天城山中で少年が見た男と女

7月10日、伊豆半島天城峠近くを流れる川にかかる橋のたもとで、裸になった男の死体が発見されました。検死の結果、死後12日程度と見られています。

これは今年の話ではありません。大正15年にあったことです。しかも、現実に起きたことではなく、松本清張の創作です。

私はまたしても、清張の作品を、Amazonの電子書籍で読むことをしています。今読んでいるのは、清張の『黒い画集』という作品集です。

この作品集には、次の7編が収録されています。