2016/01/24 新作“モノ語り” PENTAX Q 篇

本日は、 久しぶりに動画を作りましたので、その紹介です(´Д`)ノ

先週、新しいカメラを一台手に入れました。今回も中古でして、手に入れたのはペンタックスリコーイメージング株式会社)の「PENTAX Q」です。私はボディのみを買いました。

スマートフォンなどに搭載されているカメラが進化したことで、コンパクト・デジタルカメラ(コンデジ)の売り上げが落ちているといった話はずいぶん前から見聞きするようになりました。

そうした向かい風を受け、各カメラメーカーは携帯端末に搭載されているカメラとの差別化を図ることも狙い、コンデジの高級化を進めてきました。そのひとつが、フィルムカメラのフィルム1コマに相当する撮像素子の巨大化です。

以前のコンデジといえば、【1/2.3型】かそれより小さいサイズのものが主流でした。フィルムの1コマのサイズが大きいほど撮影された写真の画質が向上するのと同じ理屈で、撮像素子もサイズが大きくなるほど向上し、それに比例して値段が高くなります。

私が手に入れたばかりのPENTAX Qは、そうした流れに逆らっていると見えなくもありません。なぜなら、コンデジがより大きな撮像素子にする傾向がある中、このPENTAX Qは、レンズ交換式のカメラでありながら、コンデジ並みの【1/2.3型】の撮像素子を採用しているからです。

PENTAX Qの撮像素子が小さいことを理由に、このカメラを選ばない人がいるでしょう。私はといえば、このサイズであることが最大の理由で、以前からずっと関心を持っていまして、いつか手に入れようと考えていました。

なぜ私がこのように考えていたかといいますと、【1/2.3型】の撮像素子のサイズが、あの8ミリ映画のカメラのフィルムの規格である、スーパー8(アメリカのコダックの規格)とシングル8(日本の富士フイルムが作り、唯一採用した規格)、それぞれのフィルム1コマのサイズにほぼ近いことを知ったからです。

通常、8ミリのカメラはレンズがボディに固定されているため、規格が同じでも、ほかのカメラにつけることはできません。その点、私が持っている8ミリカメラの「ZC1000」は、おそらくは国産の8ミリカメラで唯一と思えるレンズ交換式です。

私の8ミリカメラ ZC1000(10倍ズーム付き)

私はZC1000専用の10倍ズームレンズと単焦点のレンズの2本を今も所有しています。この8ミリカメラ用のレンズをデジタルのカメラで使い、その写り具合を確かめてみたい、とPENTAX Qの存在を知ってから思い続けてきました。

長年の思いが実現するときは勢いのようなことに左右されます。それが先週に生じ、PENTAX Qのボディと、ZC1000のレンズをそのカメラに取り付けるためのマウントアダプタ(カメラのレンズをつける部分=マウント〔レンズマウント〕を変換するためのアダプタ)をばたばたと購入しました。

マウントアダプタの購入では失敗がありました。ネットで情報を仕入れ、自分が必要なのは「Dマウント」のアダプタだと考え、それを購入しました。しかし、それはZC1000用のレンズには合いませんでした。私が買い求めなければならないのは「Cマウント」アダプタなのでした。あとで間違いに気がつき、Cマウントのアダプタを購入し直しました。

ZC1000のレンズを外したマウント部分の画像 四角に見える部分から光が入り、フィルムに画像として定着します。

PENTAX QのボディとZC1000用のレンズをQに取り付けるためのマウントアダプタが揃い、それを紹介する動画の撮影をしました。いつものように、私、インディの鞭が拙いおしゃべりで解説のようなことをしています。動画にはZC1000も登場しますので、関心をお持ちの方はそのあたりもご覧下さい。

10倍ズームレンズは、それ自体が大きくて重いため、コンパクトなQには似つかわしくありません。また、背面の液晶画面でピントを合わせるのは難しいように思え、単焦点のレンズを使っていくつもりです。

