スーツの「私」と見知らぬ女

前回は、Amazonの電子書籍Kindle本ストアの8周年記念で、該当するKindle本に50%のポイントが付与される機会を利用し、村上春樹の最新短編集『一人称単数』から、『謝肉祭(Carnaval)』を主に取り上げて書きました。

今回は、本短編集の表題作『一人称単数』を自分なりの考えで取り上げます。全部で7篇の短編が収められていますが、『一人称単数』だけが書下ろしで、他は文藝春秋の純文学を中心とする月刊誌『文學界』で発表した作品になるそうです。

ネットが普及した現代、何かを表現する人は、何かしらの圧迫を感じているでしょう。創作活動の合間には私人としてネットを利用することもあり、見ようとしないでも、自分に対する評価をネットで見てしまうことがあるだろうからです。

醜い女と僕の話

Amazonの電子書籍版で、村上春樹の短編集『一人称単数』を読みました。

Amazonの電子書籍を扱うKindle本ストアが8周年を記念し、11月5日まで、5000点以上の電子書籍に50%のポイントを還元するキャンペーンをしています。村上の短編集がこのキャンペーンに該当し、購入を決めました。

これまで、村上の作品は何冊か読みました。昔、『ノルウェイの森』1987)は確か出てすぐぐらいに読みましたが、このところ続けて接している村上作品はいずれも昔に出たものです。本短編集は、今年の7月18日発売しています。

短編集には次の8篇が収録されています。

陰翳礼賛の勧め

今を生きるほとんどの人は、陰翳が持つ本当の美しさを知らずにいます。

夜になって暗くなれば、部屋の蛍光灯をつけ、昼と変わらないような明るさを求めます。

私だって暗いのは苦手です。昨秋、台風15号の影響で停電が3日と半日続いたとき、夜の来るのを怖く感じました。

その一方で、いつでも明るくできる環境を確保したうえで、あえて光量を落とし、陰翳の美しさを味わってみたいと思うことがあります。

個人的な話になりますが、私は入浴の時間が一般的な人より早いです。他の用事がない限り、風呂に入るのは夕方です。その時間はまだ外が明るいです。しかし、陽の沈むのがだんだん速くなっており、来月末頃に最も速い日没(東京が午後4時28分)となります。

暗くなってから入浴する多くの人は、電気をつけずに風呂に入ることはないでしょうが、今書いたように、外にまだ光がある時間に入る私は、外光だけで入浴します。自然光を愉しみたい気分があるからです。

強がる(?)兄貴と妹と渡辺昇の話

村上春樹の短編集『パン屋再襲撃』を読み終えました。

Amazonで電子書籍を扱うKindle本ストアが8周年を迎えたことを記念し、11月5日まで、該当する電子書籍に50%のポイントが付与されるキャンペーンをしています。

私はそれと知らず、村上の作品に50%もポイントが付くことに気がつき、本短編集と最新の短編集『一人称単数』を手に入れました。『パン屋再襲撃』が発刊されたのが1986年ですから、最新作が出るまでに34年の歳月が流れていることになります。

私個人の視点から見れば、それらが発表されてから33、4年経って、ようやく読んだことになります。

それはともかく、本短編集には次の作品が収録されています。

記者と弁護人の話 清張『疑惑』

Amazonの電子書籍版で、松本清張の中編作品『疑惑』を読みました。久しぶりの清張作品になります。

本作は1982年、月刊の娯楽小説誌『オール讀物』2月号に掲載されています。その時の題は『昇る足音』です。この題は、ある場面を象徴しますが、本作の題にはあまり相応しくないように思わないでもありません。

私が付けるとすれば、『スパナと右足の靴』にしますかね。本作を読んだことがある人は、私が提案する題にも満足しないでしょうけれど。

11月5日まで、Amazonは電子書籍の「Kindle本ストア8周年記念」として、対象の電子書籍に50%のポイントを付与するキャンペーンをしています。私はそれに気がつく前に、清張の書籍に50%のポイントのつくものがあることに気がつき、本書を購入しています。

ほかに、同じ理由で、村上春樹の次の2冊も同時に購入しました。

2011/06/11 手業の世界・美容と絵画の場合

本日も、本コーナーは思いつきの独り語り「気まぐれトーク」の形式にて更新しています。なお、トークは前日の夜に行っています。

本日分の内容につきましては、音声ファイルでご確認下さい。で、そうされない場合は、下にトークを要約して書き起こしていますので、それをお読みになって、トークのだいたいの流れをご想像下さい。

なお、音声ファイルはmp3方式にて紹介しています。再生箇所は前後に自由に移動させることができる、と思いますので、下の書き起こしで見当をつけ、聴いてみたい部分だけを“つまみ聴き”するようなこともできます。ご自由にお楽しみ下さい(^ー^)ノ

インディの鞭の気まぐれトーク〔2011.6.10〕

トークを要約した書き起こし

今回も夜にトークをしている。ただ、前回同様今回も、午後6時半すぎのスタート。この時間までに、私は入浴と夕食を済ませている。会社勤めの人であれば、まだ帰宅していない人が多い時間帯かもしれない。

時間といえば、トークから少し離れるが、トークをした今日6月10日は「時の記念日」。10日ほど先に迫った「夏至」を前に、日の出の時刻は、東京は【午前4時25分】と限界に達したまま同じ時刻の日が続いている。また、日の入りも限界まで残り4分ほどとなっている。

今夏は、東京電力原発事故の影響を受け、節電が求められている。