こりゃシャクだった(植木等 / ハナ肇とクレイジー・キャッツ)

リクエストカード(221)

父の日を前に「お父さんバンド」で募集するパート宛てということでお願いします。▼このテーマを聞いて、私はクレイジー・キャッツの面々を思い浮かべてしまいました。果たしてこれが厳密な意味での“お父さんバンド”になるのか自信がなかったりしますがf(^_^)、今のお父さん世代が社会の第一線でバリバリ仕事をしていた頃に彼らの人気も絶頂にあった(?)ということで選んでみました。▼世のお父さんたちが今のお歳まで生きてくる中では、自分の理想通りにはなかなかいかなかったでしょう。といいますか、世の中はままならないもので、思い通りに事が運ぶことが稀です。▼そんな世の男たちの心情を、青島幸男の詞がよく物語っています。途中までは順調で、「イケイケー!」と突っ走るものの、最後に待っているどんでん返し。そこで、「こりゃシャクだった」と決めぜりふが飛び出す趣向です。これを聴くことで、「そうか!みんな似たようなもの。シャクな人生を歩んできたのは自分だけじゃなかった」と安心する(?)のも一興でしょう。間もなく今年も訪れる父の日、山本さんは何かプレゼントでも用意されているのでしょうか?


【リクエスト・フォームからの追加メッセージ】:もしも今回、山本さんがイメージしていた“バンド”と違っていましたら、フリーのリクエストをするコーナーででも取り上げてもらえたらと思います。あ゛! そだ! クレイジー・キャッツの特集というのはどうでしょう? でも、若い世代からのリクエストは期待できず(?)、これもやっぱりダメかな?


【放送後にリクエスト・フォームから送信した追加メッセージ】:「お父さんバンド特集」。生放送では途中から聴き始めました。「次に自分の曲がかかるかな?」「やっぱり自分のリクエスト曲はこのテーマではダメかな?」と最後まで聴いていたら結局かかりませんでした。それですっかり気落ちしながら録音を聴き返しますと、なんとなんと、1曲目に採用されているではありませんか! これはリクエスト曲とは逆の大どんでん返し。やったー、やったー、ヤッターマン!もしも「アニメソング特集」でもあったら『ヤッターマン』でもリクエストしましょうか?

番組で私のカードが紹介された部分の音声ファイル
(※私のカードを読んでくださっているのは山本由布子さんです)

MY SMALLEST FRIEND(ヴァージニア・アストレイ)

リクエストカード(220)

「ブリティッシュ・ミュージック」で募集するパート宛てということでお願いします。▼種村さんの指摘を受け、今さらながらに考えてみますと、たしかに、同じ英語圏でありながら、アメリカとイギリスでは、生まれる音楽もどこか雰囲気が違うような気がしますね。それが歴史に由来するのか、それとも土地柄なのかはわかりませんが。▼そんなことを思って自分の音楽コレクションを見ますと、意識して買い揃えたわけではちっともありませんが、結果的にはイギリスなどヨーロッパのアーティストのアルバムが多いです。私の求める音楽が、たまたまその地域のアーティストによって生み出されている、ということなのでしょうが(´・ω・`)▼彼女は、募集テーマを聞いてすぐに思い浮かんだひとりです。ほかにも数人が候補に浮かびましたが、今一番聴いて欲しいアーティスト、と彼女に決めました。「世界的に有名」とはいかないかもしれません。クラシックに通じる曲調で、静かな彼女の歌声は、雨の季節に向かう今にどことなく似合っているように思います。私の好きなアーティストのひとりです。


【番組のメールフォームからの追加メッセージ】:バックから聞こえる可愛らしい笑い声や、ランラランラ、ランラランラ、、、♪ というハミングは、彼女の愛娘(まなむすめ)のフローレンスちゃんです。1992年当時5歳だそうですから、22歳ぐらいになられたのでしょうか。お母さんに似て、さぞかし美しいのではないかと思います。

昼下がりの情事:魅惑のワルツ

リクエストカード(219)

