NHK新会長に好印象を持つ

NHK会長・上田良一氏の任期は来月24日で満了となります。少し前までは、上田氏が2期目も続投するものと誰もが見ていたようです。

それがにわかに慌ただしくなり、みずほフィナンシャルグループ名誉顧問の前田晃伸氏へNHK会長職をバトンタッチすることが決められました。

この急展開の人事の裏には、安倍政権(安倍内閣)の意向が強く働いたと目されています。私もその線を疑っています。

日本は安倍一強の独裁国家のようになり、誰も安倍晋三首相に逆らえない構造となりました。NHKはとうに安倍首相の軍門に下りました。

節目の記者会見を安倍首相が開けば、それを受けたNHKのスタジオには、安倍首相の広報官然としたNHK解説委員の岩田明子氏が必ず登場し、我が物顔で安倍首相の功績だけを声高に伝えるありさまです。

このNHKの報道が、ここへ来て少しばかり安倍政権に刃向かう動きを見せました。たとえば、安倍首相への忖度の場となった「桜を見る会」疑惑をNHKが報じたりしています。

レンブラントの油彩技法が私の目指す到達点

昨日、描きかけの油彩画に加筆しました。いくら時間をかけても、望むような感じにならないと半分諦めていました。

亡くなって今年で27年になる母の生前の姿を描いています。その当時は、とうに視力を失っていましたが、家の中で猫を抱いているところを私が写真に撮り、それをもとに描いている小さな絵です。

同じ写真から何回か描いて試しましたが、うまくいかず、これで何度目かの挑戦です。今回は思いつきで、支持体はカンヴァスではなく、何かのときに使おうととってあった1センチ程度の厚みを持つ板です。

サイズは、ほぼSM(サムホール 22.7×15.8センチ)です。

写真をもとに描くといっても、写真を見るのははじめだけで、あとは何も見ず、絵具をつけていきました。こうすることで、固有色に必要以上に縛られず、自由に色を扱える気分になれます。

小学校の低学年の子供たちが、たとえばクレヨンを使って自由に描いた絵を見ますと、うらやましく感じることがあります。固定観念に縛られず、思いが向くままにクレヨンを走らせてることができているからです。

清張は恋愛の苦悩も事件で解決

今年も残すところ3週間ほどです。私は代わり映えしない一年でしたが、松本清張の作品に多く接した年でもありました。

清張作品は、昔、文藝春秋社から出た全集をおそらくすべて読んでいるはずです。これらは長編小説が主であったと記憶しています。その後も、時々は清張の作品に接していますが、今年は、Amazonの電子書籍版で短編小説にも多く接しました。

まだ、締めくくりというのには早すぎますが、安売りのキャンペーンにつられ、また、清張の長編『地の指』と短編集2冊を手に入れ、『地の指』を読み終え、短編集を半分ほど読み終えたところです。

本日は、まだ半分ほど残っている短編集『三面記事の男と女』から、ある作品を取り上げてみることにします。

この短編集には、次の5作品が収められています。

高校野球にもアスリートファーストを

私は、国の支配階級が民衆を操るために行うのであろうスポーツ・イベントには背を向けることにしています。

昨日、マスメディアは、「新語・流行語大賞」の今年の年間大賞に”ONE TEAM”が選ばれたと伝えています。これは、日本で行われたラグビーワールドカップで、日本チームが一つになって戦う心意気から生まれたものでしょう。

昨日の関東ローカルニュース「首都圏ネットワーク」でもこの話題を取り上げていました。日本代表が初のベスト8進出を果たしたことなどで、日本中が熱狂したと伝えていましたが、私はその輪に加わることはしませんでした。

支配階級によって作られたブームに熱狂する人々を、私は輪の外から冷ややかな目で眺めたものです。

こんな私のような人間を、輪に加わる人間は、なんてへそ曲がりなヤツだ、と思うでしょう。

私は一事が万事このような態度を採ります。が、例外があります。これも支配階級が作り上げた熱狂舞台に違いない高校野球だけは、輪に入って楽しむことをしています。