新型コロナウイルス(COVID-19)の騒動が起こされた(個人的には、自然発生したウイルスではなく、ある勢力によって意図的に起こされた騒動と考えています)ことにより、世界中の株価が暴落しました。
世界規模で暴落したのは3月に入ってからでした。それを見て、今株式投資をしたら儲かるのではないか、と考える人が世の中にいるのでしょう。
それまで投資をしたことがなかった人が、投資を始めるため、ネット証券に口座を作る人が急増したそうです。
私は16年前の2004年5月、株式投資の真似ごとを始めました。
ですから、投資関連には関心を持っていますが、投資のセンスが自分にないことがわかり、途中からは投資信託(投信)で資金を運用してもらうようになりました。
毎月決まった金額を積み立てる投信は、長期で運用するのであれば、値動きが逆に武器となり、資産は増えていく、といわれています。
私の場合は、1カ月に2万円とか3万円といたって少額でしたけれど、積み立てた額が100万円を超えた2018年はじめ、積立投資を止め、現金に換えました。
なんとなく、その後株価が下落して、マイナスになるような予感がしたからです。結果的には、一時的に下落することがあっても、そのまま続けた方が良かったことになります。
よくいわれるのは、積立で長期の運用をするのであれば、値動きを気にせず、20年とか30年、運用を続けると好結果につながるといった話です。
それを信じて長期投資をしていた人も、COVID-19騒動で大きく下落した局面では不安になったりしたでしょう。
私は、2月はじめに日本の株式市場が下落し始めたのを見て、久しぶりに投信に資金を預けることを始めました。今回も少額で、1カ月で1万円程度の設定でした。
私は、相場が大きく崩れても不安にならないよう、投資分野を分散した投信を選びました。ところが、みんなが考えていた以上に下落が急激になり、あらゆる分野の投資先から投資資金を引き揚げる動きが起きました。
私が久しぶりに投資した投信も、1カ月程度の間に最大で30%ほど下がりました。といっても、すでに書きましたように、1カ月で1万程度ですから、3割下がっても、含み損は3000円程度でしたが。
それでも、含み損が増えるのは気分が良くないもので、私はその投信の積立をストップしました。
この投信は積み立てた分をそのまま残し、1万円分を一括で買い足して、全体の含み損を約15%にしました。それに加えて、米国のダウ平均株価の指数に連動する投信も1万円分一括買いました。
その一方で、別の投信の積立を始めました。これも似たような分散型です。月23日で1日に1000円ずつ買う設定にしました。ただ、この設定では、1年かけても27万6000円の積立にしかならず、効率が悪いと考え、20万円分を一括で買い足しました。
日本や米国など各国政府は、株価が下がり続けるのを防ぐため、金融政策を採ったことで、その後、世界の株価は回復基調となりました。
株価が大きく下がったことを見て、新たに投信で投資を始めた人は、これまでのところ、株価は上がっていますので、投資結果に満足しているかもしれません。
私が利用する投信も上昇を続け、先週は合計の含み益が3万円になりました。このまま続けても良いようにも考えましたが、COVID-19騒動が実体経済に影響を与え、このあとまた、株価が大きく下がるかもしれないと考え、積み立てを止め、現金に換えました。
長期向けの投信を1カ月とか2カ月で止めてしまうのですから、私の場合は短期の投機のようなものですね。
今週からは、分散型ではなく、株式型の投信に積み立てを始めました。今回も1日に1000円程度ですから、まだ2、3000円程度しか積み立てていません。
ドル・コスト平均法の考え方を使い、時間を分散して投資するのだから、どんなに激しい値動きになっても平気、と考えているでしょう。
ただ、この先、市場がどのように動くのか、誰にもわかりません。
私が投信を一旦止めようと考えたのも、COVID-19騒動が、単なる疫病リスクではないのかもしれない、と考えたからです。そしてそれが、陰謀論的にいわれている今の経済システムを破壊するようなものであった場合、それまでに積み立てた投資資金は無限に近いほど下がってしまいかねません。
私が不安に感じたのは、国が発行する債券に投資することのリスクです。
長期の投資を勧める人の多くは、株式だけでは値動きが大きくなるため、債券へも投資することを勧めます。平時であればその理屈は正しいでしょう。しかし、今が非常時であるとすれば、必ずしも正しくはないかもしれません。
現に、先月は、分散するバランス型投信であっても、30%程度下落しました。
今後、実体経済の悪化を株価に反映することになれば、再び急落や暴落が起こらないとも限りません。ある人は、二番底どころか、三番底、四番底まであり、金融バブルが始まる前まで下落することだって起こりかねない、といったりします。
長期で投資をするつもりの人は、自分の持つ投信が、8割9割下がっても、平常心を保ってコンスタントに積立投資できるだろうか、ということです。
また、米国政府は、COVID-19騒動で経済が崩れるのを防ぐためとして、かつてないほどの予算を組み、困っている企業や国民を支援するとしています。
米国は膨大な借金を抱えています。それがため、援助するための紙幣をFRBに新たに発行させることになります。何もないところから紙幣を作り、それが信用されている間は、紙幣の価値を持ちます。
しかし、何かのきっかけで米国の通貨が信用をなくしたらどうなるでしょう。無価値になってしまいかねません。
そんなことを考えたら、米国が発行する債券に投資するのも怖くなってしまいます。
ま、あり得ないことかもしれませんが、私はそんなことまで心配し、債券を含む投信は止め、株式だけに限った投信を選びました。しかも、一旦リセットし、少額の積立にしました。
今後、もしも大きく下がるようなことが起これば、積み立てをストップし、下がりきったと思えるところで一括購入することも考えています。
または投信ではなく、国内の信用のおける企業の個別株を買うかもしれません。
極端なことをいう人は、今の世の中がリセットされるのだから、これを投資の機会を考えること自体が間違っているといいます。その人のいい分は、百億円の資産を持つ人でも、”それ”が起きたら資産はゼロになるとことになるわけですから。
個人的にはそうならないことを願い、投信にちびちびと運用することぐらいしかできません。目先3年後、私たちの目の前にはどんな風景が広がっているでしょうか。