生誕80年の年に「オードリー・ヘプバーン特集」で募集するパート宛てでお願いしますm(_ _)m▼私はビリー・ワイルダー監督が好きなので、彼の監督作品から選んでみました。▼あらすじはご存じの方が多いと思います。舞台はパリ。ヘプバーン演じるアリアンヌは音楽学校の学生(?)で、チェロを学んでいます。そして、彼女の父親の職業は私立探偵です。▼アリアンヌは父とふたり暮らし。自宅が父の事務所で、好奇心の旺盛な彼女は、父が担当する素行調査に興味津々(しんしん)です。彼女はある時、ひとりのアメリカ人男性に惹かれてしまいます。調査依頼主の妻の浮気相手である大富豪のフラナガン(リクエストカードには「フランク」と書きましたが、正しくは「フラナガン」ですので、名前を「フラナガン」に訂正します)(=ゲイリー・クーパー)です。彼は仕事で世界中を飛び回り、訪れた都市でひとときの恋を愉しむプレイボーイです。ひょんなことから知り合ったアリアンヌとフラナガンは、昼下がりの情事を重ねるようになります。こう書きますと、よくある恋の話のように思われるかもしれません。が、ワイルダーの作品です。ちっとも退屈させない仕掛けが用意されています。リクエスト曲は、フラナガンがホテルに呼ぶ4人編成の楽団が決まって演奏する曲です。“情事”と付いていても情事の場面のないカラッと明るい作品です。


【リクエスト・フォームからの追加メッセージ】:ビリー・ワイルダー監督の作品を特集するというのもよさそうですが、リクエスト曲が集まるかどうか心配ですので、これも実現は難しいでしょうかね。リクエスト曲は「魅惑のワルツ」としてみましたが、同作品からの曲からでしたら何でも結構ですのでよろしくお願いします。

番組で私のカードが紹介された部分の音声ファイル
(※私のカードを読んでくださっているのは山本由布子さんです)

KINGDOMS OF RAIN(マーク・ラネガン)

リクエストカード(218)

6月になり、いよいよ濃厚になってきた雨の気配。そんな季節に合わせた「雨の日ソング」で特集するパート宛てです。「雨は嫌い」という人が多いと思いますが、どこへも出かける用事のない日、雨音を聞きながら時間を過ごすのも悪くない。などと思う私は、雨は嫌いではありません。濡れるのは嫌いですが(^_^;▼さてさて、毎週特集に合わせてリクエストを選ぶことが楽しくなっています。自分が持っているアルバムのうち、いつも聴くものはある程度決まってしまったりします。そんなとき、特集に合わせて自分のアルバム・コレクションの棚卸しでもする感覚で、思いがけない発見をしたりできるからです。今回の曲も、長いこと忘れていましたが、再発見の1曲に。▼「あらゆる王国に降り注ぐ雨_」。いつもはパワー溢れるバンドのヴォーカルをする彼が、ソロ・アルバムで見せた“もうひとつの顔”だそうです。この“顔”は深く、静かで、つぶやくように歌う声は、シトシトと降り続く雨に似合でしょう。バックに聞こえるアコースティック・ギターの音も、規則正しく聞こえる雨音のよう。夜の雨のよう。止まぬ雨。

ELIYAHU(ベン・シドラン)

リクエストカード(217)

「雨の日のJAZZ」で募集のパート宛てということでお願いします。▼ついこの間年が明けたと思っていましたら、もうそんな季節になるんですね。というのはちょっと大げさかなf(^_^) でも、ホント、もう少しすると雨の長いトンネルに入ることになりますね。雨の日の過ごし方は人それぞれだと思いますが、シトシトと降る雨の音は、物思いに耽る人にはBGMのように聞こえたりします。私も雨音を聞くのは嫌いではありません。雨に濡れるのはご免ですが(;´Д`)▼そう。雨の季節に、ひとりジャズを愉しむというのも良さそうです。ということで、こんな曲を選んでみました。これは雨にはまったく関係がありません。が、曲調が雨に似合うような気がして選んでみました。まあ、これは感覚の問題で、山本さんが前回担当したときに特集した「ドライブ」のときにも合うでしょう。ふたつを掛け合わせて、雨の日のドライブ。それが夜のドライブですとぴったりきそうです。フロントガラスに当たる雨。それを払うワイパー。街のネオンが雨粒に滲む。そんな情景にこの曲が重なって聞こえたらムードが高まる、かな(´・ω・`)?

