メインカメラとしてキヤノンのミラーレス一眼カメラ、EOS RPを使い始めて二週間です。
ただ、最初の一週間は、RFマウントのレンズがなく、マウントアダプタを介して、フィルム一眼レフカメラ時代のレンズを使ったため、RPが持つ機能の数分の一程度しか実感できない使い方でした。
ですので、RFマウント用レンズとして購入したRF28mm F2.8 STMを使い始めた一週間が、RPの良さがわかった期間になります。

これまでに書いているように、私がミラーレスで写真を撮るときは、ISO感度とF値、シャッター速度を自分で設定するマニュアル露出を使います。
その際、RFレンズについているコントロールリングにISO感度機能を割り当てることで、非常に使いやすいことを日々感じています。
マニュアル露出で撮影する人は、その人ごとに、露出を決めるやり方が異なるでしょう。
私は、数日前の本コーナーでも書いたように、「感度分の〇〇」を応用してマニュアル露出の組み合わせを得ています。
具体的な方法を書いておきます。
晴れた青空を青空として撮る時は、「感度分の〇〇」の「原型」である、「感度分の16」です。
繰り返しになりますが、ISO感度とシャッター速度を「同じ」にし、F値をf/16にするだけで、世界中の誰が順光の青空を撮っても青い空に撮ることができます。
ISO感度とシャッター速度の組み合わせは、何でも結構です。たとえば、ISO100にしたかったら、シャッター速度を1/100にするだけです。
ISO感度がISO400だったら、シャッター速度は1/400秒です。
ISO感度とシャッター速度を「同じ」にして、あとは、そのときの光量に応じて、F値を換えるようにすると、空以外の被写体をマニュアル露出で咄嗟に撮ることができます。
私は昔からカメラで写真を撮るのを趣味にしています。ただ、私の場合は昔から同じような、身の周りのものばかり撮っています。庭に咲いている花や、家で飼っている猫などが私の主な被写体です。
ですので、それらを撮る限りは望遠レンズの出番はなく、今使っているRF28ミリ一本で事足りることがほとんどです。
もちろん、望遠レンズを使って遠くから撮ることで、背景をボカした表現ができます。私が望遠レンズを持っていれば、そんな撮り方もするでしょう。
ただ、望遠レンズでポートレレイとを撮影するときは注意が必要です。望遠になるほど圧縮効果が表れることです。人間の身体にもそれが画像として現れ、実際の体形よりも太って写ります。
とりあえず、現状は28ミリの広角レンズ一本で、何でも撮るような状況にあるだけといういい方もできます。
猫にカメラを向ける時は、「感度分の16」ではもちろん絞りすぎです。晴れた日の日向にいればそれなりに絞りますが、暑さが厳しい今の時期は、日陰にいることがほとんどです。その場合は、f/5.6ぐらいにするとちょうど良いことが多いです。
F2.8のレンズを使っていますが、開放のまま撮ることは少ないです。
私のレンズは焦点距離が28ミリです。このレンズでたとえば猫を画面いっぱいに撮ろうとすると、猫に極端に近づいて撮ることになります。
どんなレンズでも、被写体に近づくほど被写界深度が浅くなります。フォーカスの合う前後の幅が狭くなり、たとえば、f/2.8にして被写体に極端に近づくと、フォーカスの合っていない部分が多くなり、ボケボケの写真になってしまいます。
そんなことを逆算し、仮にシャッター速度を1/200にし、F値をf/4.0にします。あとは、そのときの光の状態で、ISO感度をレンズ先端のコントロールリングで、ISO400程度に調節するだけで、簡単にマニュアル露出の撮影ができてしまいます。
本日、EOS RPとRF28ミリで撮影した猫の写真を、本コーナーの「我が家の愛猫ギャラリー」に追加しました。

本写真の撮影データは次のとおりです。
- ISO感度:ISO400
- シャッター速度:1/200s
- F値:f/4.5
ミラーレスで動画を撮ることが多い人がズームレンズを選ぶときは、焦点距離が変わってもF値が同じレンズがいいとされています。たとえばF4通しというようにです。
焦点距離を換えてもF値が同じであれば使いやすいことはわかります。
ただ、ここまで書いて来たように、同じF値であっても、被写体との距離が違えば、被写界深度は刻々と変化します。
演出が加わるような動画であれば、1カットごとに、撮影前にF値を念入りに設定できるでしょう。そうなのであれば、F値が変化するズームレンズであっても、撮影前に被写界深度を確認することで、望むような表現が可能であるように考えます。
もっともこれは素人の私の考えで、場数を踏んだうえでの考えではないので、現場をよく知る人からは、私の考えが甘いと指摘されてしまうかもしれません。
ともあれ、私が使い始めたEOS RPは小型で軽量です。このカメラに、パンケーキレンズのRF28ミリをつけると、取り回しが非常に楽です。撮られている猫にしても、自分に向けられているのが小さなカメラとレンズですので、威圧感はあまりないだろうと思います。
もっとも、28ミリの広角レンズで猫を大きく撮ろうとすることが多いため、威圧感は少なくても、カメラを顔の近くまで近づけて撮影する私のことを、我が家の愛猫・にゃんこおチビちゃんファミリーの”妹ちゃん”こと赤トラちゃん(=^ω^=)は、「ワタシの顔に何かわからないものを近づけたり離したりしているけど、いったい何をやっているのかしら」と思って私のことを見ているのかもしれません。