相変わらず、自分の声を録音しては、より良く聴こえる工夫をしています。
今回も、芥川龍之介(1892~1927)の中編『河童』(1927)を音訳し、自分の声をZOOMのフィールドレコーダー、F2と付属のラベリアマイク(ピンマイク)で拾いました。
録音の段階は迷いがなくなりました。ラベリアマイクを取り付ける位置は鳩尾(みぞおち)の真上です。
F2に付属するマイクはコンデンサーマイクですが、指向性は無指向性です。マイクの向きは当然上を向け、鳩尾の位置から私の声を拾う形です。
通常のレコーダーの場合は、録音を始める前に、声を出して、録音レベルを調節しなければなりません。その点、F2は32bit floatで録音するため、事前に録音レベルを調節する必要がありません。
どのようなレベルで録音されても、録音後に適度な音量にすることができるからです。
何度か芥川の『河童』を音訳していますが、いずれも、大きな声は出していません。普通の会話よりも小さなレベルであるかもしれません。
前回同じ「検証」をしたときは、録音した音声ファイルをiZotopeのRX 10 Standardというaudio editorで編集する際、イコライザー(EQ)で音質を調整し、そのあと、プラグインで声にコンプレッサーをかけることをしています。
今回はそれをせず、RX 10 Standardに標準装備されているRepair Assistantのみを適用させてみました。
その前に、録った声の大きさを適量のレベルにするため、Loudness Controlを適用しています。いくつものプリセットがありますが、声の大きさを整える時、私はAudiobook Deliveryを使用します。ちょうど良い大きさにしてくれると感じるからです。
そのようにして作った音声ファイルを下に埋め込んでおきます。
以前にも書いたことがありますが、私はこの一年ほど、発声状態が本調子ではありません。昨年九月頃から、声がすっきり出なくなったのです。
理由はわかりません。ちょうどその直前、義兄が新コロウイルスのために作られたことにされているワクチン(似非ワクチン)を接種する予定だと話していました。
実際に接種したかどうかは確かめていません。そして、接種したことで、私が何らかの影響を受け、それが発声に影響が出たのかも、と勝手に想像しています。
本当のところはわかりません。
声の出方は前に比べて改善したように思いますが、それでも、何か籠っているように自分では感じています。
それは別にして、余計な加工や修正をしない方が、自分好みの声に録れているように感じました。手間をかけずにそれが得られるのであれば、それに越したことはありません。
毎度、決まりきったように録り、音声ファイルに書き出すだけで、ほぼ自分の望み通りの声になってくれるのであれば。
というわけで、今回も独りよがりの楽しみについて書きました。