番組で私のカードが紹介された部分の音声ファイル
(※私のカードを読んでくださっているのは山本由布子さんです)

羅生門(音楽:早坂文雄)

リクエストカード(216)

雨の季節を迎える前に「雨」で募集のパート宛てということでお願いします。確か昨年度もこのテーマで募集したと思いますが、その時もこの作品は登場したでしょうか(´・ω・`)?▼いわずと知れた黒澤明が監督し、ヴェネツィア(国際)映画祭でグランプリを受賞し、日本映画の素晴らしさを初めて(?)世界に知らしめた作品です。私は昨年の暮れにデジタル技術で修復された作品を映画館で観ていますが、今回リクエストするにあたり、DVDで改めてもう一度鑑賞しました。▼ファーストシーンから、募集テーマにピッタリの雨です。それも土砂降りです。ほとんど朽ちかけた「羅生門」の下。3人の男たちが数日前に起こった出来事の話をします。ひとりだけ現場を知る男の「わからない。さっぱりわからない」の言葉通り、真相は藪の中。原作は芥川龍之介『藪の中』です。脚本は橋本忍と黒澤の共同。撮影は宮川一夫。そして、音楽は早坂文雄です。具体的な曲名がわかりませんので、象徴的な音楽を山本さんが選んでかけてもらえたらと思います。黒澤監督が、3人の男のシーンで雨を降らせた意図は何でしょうか。もしもあれが晴天だったら?

A PARIS(ルイ・フィリップ)

リクエストカード(215)

「フレンチ・ポップス特集」宛てにこんな曲はどうでしょう? よかったらかけてやってください。▼この特集に最もふさわしいと思われるフランス国王(ルイ・フィリップ〔フランス王〕」)自ら歌った曲をリクエストします。というのは冗談です(^_^; 同姓同名のフランスのアーティストの曲です。この曲が入ったアルバムを手に入れたのは14年前ですが、今回リクエストするということで、ネットで彼を検索し、それで初めて同姓同名のフランス国王がいたことを知りました。まったくの不勉強ですね。▼曲に耳を澄ましていますと、歌詞に「Kumiko」とあるのに気がつかれると思います。これはどう考えても日本人の「クミコ」さんです。どうやらクミコさんはパリに憧れを抱いているようで、頭の中は「パリへ行きたい!」という思いでいっぱいのようです。そのクミコさんに対し、フランス人の彼は「パリへ行かないで! 東京に残るんだ」と説得しています。「現実のパリは、君が思い描いているような夢の都市でなんかないのだよ_(´・ω・`)」と。▼種村さんは海外へよく行かれるようですが、フランスへは行ったことがあるでしょうか?現代のフランスは、移民が多く住んでいる印象があります。

番組で私のカードが紹介された部分の音声ファイル
(※私のカードを読んでくださっているのは種村祐美子さんです)

札幌オリンピック 大回転~終曲(音楽:佐藤勝)

リクエストカード(214)

月末恒例「ALL☆リクエスト特集」宛てということでよろしくお願いします。▼「どれにするかな(´・ω・`)?」と手持ちのアルバムを眺め、今回のリクエスト曲が収録されたアルバムが目に止まり、これに決めました。1972年に開かれた札幌オリンピックを記録した映画、のようです(?)。実際問題、私がこの作品をしっかりと観ているかどうか、自信がありませんf(^_^) 監督は篠田正浩。そして、音楽がまたしても(?)佐藤勝です。昨年度は衛星映画劇場の“渡辺(俊雄)支配人”のコーナーがあり、そこでも佐藤勝さんの音楽はよく登場しました。▼私が見つけた音楽は、おそらくは2曲を1曲に編曲し直したもので(?)、9分弱の長い曲です。ビッグバンド風に始まり、途中フラメンコ風を挟み、そのあともドキュメンタリーのBGM風や黒澤(明)映画風と、1曲で何倍も楽しめるお薦めの曲です(?)(^m^)▼できたら「佐藤勝特集」というのも面白そうです。が、気がかりは、果たしてリクエスト曲が充分集まるかどうかです。その際は、渡辺さんに助けを請い、作品のうんちくを伺ったりするのもいいかも、です。

