2004/05/27 カネボウ株、歴史的なストップ安

いやー、それにしてもビックリさせられました。何にかといえば、「カネボウ株」にです。

その銘柄は、買ったその日に売って値幅の利益を稼ぐデイトレード用に購入したつもりでしたが、結局は購入後に値が下がってしまったため、売るに売れず、おととい【4,000株】昨日【3,000株】それぞれ損切り(損を覚悟で売ること)し、合計で【18,000円】の損失となってしまいました。

問題は、「カネボウ株」のその後です。

私は損切りしたあとの株価の値動きが気になり、朝方の寄付き前の売買注文状況を確認したのですが、それを目にした瞬間、心底驚きました。何と、前日比【50円安】、下落率にして【-38.75%】の状態となっていたからです。

ようするに、売買開始前から「ストップ安」(値幅制限)に張り付いたわけで、今日は終日【1円】も株価が上昇することなく取り引きが終了し、なお、取り引き終了時点で【3,641万株】ほどの売り注文が残された状態です。聞くところによりますとこれは歴史的な安値で、同銘柄が1977年に上場以来の最安値であった【83円】を27年ぶりに更新した模様です。

その原因は「カネボウ社の再建計画で99%減資との報道を嫌気したもの」とのことです。私自身は経済には疎いもので、このニュースがどれほどインパクトのある悪材料なのかはわかりませんが、ともかくも、同銘柄の株を保有していた人は一人残らず「危ない」と感じ、大慌てで売りに出したのでしょう。

その歴史的な安値をつけた株を、私はおととい【7,000株】保有してしまっていたわけで、思わずゾッとしたのも無理のないところでしょう。

やはり、理由があって株価が下がっていたのに、私はといえば至って暢気に「下がった株はまた上がる」との考えから、大きく値を下げていたカネボウ株が目に止まり、「いくらかでもリバウンドで値が戻ったら売って儲けを得よう」ぐらいの軽い気持ちで購入してしまったのでした。

結局は不幸中の幸いで、損切りをして難を逃れましたが、もしも【18,000円】の損切りを惜しんであのまま【7,000株】保有し続けていたら、今頃【350,000円】の含み損を抱えていたことになります。

そしてそれだけならまだしも、そのまま同社が倒産なり上場停止などということにでもなれば、同社の株に投入した全額【924,000円】がパーになってしまいかねないところでした。それも、一日違いですからね。本当に肝を冷やしました。それを思えば【18,000円】の損切りなんて安いものです。

実をいえば、私自身はこれまで「損切り」は嫌いでしたが、これを機会に、今後は必要とあらばためらうことなく「損切り」措置を採りたいと改めて心に誓ったところです。

ところで話は変わりますが、株価というものはどのようにして決まるのかご存知でしょうか。

実は、私自身も、実際に株の売買をしていながら、その詳しい仕組みはわからずにいました。というより、今でも実際のところはわかっていないんじゃないかと思いますf(^_^;)

ただ、少しずつではありますが、「こうなんじゃないかなぁ、、、」程度にはわかってきました。要するに、株券というものは初めから決められた数しかなく(株券が増やされる場合もある)、同じようにして希少価値のある宝石に似たものと考えることができます。

そして、株券には絶対的な定価というものがなく、その時々で値段は変動を繰り返します。その値段を上下させるものがその企業の業績やステイタスであったりし、それは時代とともに大きく変化をします。

いってみれば「人気者投票」のようなもので、人気のある企業の株券は誰もが欲しいと考え、購入希望者が増え、結果的に株価を押し上げます。

一方、日々の株価ですが、投資をする際に今や必要不可欠となっているものに、リアルタイムで情報が変化する「板情報」(といったかな? 自信なし)と呼ばれるものがあります。

これは、今でこそ、PCとネットの普及によって、私のような個人の投資家も扱うことができるようになりましたが、少し前までは専門家だけに限られていた情報源です。

その情報ボードを見ることで、希望する銘柄の現在値と注文状況がリアルタイムでわかる仕組みになっています。具体的には、現在値を中心にして、上にいくほど高い株価とその株価での売り注文数、また、下へ行くほど安い株価とその株価での買い注文が数字になって表示されています。

それを見ることで何がわかるかといえば、大雑把にいって、買い注文よりも売り注文の数字が多ければ、「値を上げていくのは難しいかもしれない」ということがわかります。1円なら1円、10円なら10円刻みでの売り注文を下から順番に買いこなしていかない限り株価は上昇していかないことになるからです。

視点を替えて、注文を入れる投資家から見ると、株価を巡っての「対面販売」のようにも見えます。

たとえば、株を保有している人が【1株】当たり【200円】で売りたいと考えたとしましょう。その場合は、【200円】の列に並んで、自分の順番が来るのを待つことになります。これは「指値(さしね)」と呼ばれる注文で、その場合、先に注文を入れた人から順番に売る権利が得られるのです。

ここからが駆け引きになりますが、売る方としては【1円】でも高く売りたいと考えます。そして、現在値を挟んで対面する「購入希望者」側を眺めると、たくさんの人が列を作っているのが見えます。そしてもしも「もう【1円】高く売れるかもしれない」と判断した場合は、【1円】後ろの【201円】の列に並び直すことも自由です。ただし、その場合は【201円】の列の最後尾に並ばなければなりません。

それでも運良く前から順番に列がさばけ、また、【201円】の列の自分の順番まで回ってきたら【1株】当たり【1円】高く売ることができますが、順番が来る前に株価が【200円】に戻ってしまったら、【201円】の売買が始まるまでひたすら待つしかありません。確実に【201円】の売買が始まる保障はありません。結局は、【1円】の欲をかいたがために売れずに待たされるわけですが、かといって、今更【200円】の列の最後尾に並び直すのも気が引けます。

これが売り時を逃す典型的なパターンといえます。私もこれで売り時を逃しましたf(^_^;)

しかし今日、全く異なる売り方を試し、その有効性を知りました。それは「成行(なりゆき)」という注文の入れ方です。

これは「指値」とは違い、自分で売買の株価は指定しません。つまりは、それぞれの株価の決められた列には並ばなくてもいいということです。「株価は指定しません。その時の成行きで構いませんから、とにかく売って(あるいは、買って)ください」というわけなのです。

この場合は、最優先の特権が与えられ、列で並んでいる人を尻目に、待ち時間が短縮され、売ったり買ったりしてもらえます。ちょうど、信号待ちしている車が列を成して並ぶ脇を、スイスイと走り抜ける緊急車両のようなものといえるでしょうか。

それにしても、今日私は初めてその「成行」で売り注文を入れたのですが、「指値」の売り注文がかなりあったにも拘わらず、「あれ? もう売れちゃったの?」というほどあっけなくさばけたのには驚かされました。

ただ、この注文方法は時と場合を選ぶべきで、売り値や買い値はお任せしてしまうわけですから、株価が急激に下がっている時にこの方法で売りの注文を出すべきではありませんし、同じような意味で、急激に値が上がっている時の買い注文も避けるべきでしょう。

ということは、ベストのタイミングというのはその逆で、株価が下がっているときに買いの注文を入れたり、上がっている時に売りの注文を入れると、短時間で売買が成立し、しかも、ピンで売ったりキリで買ったりはできないかもしれませんが、それでも、自分で指値するよりも好結果を生む可能性がなきにしもあらずです。何より、ほぼ確実に売買できる点は何物にも替えがたいことといえましょう。

ともかくも何事も経験ですが、それより何より、今日は、カネボウ株に肝を冷やされた一日でありました。

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