ、その人が表現者であれば、「炎上」とは無縁のところで生きているものです。

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