穴倉のような書斎を志向した乱歩

人それぞれで、百人いれば百通りの生き方があります。

住まいひとつとっても、同じ家に住み続ける人がいるかと思えば、次々と住む家を替える人がいます。私は自分が生まれた家に住み続け、一度も住宅環境が替わったことがありません。

人生の折り返し点はとうに過ぎていますが、この先、もしも住む家が替わることがあるとすれば、それは、可能性が極めて低い、結婚を機に新居に移ることぐらいです。

今回は、私のような人間の対極となる人物の話をします。本コーナーにはすでに何度か登場している江戸川乱歩です。

私のように住居を一度も替えない人の割合がどの程度かわかりませんが、乱歩ほどの引っ越し魔も割合は極めて少ないと思われます。生涯に47度引っ越しをした乱歩です。

2000/07/18 ワープロ

現在のようなワードプロセッサー(ワープロ)ができる以前、日本人にとってアメリカ人などが使うタイプライターは憧れの的でした。私個人にとっても憧れで、あのようにパチパチと打つことで文章を書けたら、と思ったものです。

しかし、アルファベットと違って日本語はカナや漢字が入り交じっていることもあり、容易にタイプライターを作ることはできませんでした。それだから、日本人は、欧米人のタイピングを指をくわえて見ていることしかできなかったのでした。

しかし、ワープロの登場により、長年の夢が実現しました。これで日本人も、欧米人のように、タイピングで文字を入力できるようになったのです。それでも日本語自体が複雑であることには変わりなく、アルファベットで直接打ち込むわけにはいかず、ローマ字入力かな入力したのち変換しなければなりませんが。そうではあっても、とても大きな進歩です。

E氏と50年ものラジオ

あなたには、何十年も愛用する物があるでしょうか。

私は物持ちが良いほうで、一度使い出しますと、それが機械類であれば、壊れて使えなくならない限り使うことが多いです。

こんなことを書き出したのは、新聞を見たことです。本日の日経新聞は、別刷りとして「人生100年の羅針盤」という12ページの新聞がついてきました。

正直な話、中身はまだ目を通した程度ですが、その一面を見て、この投稿を思いつきました。

一面を飾るのは、1973年に、「エキサ・ダイオードの発見」でノーベル物理学賞を受賞された物理学者の江崎玲於奈氏です。江崎氏は今年で95歳になられるそうで、人生100を語るのにふさわしい人物です。

乱歩のあの作品の逸話

職業作家で、新聞や雑誌に連載を持つ人は、締め切りに追われ、気の休まることがないでしょう。

それは昔の作家も同じです。

江戸川乱歩18941965)は多くの作品を残していますが、それらをすらすらと書けたわけではないのでした。

横溝正史19021981)の随筆集を読んだあと、先輩格の乱歩に興味を持ち、『江戸川乱歩 電子全集17 随筆・評論 Kindle版』を手に入れました。全部で5巻あり、全て購入しました。

昭和2年から20年に乱歩が書き残した随筆を中心として第2集から読み始めました。

乱歩との交流の跡が残る横溝正史の随筆集

Amazonの電子書籍版で、横溝正史の随筆を集めた『探偵小説五十年』を読みました。

これまでに、横溝が人生の時々に書き残した随筆を読んでいますので、横溝がどんな人生を歩んだかはだいたい頭に入っています。

生まれたのは、神戸の発展する前の新開地です。両親は岡山の出身で、父方の家があった岡山の柳井原(現在の倉敷市内)は、川の近くに家があり、川が氾濫するなどして、水害に見舞われたこともあったようです。

その後、人造湖が造られ、横溝家の家も湖に水没することになり、横溝の父の代に、神戸へ移り住むようになったようです。

縁は異なもの味なもの

人は、思いもかけないところで思わぬ人との縁が結ばれたりします。今読んでいる本に、そんな縁を感じさせる個所が出てきますので、書いておきます。

今読んでいるのは、横溝正史『金田一耕助のモノローグ』です。電子書籍版で、AmazonのKindle Unlimitedというサービスを利用して読んでいます。

このサービスは、月額980円で該当する電子書籍を追加料金なしで読めます。このサービスが、2カ月間99円で利用できるキャンペーンがあり、利用し始めて1カ月になります。

同じサービスで読んだ横溝の『真説 金田一耕助 』については、本コーナーの前々回投稿分で取り上げています。

大ブームの中の横溝正史

昭和の時代、探偵小説の代表的な作家のひとりだった横溝正史の大ブームがありました。

角川書店から横溝作品が文庫本になって出ると売れに売れ、横溝本人が尻込みしても、文庫本化は加速度的に進み、40作品ぐらいが文庫本になりました。

私はそのブームの前まで横溝正史を知らずにいましたが、手に取った本が面白く、発売された文庫本のほとんどを読んだはずです。

このブームが角川書店の角川春樹氏を勢いづかせ、角川春樹事務所を立ち上げ、映画の製作にまで乗り出しました。同事務所の第一回作品が、横溝の『犬神家の一族』です。

2004/01/28 イケメン男学歴詐称で迷走

先日の本コーナーでも取り上げた古賀潤一郎衆議院議員(27日時点)の「学歴詐称疑惑問題」ですが、朝日新聞が25日付の「社説」で取り上げた際に付けた見出しにあったように、いよいよ”笑い話”の様相を呈してきました。

それにしても、25日付朝日の「社説」「学歴疑惑 ほんとは深刻な笑い話」は、朝日らしいといってしまえばそれまでですが、社会の常識の斜め上をいくかような内容になっていて、一読の価値があります。ということで、以下に抜粋させていただくことにします。

2006/08/25 オシムからのメッセージ

本日は、新生サッカー日本代表を任されたイビチャ・オシム監督について書いてみることにします。

これを書く気になったのは、昨夜、NHK総合で放送になった「クローズアップ現代 ~オシムからのメッセージ~」を見たからです。

これは本コーナーでも事あるたびに白状していますが、私はまったくといっていいほど、サッカーには関心がありません(^_^; それでも、オシム監督の名前ぐらいは知っています。そして、同監督の発する言葉には関心を持っていました。

日本代表の監督になったあと、オシム監督は日本の報道陣に囲まれた記者会見で、「日本の報道姿勢は40年何も変わっていない」云々の発言をしたことを新聞記事で知りました。その発言がどのような背景から発せられたのかは知りませんが、今まで、代表監督がその種の発言をしたことをあまり聞かなかった印象があり、私には新鮮に感じられました。そして、好ましくも思えました。

無駄の中に豊かさが隠れている、かも?

表のメディアというものは、権力を批判するように見えながら、裏では一部の例外を除いてつながっています。

それはある意味当たり前のことです。権力を持つ者がメディアの影響力を利用しているのですから。

今の新型コロナウイルスCOVID-19)騒動は、2001年の9.11テロ(アメリカ同時多発テロ)のときと同じ構造で、全世界のメディアが、全世界の人々の考えを一方向へ従わせるような報道を展開しています。

個人的には恐れる必要のないCOVID-19騒動と考えていますが、そんな考えを持つ者を、表のメディアは”陰謀論者”と決めつけ、秩序を乱すことを警戒します。

彼らが狙う秩序の行きつく先は「新世界秩序(NWO)」で、全人類にCOVID-19に対応すると信じさせたワクチンを接種し、人々の思考や行動も、彼らの望む秩序で保ちたいのでしょう。