Qを今また使い始める

少し前、長いこと使わずにあったカメラを、ひとつのきっかけで使い始めたことを本コーナーで書きました。

そのカメラは、キヤノンのデジタル一眼レフカメラのEOS 30Dです。

このEOS 30Dに続くように、もう一台、カメラの保管庫に長いこと「眠った」状態になっていたカメラを、今、再び使い始めました。

今回のカメラはミレーレス一眼カメラです。といいましても変わり種です。というのも、搭載されている撮像素子のサイズが、35ミリフルサイズでも、APS-Cサイズでも、マイクロフォーサーズでもない、【1/2.3】という、コンパクト・デジタルカメラ(コンデジ)の一部と同サイズだからです。

このように書くと、その方面を知り人は、私が使い出したミラーレスが、ペンタックス”PENTAX Q”であることに気がつかれるでしょう。

PENTAX Q 紹介ムービー

このPENTAX Qは、ちょうど7年前の2016年1月半ばに、中古で手に入れています。手に入れた一週間後に本コーナーで取り上げましたので、それを読んでいただくことで、なぜ私がQを使い始めたかわかってもらえると思います。

事あるごとに書いているように、私は昔から映像というものが好きです。ですから、ビデオカメラが登場する以前は、普通の個人が映像記録用として唯一扱えた8ミリ映画を趣味としていました。

8ミリフィルムはフィルムの幅が8ミリメートルで、その1コマのサイズが、Qの撮像素子サイズである【1/2.3】に近いことがQに私が関心を持つきっかけとなりました。

ブルース・リー主演『ドラゴンへの道』ハイライトの8ミリ映画版冒頭のフィルム画像

しかも、Qはレンズが交換できるため、8ミリ映画を趣味にした頃に使った富士フイルムのフジカZC-1000用のレンズがQで使えるのでは、と考えました。

ZC-1000という8ミリカメラは、ほぼ唯一といっていいほど、レンズが交換できる仕組みになっており、このカメラのレンズを2本持っているのです。

強い憧れからPENTAX Qを手に入れ、マウントアダプタを介して、ZC-1000用のレンズをQにつけてみることは実際にしました。しかし、結局思うようには撮影できず、その後、Q専用の単焦点レンズを手に入れ、しばらく使いました。

その後、その単焦点レンズを手放すなどし、Qを使うことから遠ざかりました。

そのQを、今再び使いたい気が急に起こり、そのために、Q用の単焦点レンズである“01 STANDARD PREIME”(シルバー)を手に入れました。

このレンズはもう製造されておらず、新品の在庫も確認できません。そこで、みつけた中古を購入しました。中古が入荷することも稀のようで、今は中古でも手に入れるのが難しくなっているレンズです。

このレンズは、焦点距離が8.5ミリで、Qに装着すると、35ミリフルサイズカメラで47ミリのレンズのように使えます。私は50ミリのレンズが好きで、それにほぼ近い焦点距離は、私の大きな喜びです。

今再びQを使い始めましたが、単焦点レンズをつけたボディが、掌に載る大きさです。おもちゃのカメラのように見えますが、金属できちんと作られたボディは、安っぽくありません。

PENTAX Qに単焦点レンズの01 STANDARD PREIME

写真撮影のほかに、私はQを動画撮影にも使おうと考えています。

今朝、庭で撮影した動画を下に埋め込んでおきます。撮ったままで、カラーコレクションなどは一切していません。

水の動き(2023.1.29)

この動画は、フルハイビジョンで、フレームレートは29.97fpsです。

久しぶりに使ったので、動画撮影のときのシャッター速度をどのような撮影モードで設定したのか忘れましたが、たしか、フレームレートの2倍の1/60秒で撮影したと思います。


確認すると、次の設定で撮影していました。

  • ISO感度:オート
  • シャッター速度:1/60秒固定
  • レンズF値:f/2.8固定

ちなみに、レンズの開放F値はf/1.9です。使っている単焦点れずにはNDフィルターが内蔵されていますので、光が強い時はそれを使うことで、おそらく、同じような設定で撮影できるのではないか、と考えています。それであれば、動画撮影でも、なかなか使えるカメラではないか、と考えています。


手振れ補正も効き、見苦しくない映像になっていると思います。

この程度の映像が撮れるのであれば、使い道は案外あるかもしれません。

ということで、久しぶりに使い出したPENTAX Qについて書きました。

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