2011/10/08 「フィルム調 K」で「コダクローム64」気分?

本日も、本コーナーは思いつきの独り語り「気まぐれトーク」の形式にて更新しています。なお、トークは前日の夜に行っています。

本日分の内容につきましては、音声ファイルでご確認下さい。で、そうされない場合は、下にトークを要約して書き起こしていますので、それをお読みになって、トークのだいたいの流れをご想像下さい。

なお、音声ファイルはMP3方式にて紹介しています。再生箇所は前後に自由に移動させることができるますので、下の書き起こしで見当をつけ、聴いてみたい部分だけを“つまみ聴き”するようなこともできます。ご自由にお楽しみ下さい(^ー^)ノ

インディの鞭の気まぐれトーク〔2011.10.7〕

トークを要約した書き起こし

前回は昼過ぎだったが)、今回は夜の時間にトークをしている。いつもであれば、トークの前までしていた本サイトの「天気コーナー」(今、本コーナーはありません)の更新の続きで、天気の話をしたりするところだが、今回はそういった話は一切せず、本題に入っている。

クルマのハンドルは、まったく遊びがないと却って危険だといわれる。ならば、私のトークにも適度な遊びが求められる。が、その代わり、本題の中ではゆるゆると緩みっぱなしなので、そういった意味では心配御無用、といいたいところだが、真っ直ぐ走ろうと思っても右へ左へ曲がってしまいかねず、危なっかしいことこの上ない?

トークをする私の膝の上には、とてもコンパクトなカメラが載っている。ということで、このところ本コーナーで取り上げることが多い、ミラーレス一眼カメラ「LUMIX DMC-GF1」の話をすることにする。

このGF1。ミラーレスという構造を持つため、デジタル一眼レフ(デジ一)と比べると、ボディがとても小さく感じる。ボディの大きさだけでは、コンパクト・デジタルカメラ(コンデジ)と感覚的には変わらない印象だ。もっとも、それに付けるレンズが大きければ、それなりにボリュームは増してしまうけれど。

そもそも、私がGF1を手に入れようと思ったのは、映画を撮影するシネマカメラのように使ってみたい、という考えがあったから、というような話は前回のトークでしたとおり。

実際にGF1で動画を撮影してみると、ビデオカメラとは違った感覚になる。気分としては、その昔、8ミリ映画用のカメラで撮影していた頃の気分になる。

また、撮影した動画をチェックすると、ビデオカメラで撮影した映像とはひと味もふた味も違って見える。特に、GF1に搭載されている「マイカラーモード」の「シック」で撮影したりすると、やや明度の低いアンバーな色調になり、よりシネマライクな映像に仕上がる。

このように、GF1をシネマカメラのような感覚で使えることがある程度つかめ、今度は、本来の位置づけであるスチール写真を撮るためのカメラとしての使い心地を自分なりにチェックしてみた。

私は、キヤノンEOS 5Dを使うときは、すべてRAWで撮影し、RAWデータをPCに取り込んで、デジタルの「現像」をし、JPEG画像に変換して保存している。

しかし、GF1は、撮像素子のサイズが、5Dなどの35mmフルサイズに比べ、面積にすれば約【4分の1】のマイクロフォーサーズということもあって、RAWではなく、撮影時のまま保存するいわゆる「撮って出し」でいくつもりだった。しかも、画素数(画面解像度)は、【L】【M】【S】の中では2番目の【M】に設定したりした。

しかし、自分なりにテストを繰り返した結果、考え方が変わってきた。想像していたよりも綺麗な画像に撮影できることがわかり、それならよりよい画質で記録しよう、ということになったのだ。

RAWで撮影した画像のデータを現像するには、専用のソフトを使う。5Dの場合は、キヤノン純正のDigital Photo Professional(DPP)が付属でついてくるため、私はそれを使っている。

その操作に慣れていたため、GF1に付属で付いている現像ソフトは使いにくいように感じ、そうしたこともあって、現像せずに、撮って出しで行こうと考えたりした。しかし、その後、GF1の現像ソフトを何度か試しに使ったことで、このソフトはこのソフトなりに面白いと感じ始めた。

GF1に付属でついていたのは、市川ソフトラボラトリーという会社の「SILKYPIX Developer Studio 3.0」

このソフトでも、DPPと同じように、明度色温度などの修正が、現像の過程で行えるようになっている。もうひとつ、画像を修正するときに重要なポイントとなるのは彩度。これを、SILKYPIX Developer Studioの場合は、「モノクロ」「記憶色」「美肌」などに分けて修正できるようになっている。

そして、それと共に加えられた項目に私は気に入り、それもあってGF1での撮影は、現像を前提にしようと考えを変えた。

それは「フィルム調」。

これは、ポジフィルム(リバーサルフィルム)の色調をデジタルで再現しようということになるのだろ。この「フィルム調」はすべてで4種類あり、それぞれアルファベットの「V」「P」「A」「K」がつけられている。いずれも、実在する、あるいはかつて実在したポジフィルムの頭文字をつけたように私には思えた。

順に見ていくと、「V」は富士フイルムの「Velvia(ベルビア)」を想定しているのだろう。この「V」は「1」と「2」の2種類がある。また、「P」と「A」も富士フイルムから発売されている「PROVIA(プロビア)」と「ASTIA(アスティア)」を想定した頭文字なのだろう。

そして、残りのひとつに私の関心が向かった。それは、「K」。これは間違いなく、Kodak(コダック)の「K」であり、惜しまれつつ長い歴史の幕を閉じてしまった傑作外式ポジフィルムの「Kodachrome(コダクローム)」の「K」なのであろう。

私は、フィルムで撮影を愉しんでいた頃、コダックの「コダクローム64」の派手すぎない重厚な発色が大のお気に入りで、そればかり使っていた。

しかし、製造と販売は終了し、だから現像も行われていない。その、未使用の5本入り「コダクローム64」が3箱とバラで2本ある。ということは、17本の「コダクローム64」が、いつの日か使われるのを待っている(?)。

コダックのポジフィルム「コダクローム64」

その「コダクローム」の色調を再現したと思われる「フィルム調 K」で、今日(7日)、実際に「現像」してみた。

写真は、撮影したときの光の状態によって写り方は違ってくるだろうから単純に比較をすることはできないが、何とはなしに、大好きだった「コダクローム64」で撮影したかのような錯覚に陥ることができそうで、俄然、GF1に付属でついてきた現像ソフトのSILKYPIX Developer Studioに興味を持ち出した、ということになる。

このように、シネマカメラの用途で入手したGF1だったが、スチルカメラとしても楽しめそうなことがわかってきた。

残念なのはファインダー

ミラーレスの場合は、光学ビューファインダー(OVF)は決して持てない構造。その代わりとして、ファインダー需要に応えるため、電子ビューファインダー(EVF)のついた機種や別売の外部ファインダーが用意されている。

私も外部ファインダーを追加注文して使い始めた。が、コンパクトなボディに合わせてコンパクトにできていることもあり、フルサイズのOVFにはとても及ばない。

ただ、自分でフォーカスを合わせる場合は、意外なことに、外部EVFの方が、部分を拡大する機能があることもあり、今のところ、私は5DのOVFより合わせやすく感じている。

パナソニックのLUMIX GF1に外部電子ファインダーをつけたところ
レンズは14-42ミリのズームレンズ

そうはいっても、撮影するときの醍醐味は、OVFよりかなり劣る。だから、OVFに近づくようなEVFがつくようになったら、ミラーレスの未来は案外明るいかもしれない、と思わせもする。

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