私が今関心を持っているのは音についてです。
ZOOMのフィールドレコーダー、F2と付属のラベリアマイク(ピンマイク)を使い、自分の声を録音しては、自分の声を自分が望むような声に近づける工夫をしています。
ネットの動画共有サイトのYouTubeには、自撮りしたVloggerの動画がよく上がります。私は声の録音に興味を持つため、それらの動画で語られることには関心を持ちつつ、それぞれの配信者の声の質にも関心が向かってしまいます。
一概には比較できませんが、大ざっぱにいって、海外の配信者の方が、国内の配信者に比べて、自分の声の聴こえ方に神経を使っている印象です。
国内の配信者の声は、低音がカットされていることが多いように思います。収録した声をあとで編集しているかどうかわかりませんが、聴きやすい声にしようとしているのでしょうか。
個々人で差がありますが、海外の配信者は、低音をしっかり響かせていることが多いです。
欧米人と日本人では体格が違い、それが声に現れているといえなくもありません。しかし、そのことより、彼らは、低音を持つ声を好むといえましょうか。
私が自分の声を録音する場合も、低音を感じさせる声にしたいと考えます。といって、低音が強すぎてもいけません。音圧が強すぎず、それでいて、心地よい低音にしたいと考えています。
音の専門家でもない個人が趣味でやっていることですから、底の浅さは否めません。それでも、素人が素人なりに、工夫をしています。
このところ、自分の声を録るのに利用している芥川龍之介(1892~1927)の中編『河童』(1927)をF2とラベリアマイクで収録してみました。
今回も、最近覚えたコツで、マイクは鳩尾(みぞおち)の真上につけました。F2と鳩尾につけたラベリアマイクで、自分の声が望むように録れることはわかりました。
問題は、録った声を、自分の望むような声にする「加工」です。
「録って出し」の声は、やや「軽い」印象です。
私が音声の編集に使うのは、iZotopeのRX 10 Standardというaudio editorです。
本日本ソフトを使っていたら、ソフトが何度も突然落ちました。理由はわかりません。特別重い作業をさせたわけではありません。これからも同じようなことが起こると、作業をするのが不安になります。
音の編集で今回試そうと思ったのは、音質を変化させるイコライザー(EQ)です。
最近、YouTubeで、海外の音の専門家の動画を見ました。動画でEQの解説をしていました。それを見ながら、EQの扱い方を何となく理解しました。
動画を見てすぐに実行するのですから、浅い理解には違いありません。それでも、扱い方を理解していなかった頃に比べれば、1/10か1/100は理解のようなものが進んだということにしましょう。
動画を見ていて面白いと思ったのは、音の周波数をはじめにいくついくつと決めず、ある部分を左右に動かし、適当なポイントを決めたあと、ポイントを下に動かして操作していることです。
私もすぐに、操作を真似しました。ほかには、低音と高音の一部を若干持ち上げて小さな山形にしていることです。
わからないなりに、同じようなことをして、自分の耳で違いを確認することをすれば、自分なりのコツのようなものが掴めるかもしれません。
EQで自分なりの修正を加えたあと、こちらも自己流で、プラグインで声にコンプレッサーをかけて、今回の最終形としてみました。
手探りの状態ですので、まだまだ改良の余地はあるでしょう。あれやこれやで、素人の遊びのようなものですが、このようにして作った音訳の音声ファイルを下に埋め込んでおきます。