2008/11/16 浦山桐郎の『キューポラのある街』

やっぱり私は極端な人間にできている、のでしょうかf(^_^)

映画にしても見るときは立て続けに何本も見たりしますが、一旦見ないサイクルに入りますと、今度はまったく見なくても平気な時期が続いたりします。昨日までは見ないサイクルに入っていたようで、今のサイクルに入る前で最後に見たのはいつで何を見たのか? と調べてみましたら、自分でも驚いてしまいますが、昨年の11月の今頃に見た『ブレード・ランナー ファイナル・カット』でした。

いやー、懐かしいとさえ思ってしまうほど“昔”です。これまでの期間私は何をしていたかといいますと、まあ、たいしたことはしていません。強いて挙げれば、歯科医院通いに精を出していたぐらいです(^m^)

本日の豆誤変換
×「歯科医院が良い」→ ○「歯科医院通い」(^O^;

誰でも同じだと思いますが、しばらく休んだあとに再び動き出すのは腰が重く感じると思います。今回私の重い腰を上げさせたのは、ある映画監督の作品が上映されると知ったからです。知ったのは11月に入った頃でしたか、朝日新聞の映画紹介ページにある広告が載り、それを目にした瞬間、私の腰の辺りに羽でも生えたかのように、「この映画を見に行きたいかも」という気持ちが芽生えました。

そう私を思わせた監督は、浦山桐郎(うらやま・きりお)です。

清張が描く日陰を歩く男

また、松本清張の短編集を、Amazonの電子書籍で読みました。読んだのは、『延命の負債』です。

この短編集には、次の12作品が収録されています。

  • 延命の負債
  • 湖畔の人
  • ひとり旅
  • 九十九里浜
  • 春の血
  • いきものの殻
  • 津ノ国屋
  • 子連れ
  • 余生の幅

どの作品も、殺人事件は起きません。生身の人間の中で起こる心の葛藤が描かれています。

清張の作品は、ハッピーエンドで終わるものはほとんどないように思います。それが殺人事件を扱ったもので、復讐劇を主人公が成し遂げても、主人公が幸せを得ることはありません。

熊澤被告の真の殺害動機は何か

11日、東京地方裁判所で、ある殺人事件に関する裁判員裁判の初公判が始まりました。

被告として出廷したのは、元農林水産事務次官の熊澤英昭被告(76)です。この名前を出しただけで、どんな事件の被告かすぐに思い当るでしょう。

今年6月1日の午後、都内の自宅で、実の息子を刃物で数十カ所刺して殺した事件です(今日、デジタル朝日にあった記事で、傷の数が36カ所以上あったことを知りました)。

被告の元エリート官僚は、少し前に神奈川県川崎市で発生した無差別殺傷事件を知り、自分の息子も同様の事件を起こしてしまうのではと危惧し、やむを得ず殺害したというような供述をした、と事件直後には報じられました。

殺された息子の英一郎氏(当時44)は、ひきこもりだったと伝えられ、それ以前から、マスメディアは事あるごとに、ひきこもりを問題視していたため、それに焦点を合わせるように大々的に報じました。