カンヴァスを張りました

昨日、久しぶりにカンヴァスを木枠に張りました。昨日張ったのは、F4号(33.4×24.2㎝)の小さいものです。

同じ昨日、描きかけだった『自画像』に加筆し、完成としました。

私はこれまで、途中まで描いては、描くのを途中で止め、別の絵を描き始めることがよくありました。

複数を同時期に描きながら、どれも途中で気に入らなくなり、描くのをそのままやめてしまうことが多くありました。

それが、今月だけで、昨日描き上げた一枚を含め、四枚を完成させました。

そうなった理由は、生乾きの上に絵具をのせ、アラプリマで短時間に描き上げてしまうようにしたことです。もうひとつは、どれも描くサイズが小さかったことです。

ハガキ大の紙に下地のジェッソを塗り、三枚描いていますが、それらは二、三時間で完成まで持って行きました。

その描き方に自信を深め、四枚目は、サムホール(SM)のサイズ(22.7×15.8㎝)の厚紙に『自画像』を描きました。それに使ったボードにはジェッソを塗ってなかったため、油絵具ののりが悪く、結局は、これまで通り、何回かに分けて描くことになりました。

それでも、このところ、絵具の扱いに自分でも習熟したと感じているため、自分の評価では、いい感じに仕上がりました。

少しずつ大きなサイズに描く意欲が増し、昨日、F4サイズのカンヴァスを張り、またしても、自分の顔を鏡に映して描いてみようと考えました。

F4号のカンヴァスに頭部だけを描くと、ほぼ実物大に描くことになります。

今回は、簡単な下絵を画用木炭で描き、何回かに分けて描く方法を採ることにします。これもおそらく、自分の思い通りに描き切れるでしょう。

それが終わったら、F6号かF8号ぐらいに描こうと思っています。

ともあれ、油絵具と接している時間が一番愉快です。

それが一段落したら、このところ集中的に見ている小津安二郎監督(19031963)の『小早川家の秋』1961)を見て、明日の更新に備えるとしましょうか。

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