日本にはまだまだ知られていない歴史や名所があります。
私は、毎週土曜日の早朝にNHK BSプレミアムで放送される「よみがえる新日本紀行」を録画して見る習慣を持ちます。
本番組は、ビデオカメラでの取材が始まるまで、フィルムのカメラで撮影された紀行ドキュメント番組の「新日本紀行」を、修復などを加えて現代によみがえらせる番組です。
先月23日は「水のわたる橋 熊本県矢部町」が放送されました。この番組が初回に放送されたのは昭和49(1974)年です。
番組で描かれているのは、阿蘇山の南外輪山の裾野に広がる農村です。その辺りを今の地図で見ると、川の流れが幾筋もあり、水には不自由しないように思えます。
ところが、熊本県矢部町(現在は山都町)の白糸大地は、飲み水にも困るほど水に乏しい寒村だったそうです。そのため、農民はわずかな湧き水などを工面して、農作業をせざるを得なかったそうです。