1.5倍の死亡増は高齢化だけが原因か?

今月十日の本コーナーで、今、都市部を中心に火葬場が、これまでなかったほどの大渋滞という異常事態について書きました。

今回はその続編になります。

本日の地方紙一面に、「千葉市 火葬待ち』深刻」と見出しがついた記事が掲載されています。この見出しだけで説明がほとんど必要ないでしょう。

それでも、記事に書かれていることをここに簡単に書いておきます。

千葉市内にある火葬場は「千葉市斎場」がひとつです。同斎場は、2005年に供用が開始されました。16炉で火葬を行っています。

本斎場が今、酷い渋滞状態にあり、長期間にわたって遺体の火葬ができない「火葬待ち」が深刻になっていることを記事が伝えています。

懺悔で済まされるのなら警察はいらない

マスメディアの信用度が失墜しています。考えてみれば、これまでは気がつきにくかっただけで、マスメディアというのは、遥か昔から、信用のおけない存在だったのでしょう。

先の大戦で、日本は米軍の攻撃を受け、戦地へ赴いた日本兵ばかりでなく、国内にいた民間人が、米軍の攻撃で大量に死亡させられました。

今は、事件や事故でひとりでも民間人が亡くなることがあれば、マスメディアは、それが大ごとのように報じ、大きな事件や事故の場合は、それが起きた日が巡るたび、何年経ってもそれを報じ続けます。

先の対戦で日本の国民の戦意を高揚させたのが、当時のマスメディアであった新聞とラジオだったことは歴史の事実となっています。

日本人は他国に比べて「お上」に従順な国民にできているようで、戦後になると、戦前戦後のマスメディアの行いをきれいさっぱり忘れたように、マスメディアが伝える報道を疑う人が多くありません。

私の家では昔から新聞を数紙とる習慣があり、今も、朝日・日経・産経・地方紙の四紙をとっています。私は馬鹿々々しいとは思いながら、毎日、それらに目を通しますが、それを通じてわかるのは、新聞というのは、今も、自分たちが伝えたいように伝えていることです。

『お早よう』は何気ない挨拶のよう

本日の朝日新聞に、平山周吉氏(1952~)が執筆した『小津安二郎』(新潮社)が、第50回「大佛次郎賞」を受賞することを伝える記事が載っています。

本賞は、優れた散文作品を顕彰する賞で、朝日新聞社が主催だそうです。

それにしても、映画監督・小津安二郎19031963)の評伝を書いた人が、平山周吉というのは出来過ぎです。

小津の代表作『東京物語』(1953)で、笠智衆19041993)が演じる主人公の名が平山周吉だからです。小津はほかの後期作品でも、「周吉」の名を何度か使用しています。

このたび大佛次郎賞を受賞された平山氏は、文藝春秋社で長年編集の仕事をされ、その後、独立して文筆家になられたそうです。

そして、独立する際に、大好きだという小津にちなみ、『東京物語』の主人公の名を筆名に選ばれたのだそうです。

ともあれ、平山周吉氏はこの受賞に対し、「小津安二郎の特別な記念の年だから、下駄を履かせていただいたのかな」と謙遜されています。

その小津の生誕120年を記念する今年の12月は、小津の誕生日と命日が12日だったこともあり、NHK BSBS松竹東急で、立て続けに八作品が放送となりました。

京ことばで紡がれる『小早川家の秋』

このところの本コーナーは、映画監督・小津安二郎19031963)の作品について続けて書いています。昨日(18日)は、前日に見た『東京暮色』1957)を取り上げました。

このようになっているのは、今年が小津の生誕120年の年にあたり、小津の後期作品がNHK BSBS松竹東急で立て続けに放送され、それを録画して見た順に取り上げているからです。

BS松竹東急の小津特集は先週土曜日(16日)で終わりました。NHK BSも本日放送される『お早よう』(1959)で終わりかと思いきや、来週火曜日(26日)に、小津の遺作となった『秋刀魚の味』1962)が放送になることがわかりました。

ということで、今回の特集で放送される小津の後期作品は全部で八作品になります。

昨日見たのは『小早川家の秋』1961)です。

カンヴァスを張りました

昨日、久しぶりにカンヴァスを木枠に張りました。昨日張ったのは、F4号(33.4×24.2㎝)の小さいものです。

同じ昨日、描きかけだった『自画像』に加筆し、完成としました。

私はこれまで、途中まで描いては、描くのを途中で止め、別の絵を描き始めることがよくありました。

複数を同時期に描きながら、どれも途中で気に入らなくなり、描くのをそのままやめてしまうことが多くありました。

それが、今月だけで、昨日描き上げた一枚を含め、四枚を完成させました。

そうなった理由は、生乾きの上に絵具をのせ、アラプリマで短時間に描き上げてしまうようにしたことです。もうひとつは、どれも描くサイズが小さかったことです。

原節子が姉を演じた『東京暮色』

生誕120年にあたる今、映画監督の小津安二郎19031963)の後期作品が、NHK BSBS松竹東急で放送中です。

土曜日(16日)でBS松竹東急の放送が終わり、今わかっているところでは、火曜日(19日)にNHK BSで予定されている『お早よう』1959)の放送を残すのみとなりました。

