2011/12/07 アナログレコードのデジタル化再開

本日も、本コーナーは思いつきの独り語り「気まぐれトーク」の形式にて更新しています。なお、トークは前日の夜に行っています。

本日分の内容につきましては、音声ファイルでご確認下さい。で、そうされない場合は、下にトークを要約して書き起こしていますので、それをお読みになって、トークのだいたいの流れをご想像下さい。

なお、音声ファイルはMP3方式にて紹介しています。再生箇所は前後に自由に移動させることができるますので、下の書き起こしで見当をつけ、聴いてみたい部分だけを“つまみ聴き”するようなこともできます。ご自由にお楽しみ下さい(^ー^)ノ

インディの鞭の気まぐれトーク〔2011.12.6〕

トークを要約した書き起こし

今回も夜にトークをしている。そのトークをする私は室内にいる。PCを使ってトークを録音するのだから、物理的にPCを駆動させた室内にいなければこのトークはできない。

ICレコーダーでも持っていれば外でのトークもできないことはない。が、現実問題、衆人環視(しゅうじんかんし:大勢の人がとりまいて見ていること=広辞苑)のような環境でトークをする度胸を私は持たない。たとえ持っていたとしても、「マイクに向かって独り言なんていっちゃって、ヘンな人」と思われるのがオチだ。

第一、トークをする今夜、関東南部ではとても冷たい雨が降っている。だから、トークをする度胸を持ち合わしていたとしても、今度は寒さに耐える自信がない。

その寒さだが、素人の私が素朴に疑問に思った最低気温の話をしている。

そういえば思い出したが、映画『裸の大将』1958)で主人公の山下清19221971)を演じた故・小林桂樹19232010)は、山下清本人から、「ボクが山下清だな。なんで、小林さんが山下清なのか。どういうわけかな?」「昼飯と弁当はどう違うか?」などといった素朴な疑問をぶつけられ、返答に窮したという。

私が抱いた素朴な疑問は、東京都心の今朝の最低気温が7.6℃。それが、午後7時前、東京・渋谷はそれを下回る6.2℃。ならば、これを今日の最低気温にしてもいいように思うのだが、そうはならないようだ。山下清さんばりに、「どういうわけかな?」。

ここから先が本日分の本題になるが、数回続いたカメラの話を離れ、今回は昨日と今日、時間を費やした作業の話をすることにする。

私が蒐集癖を持つ話は何度もしているが、その癖は音楽鑑賞でもこれまたいかんなく発揮されている。

CDが登場するまでは、アナログのレコード盤の形で音楽が収録された円盤を集めた。そして、CD登場後はCDに変わった。

コレクターに比べれば私が所有するCDやレコード盤は少ないと思うが、それでも、それをデジタル化しようと思うと結構手間がかかる。

その手間のかかる作業を今から4年前の晩秋、音楽プレーヤーのiPod classicを使い始めたことで、それまでに自分が蒐集したCDをiPod classicで管理し、楽しめるよう、iPod classicに登録する作業に時間を費やした。

そして、一通りCDの取り込みが終了したあと、取り込み対象をアナログのレコードまで広げた。つまり、アナログの音楽のデジタル化。しかし、それを自分でやるとなると手間も時間もかかって結構大変。

まず、アナログのメディアに記録された音楽をPCのハードディスクドライブ(HDD)に録音しなければならないが、デジタルのデータのように、マウスの操作でススイのスイと移動させるわけにはいかない。

短い曲も長い曲も、好むと好まざるとに拘わらず、一曲一曲、レコードプレーヤーで再生させながら録音しなければならない。だから、A面とB面合計の演奏時間分かかる。

また、取り込んでハイ終わり! だったら取り込み時間分だけの苦労になる。が、そうは問屋が卸さない。そのあとに1曲ごとのトラックに分割しなければ、デジタルの音楽世界では、A面とB面の2曲としてしか認識してくれない。だから、曲ごとに分割する作業もしなければならない。

分割が終わった音楽のファイルは、そのまま音楽の再生と管理をするiTunesに登録することでiPodで楽しめるようになる。が、私はそこにもうひと手間かける。

アナログのLPレコードをCDのように楽しめるようにもしようと考え、CD-Rに焼く。また、そのCD-Rの表に、レーベルを印刷することもする。そのあと、普通のCDをiTunesで取り込む時と同じように、PCのCDプレーヤーからデジタルとして取り込む。この一連の作業をこなさなければアナログからデジタルに変換できず、手間は結構なものだ。

