昨日(11月29日)、あることが分岐点に達しました。しかし、このことを意識する人は多くないかもしれません。
私は割とそれを常に意識しているので、昨日がその日に当たることを前から知っていました。
私が使うPCラックの一段上のところに、日の出と日の入り時刻を書いた紙を貼り付けてあります。その紙に書いたのは、一年か、その程度前であったと思います。
以前にも同じような紙を長年貼り付けてありましたが、それが古くなったので、メモ用紙に書いて貼り付け直しました。
そこには、一年で最も早い日の出時刻と最も遅い時刻、一年で最も早い日の入り時刻と最も遅い時刻だけが万年筆で書いてあります。
一年で最も早い日の入り時刻に達するのが、昨日の11月29日です。それに昨日、達しました。この日にちは、何年かに一度一日ズレたりしますが、今年はこの日がそれにあたりました。
こんなことを気にしていても、得られることは少ないかもしれません。それでも、私はそれが気になり、その日に到達すると、到達したと考えます。
東京の日の入り時刻が、昨日、一年で最も早い午後4時28分となりました。一年で昼間の時間が最も短いとされる冬至はまだ先ですが、日の入りは昨日から最も早くなりました。
この日の入り時刻が12月12日まで続きます。12月13日になると、1分早くなり、東京でいえば午後4時29分になります。
日の出と日の入り時刻は、日本列島の東寄りと西寄りで想像以上に違います。
測候所がある地点としてはおそらく最も東に位置する北海道の根室は、日の入り時刻が午後3時44分です。東京より44分早く陽が沈んでいます。ですから、午後4時になったら、根室では真っ暗になるでしょう。
それとは反対に、日本の西の端に目を移しますと、おそらくは最も西にある測候所が沖縄の石垣島です。ここの日の入り時刻は午後5時55分です。
東京よりも1時間27分遅く陽が沈みます。随分と違うものです。根室と石垣島を比較すると、2時間11分の開きがあります。両地点では、生活のリズムも異なりそうです。
根室に暮らしている子供たちは、今の時期、午後4時頃には家に帰ったりするのでしょうか。一方、石垣島の子供たちは、午後6時頃に家に帰ったりするでしょう。2時間の開きは大きいです。
日の出の時刻についても書いておきます。
こちらはまだ分岐点に到達するのが一カ月ほど先です。例年では1月1日です。
今日の日の出は東京が午前6時30分です。一年で最も遅い日の出時刻は午前6時51分ですので、まだ21分遅くなります。
面白いのは、日の入り時刻に比べて、日の出は他の地域と差が小さいことです。根室の今日の日の出は午前6時28分で、東京とは2分違うだけです。
同じように、石垣島の日の出は午前7時9分で、日の入り時刻に比べて開きが小さいです。
どの地域も、例年であれば1月1日に最も遅い日の出時刻となり、それが1月13日まで続き、14日に1分早い日の出時刻になります。
外で写真を撮るときは、太陽の光の移ろいを記録するのと一緒です。日没前後は「マジックアワー」といわれ、魅力的な写真が残せます。
そのマジックアワーが、根室と石垣島は2時間ほど違います。石垣島へ行って、今の時期の根室のマジックアワーが午後4時前だといったら驚かれるかもしれません。
同じことは、根室で石垣島の例をいっても驚かれるでしょう。
日本列島は、イメージしているよりも、東西の幅も広いです。