私はすべてを録画して見ています。これだけまとめて小津作品を見るのは初めてのことです。

同時期の作品を続けて見たことで、その時期に小津作品を彩った俳優が、同じような顔ぶれであることを認識できました。

その中でも、笠智衆19041993)と原節子19202015)は目立つ存在で、ふたり抜きでは、その時期の作品が成り立たない印象さえあります。

昨日は、15日にBS松竹東急で放送されて録画してあった『東京暮色』1957)を見ました。

小津が原節子のために作った「アイドル映画」

今年が、映画監督の小津安二郎19031963)生誕120年にあたることから、今、小津の後期作品が、NHK BSBS松竹東急で集中的に放送されています。

今わかっているだけで、今度の火曜日(19日)にNHK BSで放送する『小早川家の秋』1961)まで、七作品が放送される予定です。

私はすべてを録画し、順に見ては、本コーナーで取り上げることをしています。

今回は、七作品中四番目の『麦秋』1951)を見ましたので、それについて書くことにします。本作は、木曜日(7日)にBS松竹東急で放送されました。

それぞれを間隔を開けて見たらそれほど気にはならないかもしれないことが、あまり日を置かずに見たことで、作品の内容ではないことで、興味深い思いをしました。

本作に続けて、小津の代表作である『東京物語』1953)見たなら、浦島太郎を見る思いになることでしょう。

本作が公開されたのは1951年、そして、『東京物語』が2年後の1953年です。

暴風の音

自然の音が感じられると、それを収録して残したくなります。

関東南部の当地は、昨日と今日二日続けて未明に物凄く強い風が吹きました。その風は、夜明け前には収まりました。

今日の未明、その風の音を収録しました。

収録に使ったのは、ZOOMM3 MicTrakです。M3は、M/S方式のマイクがついたレコーダーです。最大の特徴は、デュアルADコンバータ―が働く32bit floatで録音ができることです。

もしも普通のレコーダーにショットガンマイクのようなものを接続して、今日の未明のようなもの凄い風を収録したら、どんなウィンドスクリーンをつけても、風そのものをうまく収録するのは困難でしょう。

田中絹代が耐える女を演じた『宗方姉妹』

今年が、映画監督・小津安二郎19031963)の生誕120年にあたることから、小津の誕生日であり、また、命日でもある今月12日から、NHK BSBS松竹東急で、デジタル修復された小津の後期作品が、今わかっているところで、七作品が放送中です。

私はこれらをすべて録画し、順に見ているところです。

昨日は、水曜日(13日)にBS松竹東急で放送された『宗方姉妹』1950)を見ました。

代表作の『東京物語』(1953)などに比べると、知る人ぞ知る作品になりましょうか。私はこの作品があることも知らずにいたぐらいですから、今回、初めて見ました。

小津といえば松竹映画を代表する映画監督です。その小津が、当時、文芸大作路線に力を入れていたという新東宝に請われてメガホンをとった作品です。

小津としても、松竹以外では初めの作品になります。

公開されたのは1950年ですから、本コーナーで前回取り上げた『晩春』1949)の翌年になります。

油絵具の扱いが数段上達?

このところは、油絵具に接する時間が多いです。今日も描きかけの絵に加筆しました。

これは自己満足に近いと思いますが、ここ一カ月ほどで、絵具の扱い方が数段上達したように感じています。

今日加筆したのは自画像です。鏡に映る自分の顔をモデルとするため、いつでも好きな時に、モデルに使えます。

今回は、サムホール(SM)のサイズ(22.7×15.8㎝)の厚紙のボードに描いています。ジェッソで下塗りをしなかったため、はじめに絵具をつけたときは、絵具の伸びが悪く、失敗したと考えました。

はじめは、二、三時間で、アラプリマで仕上げるつもりでした。しかし、一日目がそんな調子だったため、予定を変更し、これまで通り、乾かしながら、何度も筆を入れる描き方に換えました。

描き方は変わっても、絵具の扱いは、自分でも満足できるような状態となっています。

油絵具は、混色をすればするほど、発色が鈍くなります。彩度が落ちるということです。特に、ホワイトを多く使うと、彩度はあっという間に落ちてしまいます。