関東南部の当地では、今朝、濃霧が発生しました。
写真を撮るにも動画を撮るにも、カンカン照りの晴天はあまりよろしくありません。コントラストが強くなりすぎ、画像が汚く写ることが起こりがちだからです。その点、今朝の当地のように、空は晴れているはずなのに、辺り一面が霧に包まれているときは、自然のデフューズがかかったように、光があるのにそれが弱く抑えられ、露出的には撮影に好都合です。
今朝はスチル写真ではなく、ビデオを撮影しました。といっても、庭に出て身の周りのものを気まぐれに撮るだけですから、意味はありません。それでも、ああでもないこうでもない、と自分でいろいろ試しながら撮影しました。
私が動画の撮影に使うカメラは、2013年9月に、中古で手に入れたキヤノンのiVIS HF M41です。その時の買値は18,000円でした。

今の時代、ネットの動画共有サイトのYouTubeを舞台に、Vlogを中心にするような人は、デジタル一眼カメラ(デジ一)で動画を撮影するのが主で、民生用のビデオカメラで動画を撮影する人は少数派(?)でしょうか。
ひょんなことから私はこのビデオカメラを手に入れましたが、これがなかなか良くて、私は今でも動画を撮るときはこのビデオカメラをメインで使っています。
Vlogをする人は、カメラで自分を撮る必要があるため、広角のレンズがついていることが条件のようです。私は自分のYouTubeチャンネルを持っていますが、自分が画面に登場してしゃべることもなく、その用途は必要でありません。
私がYouTubeに上げる自分の動画に自分が登場するとしても、手持ちの物を紹介する際、自分の手が映るぐらいです。
そんな撮影をするとき、このビデオカメラは非常に重宝です。カメラについているレンズの焦点距離が私の用途に合っているからです。
カメラに搭載されている撮像素子は1/3型CMOSで、レンズの焦点距離は6.1~61mmの10倍ズームです。この焦点距離を35ミリフルサイズに換算すると、約43.6~436mm相当です。電子手振れ補正を手持ち撮影のときは入れるため、そのときは、この焦点距離よりも画角は狭くなります。
ズームレンズの場合、一番広角側で近接撮影ができます。このカメラのレンズは、最広角が35ミリフルサイズに換算して約50ミリ近辺になります。
私はフィルムの一眼レフカメラ時代から写真の撮影を道楽で愉しんでいますが、昔も今も、最も好きな焦点距離は50ミリです。フィルムの一眼レフを使っていた当時は、コンタックスRTS及びRTS IIにカール・ツァイスのプラナー50ミリばかりをつけて撮影を楽しんでいました。

このように、50ミリ近辺の焦点距離が好きな私にとって、その付近の焦点距離から始まるキヤノンのビデオカメラは、私にとっては願ったり適(かな)ったりなのです。すでに書きましたように、YouTubeでVlogをするような人であれば、画角が狭くて使いにくくなるでしょうけれど。
なお、このビデオカメラのレンズのF値は1.8~3.0で、最広角の50ミリ近辺では、F1.8で撮影することも可能です。
このようなビデオカメラをこれまで使ってきましたが、ハッキリいって、このカメラが持つ性能をこれまではほとんど引き出せていなかったといえましょう。
それが最近になり、YouTubeで桜風涼(はるかぜ・すずし)氏(1965~)の動画に出会ったことがきっかけとなり、このビデオカメラの性能を引き出すような撮影を試みています。
私はそれまで、P(プログラム)オートで、色も音もカメラ任せでした。
今朝は、次のように設定して撮影してみました。
- 露出モード:シャッター優先AE(シャッター速度 1/100fps)
- ホワイトバランス:マニュアル
- 内蔵マイクレベル:マニュアル(目盛りが100まであるうちの75)
フレームレートを今朝は60iを選んでいます。動画編集ソフトを使って動画の編集をしたり、YouTubeに動画をアップロードすることが前提であれば、30pが良いかもしれないです。
これまで、ホワイトバランスはオートに頼っていましたが、数日前、部屋であるものを撮影する時、マニュアルでホワイトバランスを合せて撮影したところ、予想以上に良い色に録画できることに気がつき、今朝もホワイトバランスをマニュアルで合わせました。
このカメラのマニュアルでのホワイトバランス設定は簡単で、白い紙をファインダーいっぱいに入れ、液晶画面に下に表示される「白取り込み」の文字を指でタッチすると、ものの2秒程度で設定が終わります。
このようにして、ホワイトバランスをマニュアルで合わせて撮影すると、同じものを撮っても、くっきり、はっきり写るように思います。
音の録音に関しては、これまでほとんど注意を払ってきませんでした。これも、桜風氏の動画に刺激を受け、注意するようになりました。
そんなこともあって、このビデオカメラに使えるかもと思って手頃な価格の外部マイクを最近手に入れましたが、結局、私のビデオカメラではそのマイクが使えないことがわかり、内蔵マイクを使っています。
それでもと考え、入力をオートではなくマニュアルにしてみました。録画した動画に入っている音をヘッドフォンで確認しましたが、どのくらいのレベルがいいのか、まだ、試行錯誤中です。
動画の音に関しては、昨日一日、あることに悩まされました。
私は昨年から、Blackmagic Designの動画編集ソフトDaVinci Resolve Studioを使っています。
おととい、この編集ソフトを使い、あることをしようとしましたが、できず、その解決のために昨日一日かかりきりとなりましたが、未だに解決できずにいます。
私がしたかったのは、DaVinci Resolve Stuioで動画にあとで独り語りのナレーションを録音するアフレコです。PCにマイクを接続すれば簡単にできるはずなのですが、それができません。
私は何年前になりますか、単なる興味本位で、MXL MicsのV67というマイクを買い求めました。