それだから、4年前に一旦デジタル化を始めたものの、そのあと、別のことに時間を割く必要が生じ、いつのまにか途絶えたままになっていた。その中断していたデジタル化を昨日と今日再開した。

で、昨日と今日でデジタル化が終了したのは4枚。そのうち、今日(6日)最後に取り込んだのは、昔の人気テレビドラマ『傷だらけの天使』19741975)のサウンドトラック盤。

『傷だらけの天使』のアルバムジャケット

このLPレコードを持っていたことも忘れていたが、実は、もうひとつ別の人気ドラマのサウンドトラックとセットになっている。

A面に入っているのが『太陽にほえろ!』19721986)で、『傷だらけ_』はB面に収録されている。ただ、これは、両A面のデザインになっている。

太陽にほえろ! メイン・テーマ 井上堯之バンド(高音質)

どちらもデジタル化しようと思い、実際に一応形式上のA面から録音を始めたが、『太陽にほえろ!』のために作られた曲のうち、2曲目と8曲目の部分はレコード盤自体が“傷だらけの盤”になってしまっているのか、レコード針が飛んで、同じフレーズを繰り返す部分がある。

録音しながら別の作業をしていたが、なかなか終わらないレコードをの再生に、「やけに長い曲だなぁ?」とチェックし、初めて針が飛んでいることに気がついたりした。


そんなこんなで、『太陽にほえろ!』のデジタル化はひとまず先延ばしし、『傷だらけの天使』だけCD-Rに焼き、iPodに取り込む作業が終了した。

『傷だらけの天使』と『太陽にほえろ!』。ふたつのテレビ番組の音楽を演奏しているのは井上堯之バンド。このバンドを率いた井上堯之19412018)は、長谷川和彦監督(1946~)の『太陽を盗んだ男』1979)の音楽も担当している。

太陽を盗んだ男・予告編

すでに終了してしまったNHK-FMのリクエスト番組それがその後「サンセットパーク」宛てにこの映画の曲をリクエストし、かけてもらったことを思い出す。

というわけで、2007年の暮れに始めたものの、途中で中断してしまっていたアナログレコードのデジタル化作業だが、中断後に変わったのはPCに取り込んで編集する作業に使っているソフトが別のものになったこと。

今はこの“気まぐれトーク”の録音にも同じソフトを使っているが、私が日常的に使っている音楽録音編集ソフトは、”Sony Sound Forge Audio Studio”。

私は、動画の編集ソフトも同メーカーの”Vegas Movie Studio HD Plantinum”を使っているが、このソフトを初めて手に入れたとき、音楽編集ソフトがついていて、以来、それを使うようになった。

毎朝『天声人語』を音読もどきしたものを録音するにも同ソフトを使うなど毎日使っているにも拘わらず、そのソフトに搭載されていた便利な機能を、アナログのデジタル化作業をこのソフトで始めるまでまったく気づかずにいた。

このソフトには、「レコード録音と復元」というそのものズバリの機能があり、それを使うと、録音したあと、曲のトラックごとに自動で分割してくれる。しかも、iPodに入れるためのソフトiTunesに登録しやすい設定になっているなど至れり尽くせりの造りだ。昨日、今日から使い始めたばかりだが、操作にまごつくこともない。

ただ、曲を分割するのはコンピュータにも難しいようで、ハッキリと曲ごとに分かれて収録されているLPレコードであれば問題ないが、曲と曲がつながったように収録されていると、不正確な分割になってしまう。

たとえば、黒澤明監督(19101998)の映画『七人の侍』1954)のサウンドトラック盤『黒沢明の世界 七人の侍』のデジタル化をしたが、曲の分割が実際の倍ぐらいになってしまい、中断したままになっている。

Seven Samurai – Movie Music

ちなみに、この作品の音楽を担当したのは早坂文雄19141955)。

Fumio Hayasaka, Piano Concerto ― the 1st movement (1/3)

このように、長い間中断したままになっていたアナログ音楽のデジタル化という実に面倒くさい作業を再開した。まだデジタル化していないLPレコードは、残り100枚近くある。ということは、毎日1枚ずつ作業を進めても、3カ月ほどかかる計算になる。

ただ、アナログのままでは埋もれたままになっている音楽がデジタルでよみがえり、また楽しめると考えれば、ワクワクするような作業でもある。こんな風に考えて気分を軽くし、作業を中断せずに進めていこう、と今は考えている。

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