ヘンな話ですが、私は今、女性の髪形に興味を持っています。
先週、用事があって役所へ行きました。受付のあるロビーの椅子に座っているとき、前に座っている、おそらく20代後半から30代の女性の髪形を後ろから何気なく観察しました。
長い髪で、後ろで結んでいるだけですが、それとなく観察すると、ひと手間かけた髪形のように感じました。
今は、男性でも髪形に気を付ける人は美容院を利用するようです。その点、私自身はズボラで、高校を卒業してからは、理髪店へも行っていません。伸びてきたら、適当に自分でカットしているだけです。
そんな私ですから、ヘアスタイリングの知識もテクニックも持ち合わせてはいません。
_とはいいつつ、こんな私でも、ヘアワックスやヘアグリースなどの動向にはそれなりに関心を持ち、本日から、これまで使ったことのないグリースタイプを試しに使い始めたりしていますが。
役所で前に座っていた女性の話に戻しますと、髪には何か整髪剤が塗られているようで、束のようなものができています。そのうえで、髪を後ろで結んでいるようでした。
短時間しか見ませんでしたので、私の勝手な想像ですが。
こんな風に女性の髪形に興味を持つのは、女性の肖像を想像で描こうとした場合、髪形が主どおりに表現できないからです。
たとえば、長い髪を持つキャビンアテンダント(CA)が、後ろでまとめる髪形がありますが、ネットで調べると”お団子ヘア”とかいうらしいです。
同じような髪形は、女性銀行員の人にも多いような気がしないでもありません。
1カ月ぐらい前、家に来た保険会社の新しい担当者の話を本コーナーに書きました。実は、その若い担当者の肖像を想像で描いているのですが、もうひとつ、髪形が決まりません。
彼女も、長い髪を後ろでまとめていました。上で紹介していますCAの”お団子ヘア”と若干違うのは、今の若い女性によく見られますが、前髪の両端を、長く前に垂らしていることです。これもひとつの流行なのでしょうか。
ネットがまだ登場しない昔から、私はあることに興味を持っていました。それは女性の化粧です。
きっかけは、歌舞伎役者が楽屋で化粧する様子を、NHKのドキュメンタリーか何かで見たことです。その所作が美しく、見とれました。
私は女性が化粧する様子をビデオにでも撮ったらおもしろいだろうと考えました。
ネットのない時代ですから、そんな動画を個人が作ったところで、公開する機会はなかったわけですけれど。
それがネットの普及した今は、スマートフォン(スマホ)があれば動画が簡単に撮れ、即座にネットで公開することができます。ですので、女性が自分の化粧の様子を動画で公開している人もいるでしょう。
今度はにわかに髪形に興味を持ったことでネットで探してみますと、髪形をセットする様子を動画にし、ネットで公開する人もいます。現に、上で紹介したCA風の女性が、”お団子ヘア”が出来上がるまでを見せてくれています。
ただ、”お団子ヘア”の女性の肖像を描こうとしますと、肝心の”お団子ヘア”は顔に隠れ、前から見ることができません。前から見ると短い髪のように見えてしまい、絵にしようとしますと、なかなか上手くいきません。
同じような髪形は昔からあったようで、当時ですから着物姿ですが、そんな髪形の女性を後ろから描いた岡田三郎助の作品があるのを思い出しました。
できるものなら、自分の目の前で髪形を結ってくれるのを見てみたいものですが、こんな願望が実現することはありましょうか。