Man’s Got Soul(セシリア・ノービー)

リクエストカード(213)

ジャズの金曜日には初めてのリクエストとなりますが、「ドライブに聴きたい1曲」宛てに選曲してみました。もしもお気に召しましたら、ドライブのお供(=番組の選曲)にどうぞ(^ー^)ノ▼これは裏話になりますが、今回のリクエスト曲は半ば“偶然”見つけました。絵を描く時に何かBGMが欲しいと思い、「iTunes(アイチューンズ)」(※携帯音楽プレーヤー「iPod」)の「パーティーシャッフル」を選んで再生させました。その時の1曲目に選ばれた曲です。それを聴くともなしに聴いているうち、「コレ、ドライブに合うかも?!」と直感し、早速リクエスト曲に決めました。昼と夜、どちらのドライブにも似合う、かな(´・ω・`)?▼今年と来年に限り(?)、高速道路の料金が値下げされたことで、週末ともなりますと、車で遠出する人が増えているようです。私はあいにく運転免許は持っていませんので、ドライブといえば自転車です(^_^; 山本さんは車の運転はされるのでしょうか? いつも聴いている曲も、車窓を流れる風景を眺めながら聴くことで、新鮮に思えたりしそうですね。


【追加メッセージ】:※たまたま私が持っているアルバムからリクエストしました。歌っているのはデンマークのシンガーによるヴァージョンです。今回の曲は、カーティス・メイフィールドのナンバーとして知られている(?)ようです。ですので、彼やそれ以外のヴァージョンでも結構です。セシリアのナンバーがあればそれがいいですけれど(^m^)

ヴィヴァルディ:マンドリン協奏曲~アレグロ)

リクエストカード(212)

「クラシック特集」宛てということで、種村さんのお気に召しましたらかけてやってください。▼ところで、昨年度までは金曜日にクラシックのリクエストができましたが、今年度からはそれがジャズに代わりました。それで、クラシックのリクエストが行き場を失ってしまったように感じていました。個人的な希望として、この水曜日で毎月1週ぐらいをクラシック専門のリクエストに充てたらとも思うのですが。▼さて、手持ちのアルバムの中に今回の特集にピッタリの1枚を見つけました。この手のアルバムはよくあると思いますが、映画の中で使われたクラシック音楽を集めた1枚です。特徴があるとすれば、「バロック音楽」だけを集めていることです。個人的にもバロックは好きです。ちなみに古典絵画にも「バロック」はあります。その先駆けとなったのは、個人的に大好きな、カラヴァッジオだといわれています。▼この曲は『クレイマー、クレイマー』で使われています。何でも、マンドリンという楽器が協奏曲で初めて使われたそうです。踊るようなマンドリンの弦の響きが、緑の林の中を駆け回っているようで、今の季節に似合いそうに思ってリクエストしました。


【追加メッセージ】:私がたまたま持っているアルバムからリクエストしていますが、この盤の演奏にこだわっているわけではありません。都合のつくCDで一向に構いませんので、よろしくお願いします。


【放送当日にリクエスト・フォームから書き込んだ追加メッセージ】:この曲はすでにFAXでリクエストしてありますが、今思いついたことをメッセージとして書き込んでおきます。▼今、NHK教育の「趣味悠々」でクラシック・ギターの入門講座が放送されています。私は毎週(木曜日)ビデオ(※私の場合はPCで録画)に録って見ているのですが、講師の石川鷹彦さんのように自由に演奏できたらどんなにいいだろうなぁと思います。▼私もその昔にギターに挑戦したことがありましたが、弦を指で押さえるのが痛かったりして、やめてしまいました。今度の講座の中でも、弦を押さえる指は立てるようにすると綺麗な音が出る、というようなことを石川先生はおっしゃっていました。▼3回目の放送では「アルペジオ」(アルペッジョ)について説明していましたが、あんな風に弦をつまびいてみたいですねぇ(・∀・;)▼今回のリクエストはマンドリンで演奏された曲ですが、同じ弦楽器ということで、ギターについて書いてみました。