多くの女性は定期的に美容室を利用し、自分の理想的な髪型を維持するのでしょう。
どれほど昔かわかりませんが、そのわからない昔、男が髪を切るのは、昔風にいえば床屋、今でいう理髪店と決まっていました。私は理髪店へ行くのも億劫に感じましたが、仕方がありません、高校卒業まではそこへ定期的に行き、髪を整えてもらっていました。
それが、高校卒業とほぼ同時に、行かなくなりました。以来、自分で適当に短くすることをしています。こんな私ですから、髪形に凝ることはなく、従って、整髪料の類いは超長い期間、まったく興味を持たずに過ごしました。
それが今は、毎朝必ず整髪料を使い、自分なりに髪形を整えることをしています。
いつからそれが始まったのか調べますと、おそらくは今から10年か11年ほど前であろうことがわかりました。その頃の本サイトの過去更新分を調べ、それらしき投稿が見つかり、その時点の1、2年前から整髪料を使い出したと書いているです。
その時期、男性用のヘアワックスなるものがあるのを初めてぐらいに知りました。知れば興味を持つもので、購入して使ってみました。が、まったく思うように使えませんでした。
そこで、ネットの動画共有サイトYouTubeでそれに関連する動画を見つけ、だんだん使い方のコツのようなものを自己流で身につけていきました。
今年の途中、それまで使っていた整髪料を別のタイプのものに変更しました。
それまで使ったのはワックスタイプで、はじめはシュワルツコフというブランドの製品を使い、そのあとは、結果的には長年、中野製の製品にお世話になりました。
きっかけが何だったのか憶えていませんが、おそらくは、YouTubeで関連の動画を見たことがそれだったかもしれません。ヘアグリースという整髪料があることを知りました。
それを知った頃(9月半ば)、本サイトで関連の動画を紹介しています。その動画の中で、美容師の男性が謂れのような話をしています。それを聴きますと、中身は水溶性のポマードだそうです。
ポマードで思い出すのは、首相を務めた今は亡き橋本龍太郎氏の髪形です。ご本人はポマードではなく、別の整髪料だといっていたと記憶しますが、橋本氏の髪形は、ポマードで固めたように、油分をふんだんに含んだような髪形が印象的でした。
ネットの事典ウィキペディアでどんな整髪剤を使っていたのか確認しますと、「水性のクリーム」とあります。ということは、現在、ヘアグリースといわれるものに近いかもしれません。
私はそんな髪形をやってみたこともなく、また、やってみたいと考えたこともありませんでしたが、昔の若者の髪形にリーゼントというのがありました。それを流行らしたのがエルヴィス・プレスリーなのかどうか、私は知りません。
どちらかといいますと、不良っぽい男子や、不良に憧れるような男子が好む髪形だった印象です。
その髪形を作るのに用いられたのが当時のポマードであったろうと想像します。
すでに紹介しました動画の話を聞きますと、ポマードは油分を多く含むため、洗い落とすのが大変だそうです。逆にいえば水分に強いことになり、それだから、サーフィンを楽しむような人が髪形を維持するのには逆に強みといえそうです。
髪についた整髪剤を簡単に落とす需要が望まれ、水分に溶けやすいポマード系の整髪料ができ、それが今の水溶性ポマードであるヘアグリースへと進化したことになります。
グリースといわれるようになった理由は、ジョン・トラボルタにある、という話です。
トラボルタは、『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977)がヒットしたことで一躍名が知られるようになりますが、その翌年もヒット作に主演しています。それが『グリース』(1978)です。
私はどちらの作品も見たことがありませんが、当時の新聞や雑誌に載った彼や他の男たちの髪形はリーゼントで、その髪形を決めるのにポマード類の整髪料を使ったであろうことが想像できます。
ポマード系の整髪料を開発して販売するメーカーが、従来のポマードとは違うことを訴えるためか、トラボルタの主演作『グリース』から、ヘアグリースという商品分けを展開し、その結果、それが定着した、ということになりましょうか。
どんな整髪料がその人に合うかどうかは、使って見なければわかりません。また、同じような髪質の人が同じ整髪料を使っても、使い方次第で、結果は大きく異なります。
私が今使っているのは、マンダムの次の製品です。
これに興味を持ち、早速使ってみましたが、使い出してすぐ、これは自分が望む髪形には合わない、とさじを投げてしまいました。
そのあと、元のヘアワックスに戻りましたが、一度は興味を持った整髪料であったため、再び、試し直すことをしました。そして、少しずつ自分なりの使い方を工夫し、今ではすっかり使いこなせると自分では感じ、当分はほかの整髪料に目移りすることはなさそうです。
これを使うことで、髪が濡れているような感じを与えることができます。これは、ヘアワックスでは実現できないことでしょう。濡れ髪に見えるということは、艶があるように見えることで、パサついた髪に見えるよりも好ましいでしょう。
私の移動手段は自転車です。ですから、風を受けて走りますが、走ったあとでも髪形が大きく崩れることはありません。それでいながら、簡単に洗い落とせます。
この整髪料は長い髪の人には扱いにくい(?)かもしれませんが、そうでなければ、割と望む髪形が得られるだろうと思います。
肝心なのは使い方です。こればかりは、失敗しながら、自分でコツを掴むよりほかありません。