魅惑の楽曲との出会い

今はネット配信で音楽を楽しむ人が増えています。

私は今月半ばから、また、音楽配信サービスのSpotifyを利用し始めました。利用を始める少し前から、同サービスが一カ月分の利用料金である980円で三カ月間利用できるというお知らせが届いてはいました。

ただ、数カ月前に同サービスを同価格で利用したときに、自分が望むような音楽が聴けなかったように感じ、見送るつもりでいました。

しかし、そのサービスが終了する直前に利用の申し込みをしました。

それをした理由のひとつは、今、私は、手持ちのCDをプレーヤーを使えない環境にあることです。そのことは本コーナーで簡単に触れました。

私が使っているプレーヤーは、CDとともに、レーザーディスク(LD)の再生ができるパイオニアのDVL-919というコンパチブルブレーヤーです。

本日の豆追加
本コンパチブルブレーヤーは、LDとCDにプラスしてDVDの再生もできます。本機が発売された当時DVDはなかったと思います。というわけで、BD以外の光学ディスクに対応しています。

LDが再生できるプレーヤーですから、LDの生産や販売が終了した今にあっては「過去の遺物」のようなものになりましょうか?

私は昔から音楽を聴くのが好きですが、音質にはとくべつなこだわりがないため、昔から一貫して、このコンパチブルブレーヤーでCDの再生をしてきました。

このプレーヤーが先月のある日を境に、突然使えなくなりました。機械としては正常に作動しますが、ディスクを認識しなくなってしまったのです。

私は故障の原因を単純なものであるように考えました。CDとLDのどちらも読み込まないということは、ピックアップレンズ周りが経年劣化したか、レンズの表面が曇ったりしたのであろう、と。

メーカーの修理も終了していることを知り、重い腰を上げました。レンズの曇りが原因であれば、そこを無水エタノールを湿らせた綿棒でレンズの表面をこするだけで、また、ディスクを認識するようになるのではないか、と。

先日、プレーヤーのカバーを開け、レンズをエタノールを湿らせた綿棒でこすることをしました。見たところ、表面に曇りはなく、こする必要がないようにも感じました。

レーザーディスクプレーヤー パイオニア DVL-919内部画像

そのあと、ディスクを挿入しましたが、ディスクを認識することはありませんでした。

それ以上の原因は素人の私にはわかりません。CDとLDの再生ができないのでは困ります。

所有するLDの作品数を確認すると85作品です。この中には、『ウルトラQ』全作品と『ゴジラ』シリーズがセットになった『ゴジラ激烈外伝』が含まれます。

『ウルトラQ』Episode 20「海底原人ラゴン」【冒頭映像公開】− TSUBURAYA・GALAXY Vol.4で配信中! −

これらを所有しながら自分で見られないのは残念です。また、CDを自分のオーディオセットで聴けないのも困ります。

修理ができないのなら、と中古のプレーヤーを手に入れました。まだ届いたばかりで開封をしていません。本更新が済んでから、プレーヤーがちゃんと作動するか確認し、使えることがわかったら、セッティングすることにしましょう。

ともあれ、こんな風に、しばらくオーディオセットで音楽を楽しめない期間ができました。それでも、私は毎日音楽を聴くのが習慣です。そんなこともあって、Spotifyを一カ月分の料金で三カ月利用できるサービスの利用を始めたというわけです。

ネット配信で音楽を楽しむときは、配信されている音楽やアーティストをよく確かめず、部屋に音楽を流すことが多いです。自分にお勧めされたアルバムやプレイリストをそのまま再生させるからです。

昨日の夕方も、そんな感じでSpotifyで配信された音楽を聴き始めました。

ネット配信の音楽を私は、Bluetoothスピーカーで愉しんでいます。私が使っているのは、ハーマー・カードンのALLUREです。スピーカーがひとつですから、音はモノラルです。

本スピーカーは、側面に38mm径フルレンジスピーカーが三つ埋め込まれ、スピーカーの360度方向から音楽を聴くことができます。また、底面には90mm径サブウーファーがひとつついており、低音の再生にも優れています。

