月: 2020年10月
ルービンシュタインとゼルキンの魅力を村上春樹本に教わる
前回の続きで、村上春樹が季刊誌の『Stereo Sound』(Stereo Sound ONLINE)に連載し、2005年に刊行された音楽評論集『意味がなければスイングはない』について書きます。
前回の投稿で書きましたように、村上の自慢話に付き合わされている気がし、読んでいても良い気分にはなりませんでした。それが、6回目は面白く読めましたので、本コーナーで取り上げることにします。
その回に村上が選んだのはふたりの高名なピアニストです。高名といっても、私は名前を聴いたことがあるかもしれないふたりで、おそらくはその演奏が録音されたレコードやCDは聴いたことがないように思います。
ここで村上が注目したピアニストは、いずれも東欧の恵まれない環境に生まれたユダヤ人で、ピアノの才能を幼い頃に認められ、プロのピアニストとして大成したことが共通します。
【SR500】バイク女子、休日のモーニングルーティン |朝ツーリングしてきた(神奈川のお山編)【モトブログEp.1】
音楽通ぶりたがる村上春樹の音楽評論集
このところ、Amazonの電子書籍版で読んでいた江戸川乱歩の全集と村上春樹の短編集『女のいない男たち』を読み終え、今は村上の音楽評論集『意味がなければスイングはない』を読み始めたところです。
本作は、春夏秋冬と年4回発行される季刊オーディオ専門誌『Stereo Sound』(Stereo Sound ONLINE)に、2003年春号から2005年夏号まで連載された10の評論をまとめたものです。
全部で10あるうちの今は5番目の途中を読んでいるところです。
各回ひとりの音楽家やミュージシャンを取り上げていますが、2004年夏号だけは、ふたりの作曲家を取り上げていますので、合計では以下の11人になります。
はいだしょうこ「夏の思い出」- ピアニストの父・正機と親子共演!(フル) 〈公式〉
自分に正直な乱歩と覗き眼鏡
Shoot Film: Rolleimeter
PCナイ検査 遺伝子変異により消え去るは、「満天の星空の流星が如し」
片想いに狂う村上春樹版シェエラザード
前回は、Amazonの電子書籍版で村上春樹の短編集『女のいない男たち』に収録されている6篇のうち、前半の3篇を読み、その感想めいたことを書きました。
その後、村上の短編集はそこで一旦離れ、江戸川乱歩全集の続きである『パノラマ島奇談』(『新青年』1926〔大正15、昭和元〕年10月号から1927〔昭和2〕年月号まで、 途中、26年12月号と27年3月号の休載を挟み、5回連載)を読んだりしていました。そしてまた、気分転換を兼ね、昨夜、眠る前に村上の短編集の続きを読みました。
4篇目は『シェエラザード』です。
作品の中途、シェエラザードが何者で、主人公の羽原(はばら)(31)とどんな関係かを次のように書きます。
