前回の本コーナーでは、ストロボの活用について書きました。
その更新が終わったすぐあと、ストロボで別のものを撮影してみました。次に撮ったのは、前回の更新の中にも出てきたハロゲンランプの電球です。
本コーナーで以前更新した時にハロゲンランプを使っていることを書き、私の手元にあり、今も使えるハロゲンランプの電球の画像を添えました。
その画像は次のものです。
この画像を撮影した時は、何の工夫もなく、スタンドのLED電球をあて、PENTAX Qで手持ち撮影をしています。
そのハロゲンランプの画像ではわかりにくく感じたので、ストロボで撮影してみました。都合、18枚撮影しましたが、はじめのほうに撮ったのは次の画像です。
これは、カメラのやや右から、斜め下に向けてストロボを発光させて撮りました。
撮影に使ったカメラは前回の続きで、キヤノンのEOS 30Dです。レンズも同じEF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS STMです。
撮影の設定は次のとおりです。
私はRAW画像で必ず撮影します。それをJPEGに「現像」する際、ホワイトバランス(WB)がオートホワイトバランス(AWB)では冷たく感じたため、色温度を5500ケルビン(K)に換えました。
これはこれで悪くないと思いました。が、説明的な画像のように感じました。
そのとき、私がストロボに関心を持つきっかけとなった、プロの写真家の橘田龍馬氏がYouTube動画で話していたことを思い出しました。
多くの人は、斜め上方向から、順光で光を当てると良いというけれど、それに縛られる必要はない、と。
晴れた日の戸外で、太陽光を使って写真を撮る時も、太陽の向きを見て写真を撮るだろう、と。それは、ストロボなどの人工光を使って録る時も同じだ、と。
太陽光で撮るときは、被写体に正面からあたる順光ばかりでなく、時には、被写体の背後から太陽光があたる条件を選んだり、あるいは、半逆光で撮ったりするだろう、と。
同じように、たとえばストロボを使って撮るときも、被写体に対してストロボの位置を自由に変えていいんだ、と。
それを思い出し、ハロゲンランプの電球を左斜め向こうのストロボ光で撮影してみました。それが下の画像です。
撮影の設定は次のとおりです。
順光の場合とほとんど同じです。シャッター速度だけは、これを撮影する少し前から、1/30秒にしています。ストロボ撮影では、シャッター速度を遅くするほど柔らかい光になる、と橘田氏が動画で話されたのを思い出したからです。
個の画像も、「現像」の段階で、色温度を5500 Kに換えています。
ストロボの発光量はそのときどきで、マニュアルで換えました。このときは、1/8の発光量でした。フル発光の1/8の発光で、フル発光に比べて、露出の段数でいえば3段感度を下げたのと同じになります。
私は、順光で撮ったのよりも、半逆光で撮ったもののほうが好ましく感じます。ランプの下に影ができて、立体感があるように感じるからです。ガラスの透明感も出ているように思います。
これは自己判断ですが、ハロゲンランプの電球をストロボを発光させて撮ってみたことで、ますます、ストロボを使った撮影が楽しくなりました。
今後も機会を設けて、ストロボ撮影の楽しさを味わいつつ、自分なりの技術を磨くことにします。