アニメに必要なのは動きの遊び

私には想像力というものがありません。ですから、夢物語のようなものは描けません。

そんな私が今ハマっているのがストップモーション・アニメーションです。これを作るにしても、想像力があれば、奇想天外なアニメーションができるでしょう。

しかし、今も書いた通り、私にはそれがないため、いくら作っても中途半端なものにしかなりません。

それを自覚した上で、本日もまた、ストップモーション・アニメーションを使ったショート動画を、ネットの動画共有サイトYouTubeの自分のチャンネルに上げました。

今回はまた、この種のアニメーションを作るのに特化したアプリ、Stop Motion Studio Proを使いました。

たとえば、キヤノンのデジタル一眼れるカメラのEOS 30Dを使ってアニメーションを作ろうとすると、カメラを三脚に固定したりして、どうしても、「大がかり」になってしまいます。

その点、Stop Motion Studio Proであれば、私の場合はタブレットPCに入れてありますが、それを固定するスタンドに据えることで、テーブルの上に置いて撮影できます。

「テーブルアニメ」といったいい方があるかどうかわかりませんが、そんな手軽さでアニメの世界に触れることができます。

あとは何を撮るかです。これが、私の場合は冒頭で書いたように、想像力を欠くため、想像の幅は広がりません。

結局のところ、身の周りにある物を眺め、画面に収まって動かせるものを選ぶしかなくなります。

今回は、私が毎日使っている整髪料の缶を動かしてみました。

私が使う整髪料について簡単に書いておきます。

いろいろなものを試し、今の整髪料に落ち着きました。GATSBYの「スタイリンググリース アッパータイト」という商品です。今のところ、他の整髪料に乗り換えるつもりはありません。

使いかけの私のスタイリング・グリース

整髪料の缶を使うにしても、どのように動かしたらいいか、いいアイデアが浮かびません。結局のところ、動画にしたような動きしかつけることができませんでした。

アニメーションの動きでいえば、日本とアメリカ、狭義には、往年のディズニーアニメでは大きく異なります。

今のディズニーアニメは、昔ながらのセル画を使わないアニメになっています。今のディズニーアニメは見ないので単純には比較できませんが、私は往年のディズニーアニメが好きです。

本日の豆異見
今のディズニーは、それまで白人だけした主人公にしたなかったことへの「反省」か、たとえば黒人を主人公にしたりします。多人種にも寛容であることを示すためかもしれませんが、あからさま過ぎるように思います。こんなにあからさまなのは、内面ではいまも白人優先的考えを持つことの裏返しだろうと見ています。

日本とディズニーアニメの違いは、「動きに遊び」があるか、ないかです。

すべてとはいいませんが、日本のアニメは直線的な動きをし、動きに遊びがありません。ストーリーの展開を重視し、それを成り立たせるために必要最小限の動きをつけることからそうなるのでしょう。

一方、往年のディスに―アニメは、ひとつのシーンに、どれだけ多くの動きをつけるかに苦心しています。

制作に参加する有能なアニメーターは、ひとつのシーンのために、動きのアイデアをいくつも提案し、それらを盛り込んで、より面白い動きをつけていったそうです。

たとえば、枝の上に乗っていたキャラクターが、枝が折れて下に落下するシーンを、日本とディズニーアニメはまったく違った表現にするでしょう。

ディズニーアニメは、枝が折れ始め、それに気がつき、それを防ぎ、諦め、落下しそうになり、一旦は助かり、最後は落下し、観念したキャラクターが十字を切るといったような描き方にします。

この続きの動きを作ることもできるでしょう。落下したと思ったら、途中の枝に服が引っかかって助かったものの、やっぱりその枝も折れる、といったように。

アニメーションの神髄は、ストーリーにあるのではなく、動きそのものにあるといえましょう。

このような動きそのものの面白さが日本のアニメには欠けています。

手塚治虫19281989)の『ジャンピング』は、動きの面白さを手塚なりに追及した作品といえます。手塚が本来求めたアニメーションは、こうした作品であったでしょう。

ジャンピング

個人が趣味で作るストップモーション・アニメーションにしても、そのようにして作ったら面白いものができると思います。

私はそこまで根を詰めて作る気が起こらないため、有り合わせの物で、中途半端なものを作ることに終わっています。

そんなものを見せられる人には、迷惑この上ないでしょう。

申し訳ありませんm(_ _)m

お節介

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