本コーナーで書いているように、私は昔から映像好きです。今も下手の横好きで、映像周りのことをして時間を過ごしています。といいますか、そんなことをしているとあっという間に時間が過ぎてしまい、気がつくと「ああ、もう夕方だ」と思う毎日です。
私の一日の時間割は、世間一般とはかなり異なることは、以前、本コーナーで書いたとおりです。
毎日、時計の秒針が時を刻むように、同じ時刻に同じようなことをしますが、起床時刻は毎日午前3時頃です。そして眠るのは、毎日午後6時半頃です。
眠る時間が通常よりも早いため、夕刻になると、一日が終わりに近づき、「続きは明日しよう」ということになってしまいます。
で、肝心の映像周りの話ですが、今いろいろ試しているのは、最近手に入れ、それについては本コーナーで書いた外部マイクとホワイトバランス周りです。
まず、マイクですが、手に入れた外部マイクは、安い中華製だからというわけでもない(わけでもある?)のか、音の入力感度がとにかく低く、難儀しています。
音声の専門家の桜風涼氏(1965~)にいわせれば、どんなマイクでも、音を発する被写体から50センチ以内に設置して録音すれば、間違いなく良い音に録れる、ということになりましょう。
そうはいわれても、私が撮影する被写体は、家で飼っている猫2匹か、庭に出て周りを撮影することぐらいで、大きな音を発する被写体とはあまり縁がないです。猫に使づいて撮影しても、カメラを無視するか、カメラを向いても黙っており、音がしません。
昨年末に旅立った我が家の愛猫・にゃんこおチビちゃんファミリーの”お兄ちゃん”こと白足袋(しろたび)ちゃん(=^ω^=)は、おしゃべりなボクちゃんで、私の周りで用もないのに、おしゃべりばかりいましたが、うちでは女性陣がおしゃべりではなく、お母ちゃんと妹ちゃんは黙っていることが多いです。
庭に出てみても、池の周りで水が垂れる音を録るぐらいで、あとは、道路を過ぎ去る車の音ぐらいが音らしい音といえましょうか。
それより何より、手に入れたばかりの外部マイクは、内蔵マイクよりも感度が低く、使い物になりません。入力調整で最大にして録音して、やっと音が拾えるぐらいです。
YouTubeでVlogをやるような人であれば、自分から50センチ以内にマイクをセッティングし、カメラに向かってしゃべるようなことをすれば、感度の悪いマイクであっても使い道がありそうですが、私は自分のYouTubeチャンネルを持っているといっても、その手の動画を作ることはないので、そんな使い方もできません。
それで、仕方がない(?)ので、桜風氏がおしゃべりされているYouTubeの動画を再生し、桜風氏の声を外部マイクでどれぐらいの音量で録れるかテストしたりもしました。その結果は芳しくありませんでした。
ただ、そんなことをしたことで、得ることもありました。
それは、私が動画の編集に使っているBlackmagic DesignのDaVinci Resolve Studioで音の編集に使うFairlightを、わからないなりに試すうち、聴き取りにくい人間の声が、それなりに修正できることに気がついたことです。
私の使い方が正しいかどうかわかりませんが、オーディオFXにある”Vocal Channel”で音域の調整をしてみると、聴こえ方が良くなるのが実感できました。今度、自分の声を吹き込むことがあれば、このことを思い出し、自分なりの調整をしてみることにします。
自己流でやってみたあと、YouTubeで、それについて解説する次の動画を見つけ、見てみました。
今、私が映像周りで試しているもうひとつのことは、ホワイトバランス周りのことです。
私がデジタルの一眼レフカメラを初めて使ったのは2009年4月です。その時からつい数日前まで、私は、ホワイトバランスはずっと、オートホワイトバランス(AWB)だけを使ってきたように記憶しています。
あるいは、時には、別の設定をしたかもしれませんが、それはいっときのことで、ほとんどはAWBでした。しかし、最近、桜風氏の次の動画を見たことがきっかけとなり、より良いホワイトバランスを求めるようになり、今、試しながらいろいろなことをしています。
その過程で、以前はよく動画を見ていた写真家のイルコ氏の次の動画を見ました。
この動画は、私には刺激的でした。「そうか。ホワイトバランスを自分でコントロールすることもできるのだ」と。また、イルコ氏のチャンネル登録をしようかな。
私はフィルムの時代からカメラを使っているので、それなりに色温度のことはわかっているつもりです。しかし、フィルムの時代は自分で色温度を変更することは、フィルムを使っているのですから、できるわけもなく、自分好みの色温度で撮影できるコダックのポジフィルム(リバーサルフィルム)、コダクローム64ばかりを使っていました。

私が認識する色温度は、その単位のケルビン(K)の数字が小さいほど赤っぽい色で、数字が大きくなるほど青っぽくなるというものです。
このことは、以前、カメラのKを自分で操作したときにも戸惑ったことですが、カメラの場合は、数字が逆の意味になります。数字を小さくするほど青っぽくなり、大きくするほど赤っぽさが増すといった具合だからです。
慣れれば、頭がこんがらなくなりますが、それまでは、ふと考えてしまいます。
要するに、ホワイトバランスというのは、人間の眼には、どんな色温度でも、白っぽいものは白っぽく見えるのに、カメラはその場の色温度をそのまま感知してしまうため、AWBであればカメラがオートで、マニュアルの場合は、人間がカメラで合わせてやる必要があるということです。
色温度が低く、白っぽいものが赤っぽくなるのであれば、レンズに赤っぽいフィルターを加えるように、Kの数字を大きくして、赤っぽい白を、より白っぽい白にしなければならなくなり、逆の場合は逆のことをすることになるわけです。
ストロボを効果的に使うスタイルを持つ写真家のイルコ氏は、ストロボでモデルの女性を撮影しながら、背景の色合いを自分好みにコントロールしています。意識的に色温度を変えますが、そのままストロボで撮影してしまったのではモデルの女性の色合いも変わってしまうため、モデルの発色だけを本来の色合いにするため、ストロボの発光部に色を補正するフィルターを付けて撮影しています。
イルコ氏の場合はスチル写真ですが、今は発光ダイオード(LED)ライトで動画の照明を得られるようになりましたので、動画でも同じような効果を狙った撮影ができるかもしれません。
私はそこまで凝った撮影は考えていませんが、色温度を自分でコントロールして撮影することを、今、試行錯誤しています。
桜風氏はプロで映像制作していますので、その場で正確な色温度をセッティングしなければならないでしょうが、道楽で撮影を楽しめる私は、そのあたりは自由が故の強みといいますか、緩いところがあり、いろいろ試すことができます。
そんなことを始めたことで、AWBで撮影した写真や動画と比較することができ、AWBがいかに味気ないものであることに、今更ながらに気がつくことができました。
ま、そんなこんなのあれこれに、ああでもないこうでもない、と時間を費やすせるのも、道楽で映像に接していられるからでしょう。