権力に媚びる人 媚びない人

権力者に気に入られるためなら何でもするというような人を傍から見ると、惨めな人に見えます。当人はそれをどれだけ自覚しているでしょう。

そもそもの話、日常的にテレビに出演しなければならない人は、権力者に逆らえるはずがありません。

ですから、いまさらテレビ芸人を腐してみても仕方がありません。それでも、終わる気配のない「桜を見る会」問題が起こったことで、その集まりに招待され、喜び勇んで馳せ参じたいわゆる有名人は、証拠の写真が数多く残り、のちのちまで、「ここにも〇〇が写っている。時の権力に媚びたんだね」と蔑まれる運命を変えることはできません。

こんな図式は、何も「桜を見る会」に限った話ではありません。何か国の権力を揺るがすようなことが起きると、決まってテレビ芸人が知った風なことをいい、権力者に媚びます。

2011年3月11日の東日本大震災福島第一原子力発電所が破滅的な状況となりました。すると、テレビ芸人の筆頭格であるビートたけし氏は、原発を擁護するような発言を、おそらくは連載している週刊誌のコラムを通じて世に届けることをしました。