このマイクはコンデンサーマイクで、出力端子はXLRタイプコネクターです。このコネクターを持つマイクをPCのUSB端子に接続するため、おそらくは、その用途のためには最も安く手に入るドイツの音響機器メーカー、ベリンガーのUM2というオーディオインターフェースを一緒に購入しました。
このセットを使い、私が以前使っていた動画編集ソフトのVegas Proでアフレコを初めてするときにも、今回と同じように戸惑いました。
UM2を介してPCに接続してあるはずのマイクをPCが認識してくれなかったからです。
いろいろと対処方法をネットで調べ、UM2を使うには、そのためのデバイスドライバをPCにインストールしなければならないことを知り、Vegas Proで使えるようになりました。
今使っている動画編集ソフトのDaVinci Resolve Studioでアフレコをするのは初めてです。しかも、マイクをPCに接続するには、UM2というインターフェースを介さなければなりません。
Vegas Proのときにひと苦労したドライバ問題を忘れ、DaVinci Resolve Studioでマイクが認識されず、ドライバのことを思い出しました。
DaVinciとそのドライバについてネットで検索すると、昨年の6月まで、DaVinciはそのドライバに対応していなかった(?)ようで、ようやく使えるようになったことを喜ぶ、外国のユーザーのBlackmagic Designのフォーラムでのやりとりを見つけました。
このフォーラムでのやり取りを参考にして、DaVinciの設定を変えてみましたが、まだ、UM2を介してPCに接続しているマイクとパッチできずにいます。Vegas Proであれば、このマイクとインターフェースでアフレコ録音ができるのですけれど。
マイクの関連でいいますと、桜風氏が昨日アップロードされたばかりの最新動画を見ると、桜風氏はベリンガーのc2というマイクを勧め、これ1本(本製品はワンセットにマイクが2本ついてきますが)あれば他はいらない、というようなことを述べています。
録音の専門家の桜風氏が一押しされるのですから、c2というマイクを買えば問題がないのでしょう。
私は、桜風氏の動画を見たあと、すぐにこのマイクの注文を入れそうになりました。しかし、気持ちを落ち着けてこのマイクを仕様に目を通すと、このマイクの接続端子もXLRです。ということは、PCで音を録り込むために、私の場合はUM2を使わなければならないことになり、今解決できずにいる、DaVinci Resolve StudioのUM2ドライバ問題にまた突き当たってしまいそう(?)です。
更新を終えたら、昨日の続きで、UM2のドライバー問題解決を再開することにします。今日中に片付けばいいのですが、どうなることやら、です。
更新のあと、昨日の続きで、UM2のドライバ周りの問題解決にあたったところ、昨日一日かけても問題が解決できなかったのに、今日は、それほど時間がかからず、解決することができました。昨日の苦労は何だったのか、です。
ともあれ、そのテストに使った動画がありますので、下に埋め込んでおきます。
注意:初期設定では、ボリュームが最大になっています。ヘッドホンやイヤホンで聴く場合は、音量調節にご注意ください。
自分の声をアフレコで入れました。使っているマイクは、本日分で書いたMXLのV67です。テストで、囁くように話す声を、DaVinci Resolve Studioの音声部門、Fairlightで調整しました。ヘッドフォンで確認しながら作業しましたが、声の大きさがこれぐらいでいいかどうか、自信がありません。