どんな分野の音楽であっても、ある程度大きな音で聴かなければ、その楽曲が持つ魅力を引き出せないことを、昨夕実感しました。

私ははじめ、耳障りでない程度の音量で、ながら聴きしていました。しかし、そのとき、スピーカーから流れてきた楽曲が私の感性を強烈に刺激しました。

私は昔から、いわゆる流行歌や、よく知られた楽曲より、誰も知らないような音楽を好んで聴く傾向を持ちます。

昨夕、たまたま私が聴いたアーティストの楽曲は初めて聴きました。私の耳をそばだてたので、聴くことに集中し、できる限り大きな音量で聴きました。

どうやら、英語では「クレズマー」と発音し、イディッシュ語では「クレズマル」と発音する、バルカン半島北部を含む東欧とドイツを起源とする音楽形態のようです。

どんな起源を持っていようと、私が最も好む音楽の一種です。クラリネットヴァイオリンを含む楽器構成になっているようです。文章で書いただけではイメージできにくいかもしれません。

昨夕、私が聴いて感激した楽曲を、ネットの動画共有サイトのYouTubeで見つけましたので、それを演奏する動画を下に埋め込みました。

Bucimis – A dance from Bulgaria

いいですねぇ。実にいいです。これを、大きな音量で聴いていると、気分が良くなります。ウキウキしてきます。

本楽曲を演奏しているのは、The klezmer festival bandというバンドで、”Gregori Schechter and the Wandering Few – Klezm”というアルバムに含まれる一曲になります。

本曲のように、今まで一度も聴いたことがなかった楽曲に思いがけず出会えるのがネット配信の最大の魅力といえましょう。

気が進まないまま利用を始めたSpotifyですが、本曲と、本曲を演奏するバンドに出会えただけでも十分元を取ったようなものです。

本曲が入ったアルバムのCDは、Amazonで5440円ですか。Spotifyで愉しませてもらい、どうしても自分で所有したくなったら、CDを手に入れることにします。

CDといえば、届いたばかりのコンパチブルブレーヤーの荷ほどきをしなければなりませんでした。中古品ですから、どんな状態かわかりません。うまく作動してくれると助かるのですが。

音楽の楽しみが広がっていく気分です。

関東南部の当地周辺も、ここへ来て急に気温が下がってきました。

週末はまた、高校野球の秋の大会をスタンドで観戦しました。私は半袖で出かけましたが、風が吹くと涼しいというより、肌寒くさえ感じました。

その前週に観戦した時は灼熱の暑さだったのが信じられないほどです。

このまま秋本番になるのかはまだわかりませんが、過ごしやすい気候の中で音楽を楽しめるのも、秋の楽しみのひとつです。

この先の予報を見ると、今週は関東でも30度ぐらいになる日がありますが、来週以降は、30度を上回る日は今のところなさそうです。

記録的な猛暑をもたらした夏が、後姿を見せて遠ざかる光景が目に浮かぶようです。


本更新を終えたあと、本ページで書いたコンパチブルプレーヤーが入った箱を開封し、確認しました。開封するまで気がつきませんでしたが、私が購入したのはDVL-919ではなく、ひとつ前のモデルであろうDVL-909でした。

ただ性能はほぼ同じ物で、DVL-919に付属のリモートコントローラが問題なく使えました。

本日の豆不具合
DVL-909であってもDVL-919のリモコンを使えると思い、実際に使っていました。が、不具合がありました。あるCDの再生を始めようとしたところ、アナログレコードでレコード針が飛んだ時のように、CDの再生で音が飛んで、正常に再生できません。
DVL-919のリモコンの電池を抜くと、正常に再生できます。ということで、DVL-919のリモコンがその不具合の発生源であるらしいことがわかりました。
DVL-919のリモコンにはジョグダイヤルがついていて、LDの再生で、スローやコマ送りの再生ができるのですけれどね。

正常に作動し、CDとLDを問題なく認識し、正常に再生できることがわかりました。

それとは別に、セッティングや配線などをしたら、汗をかきました。関東南部の当地は、昨日よりも気温が上がっているのでしょうか。

ともあれ、CDとLDの再生環境が元に戻り、安心しました。次に故障した時はどうなるかわかりませんが、それまでは、どちらも思う存分楽しめそうです。

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