このレンズを使うときは、昔の8ミリ映画を撮影するようなつもりで、動画の記録サイズを、【4:3】の比率になる【VGA】で使うつもりです。

実際に撮影してみましたら、8ミリカメラ用のレンズで、とても古いせいもあってか、今のデジタルのカメラで撮影した写真や動画を見慣れた目には、正直、精細さを欠くように感じました。しかし、撮影した動画をPCで見ていますと、昔懐かしい8ミリ映画を見ているような錯覚に襲われ、懐かしい気分になってくるから不思議です。

ただ、このレンズばかりを使うのではPENTAX Qが持つ本来のスペックが活かせないように考え、専用のレンズを中古で手に入れてしまいました。このレンズについても、動画内で、おまけのように紹介しています。

私が手に入れたのは、「PENTAX-01 STANDARD PRIME」「リコーイメージング株式会社>小型交換レンズ 一覧」)です。

焦点距離がひとつの単焦点レンズです。焦点距離が【8.5ミリ】ですから、35ミリフルサイズに換算すると約【47ミリ】ぐらいで、私が一番好きな【50ミリ】に近いことになります。

個人的には【50ミリ】のレンズが好きで、これ一本あればほかのレンズがいらないと考えてしまうほどです。ですから、Qとこのレンズのコンビは、撮影する愉しさを充分味わわせてくれるでしょう。

黒いボディに白いレンズの組み合わせになってしまいますが、私はこうしたことは気にしないたちですので、問題はありません。キヤノンのレンズに望遠ズームの“白レンズ”といわれるズームレンズ郡がありますが、このレンズは私の唯一の“白レンズ”ということにしておきます。

PENTAX Qに単焦点レンズ 01 STANDARD PRIMEを装着

以上、このほど手に入れたカメラとレンズを紹介する動画を作ったことをお知らせしつつ、そのカメラに私がどうして惹かれたのかの話などを書いてみました。良かったら動画を時間つぶしにでもご覧いただけたらと思います。

インディの鞭のモノ語り PENTAX Q

気になる投稿はありますか?

  • 28ミリブーム到来前夜28ミリブーム到来前夜 私はフィルムの一眼レフカメラの時代から写真を趣味にしています。被写体は身の周りのものがほとんどなので、表現の幅は、昔から一貫して狭いです。 本コーナーで何度も書くように、フィルムの一眼レフカメラを使った時代、私が好んで使ったのは焦点距離が50ミリのレンズです。 その時代、ズームレンズは一般的でなく、焦点距離が単一の単焦点レンズが使われました。 その中で私が […]
  • 被写界深度を意識していますか?被写界深度を意識していますか? メインカメラとしてキヤノンのミラーレス一眼カメラ、EOS RPを使い始めて二週間です。 ただ、最初の一週間は、RFマウントのレンズがなく、マウントアダプタを介して、フィルム一眼レフカメラ時代のレンズを使ったため、RPが持つ機能の数分の一程度しか実感できない使い方でした。 ですので、RFマウント用レンズとして購入したRF28mm F2.8 […]
  • ひとりの時間 音楽に浸る時間ひとりの時間 音楽に浸る時間 私は、あることを始めると、長く続ける傾向があります。 本サイトは、1999年10月17日に始め、今に続いています。この先も、体の自由が利いて頭がボケない限りは続けるつもりです。 2011年3月末に放送を終えたNHK […]
  • EOS RPで動画を手軽で軽量にEOS RPで動画を手軽で軽量に 私が使うメインカメラをソニーのミラーレス一眼カメラのα7 IIから、キヤノンのEOS RPへ変更して二週間目の途中です。 Canon EOS RPにRF28mm F2.8 […]
  • 青空をどこまでも青く青空をどこまでも青く 関東甲信は昨日(18日)梅雨明けした模様と発表がありました。平年より1日、昨年より4日早い梅雨明けです。 今年の関東甲信の梅雨の期間は、もしかしたら、歴史的に見ても短かったのではないでしょうか。梅雨入りしたのは6月21日ですが、これは平年より14日、昨年より13日遅い梅雨入りです。 なんでも、過去三番目に遅い梅雨入りになるようです。 加えて、梅雨の期間中の […]