E氏と50年ものラジオ

あなたには、何十年も愛用する物があるでしょうか。

私は物持ちが良いほうで、一度使い出しますと、それが機械類であれば、壊れて使えなくならない限り使うことが多いです。

こんなことを書き出したのは、新聞を見たことです。本日の日経新聞は、別刷りとして「人生100年の羅針盤」という12ページの新聞がついてきました。

正直な話、中身はまだ目を通した程度ですが、その一面を見て、この投稿を思いつきました。

一面を飾るのは、1973年に、「エキサ・ダイオードの発見」でノーベル物理学賞を受賞された物理学者の江崎玲於奈氏です。江崎氏は今年で95歳になられるそうで、人生100を語るのにふさわしい人物です。

記事を書かれたのは、江崎氏がお住まいの茨城県つくば市で日経新聞の支局長をされている方です。

今は新型コロナウイルス(COVID-19)騒動で世の中が落ち着きません。個人的には茶番の騒動と捉えていますが、取材をされる人はそんな考えはお持ちでないようで、高齢の江崎氏の自宅を訪問することに、気を遣われたようです。

ところが、以前と同じように、元気な笑顔で迎えてくれた、と書いています。

そのことを象徴するように、江崎氏は満面笑みを浮かべる写真が一面に大きく紹介されています。

私が注目したのは、江崎氏が座る前のテーブルに置かれた物です。それはソニー製のラジオで、江崎氏がラジオの取っ手に右手を添えています。

そのラジオは、50年以上前に米国で市販されたものだそうですが、その部品として、江崎氏のノーベル賞受賞につながるトンネルダイオードが使われており、今も現役として使っているのであろうことが想像できました。

それを教えてくれる話は、健康法について訊かれたときに出てきます。それについて江崎氏は、次のように答えています。

家内が豊洲市場から生け締めの天然の魚や貝類を取り寄せ、野菜はすべてオーガニックと、ヘルシーでデリシャスな料理を作ってくれます。あとはラジオ体操ぐらいですかね。50年以上前に米国で市販されたエサキ・ダイオードを使用したソニー製のFM・AMラジオは今もちゃんと働きます。

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