安倍“ノータリン”晋三(1954~2022)の号令の下、アベノミクスとかいういい加減な金融政策により、モノの値段が一様に上がっています。
今、「“ノータリン”晋ちゃんの号令の下」と書きましたが、“ノータリン”晋ちゃんは官僚や専門家に操られて表舞台に立っているだけで、“ノータリン”晋ちゃんが自分で決めたということはおそらく何もないでしょう。物事の先行きを見据え、最善の方策を採ることなどまったく期待できないお人なのですから。
それはともかく、アベノミクスとやらでデフレから脱却しつつあるといいますが、要は、物価が上昇しているだけです。私が関心を持っているカメラにしても、“ノータリン”晋ちゃん政権の前までは1万円強で手に入れられた中古のレンズが、今は倍以上の価格でないと手に入れることができない状況です。
結局のところ、“ノータリン”晋ちゃん政権を支えてくれる大企業が儲かれば、中小企業に携わる大半の人とその家族が困っても構わないということなのでしょう。
私は、Yahoo!のトップページを見て、モノの値段が上がっているのを実感しました。
私にそう感じさせたのは、デジタルオーディオプレーヤー(DAP)の先駆け的商品といえるiPod classicの値段です。
今は音楽を聴く形態が様変わりし、2000年以降は、iPod classicに代表されるような方式で聴くのが最先端でした。それが今は、自分の端末に音楽をダウンロードするのではなく、定額料金を支払い、無数にある楽曲の中から自分の好きな楽曲をストリーミングで聴くのが主流のようです。
私は“旧世代”といいますか、未だにiPod classicで、自分が所有するCDから登録した楽曲を楽しんでいます。ストリーミングで音楽を聴くことは考えていません。
このように、音楽を楽しむ環境が短い期間に様変わりし、iPod classicは旧式のアイテムになってしまったのでしょう。
そのiPod classicがここにきて再び注目されているような情報が「Yahoo!ショッピング」の「おすすめセレクション」に載っているに気がつきました。曰く、「iPodクラシックが再燃」です。
その情報ページを見て驚いたのが値段です。私が今使っています160GBは、新品で7万以上もするとあったからです。
私が買い直したときでも、高くて2万円ほどだったと記憶しています。この値段を見たら、欲しくても、もう一度買い直そうとは考えにくい(?)です。
iPod classicの情報を見ていて思い出しましたが、どんな製品でも新しいタイプの製品が登場すると、メーカーとしてもそれを大々的に広告し、マスメディアにも新製品の情報ばかりが登場します。ですから、製品を購入することを検討している消費者も、新製品にばかり目を向けてしまいがちになります。
これもYahoo! に載っていた記事で読みましたが、ドラム式の洗濯機から、それ以前の方式の洗濯機に回帰する動きがあるというようなことが報じられていました。
その動きがどれほどあるのか私は知りませんが、私の家にある洗濯機はドラム式ではありません。それぞれのニーズによって洗濯機を選んでいるのでしょうが、購入する人の何割かは、マスメディアなどから得た情報で、新タイプを選んだという人もいるかもしれません。
同じようなことは掃除機にもいえそうです。今は、吸い取ったゴミを溜めるための紙パックを使わないサイクロン式(粉体分離器)が人気のようです。
掃除機に関心を持ったのは、家で使っている掃除機を15年、あるいはそれ以上ぶりに買い換えたからです。ネットの「価格.com」などでいろいろな情報にあたり、結局は昔ながらの紙パック式の掃除機に決め、購入しました。今は自動でくるくると回り、掃除をする掃除ロボットのようなものまでありますね。
新商品が開発されると、それがマスメディアなどで大々的に報じられ、消費者の目がそちらに向けられます。が、それ以前の方式で間に合うのであれば、それで済ますこともできます。そして、既に古いとされた商品が、再び見直されたりすることもよくあります。
内蔵されたハードディスクドライブ(HDD)に手持ちの楽曲を登録して聴くiPod classicを未だに愛用する私としては、その良さが見直されてきたというのであれば、悪い気がしません。