透明感のある肌色の作り方

前回の本コーナーでは、存在を知ったばかりの人が、ネットの動画共有サイトYouTubeで話されているストロボの活用法がとても参考になったことを書きました。

それを動画にしてくれていますのは、プロの写真家の橘田龍馬氏です。

私は昨日、ストロボをもっと使いこなせないかと考え、YouTubeでそれに関連する動画を検索したところ、検索結果の中に橘田氏の動画があり、それがとても参考になりました。

そこで、早速、橘田氏のYouTubeチャンネルを登録しました。

プロの写真家を名乗る人であっても、YouTubeではカメラやレンズ、周辺機器のレビューを主にする人がいます。それに対し、橘田氏は、写真撮影において、すぐに応用できるようなテクニックを動画にしてくれています

次の動画では、誰でもマニュアル露出で撮影できるなるような話をしています。

【カメラ初心者必見 ! ! ! 】M(マニュアル)モード完全攻略法!これでダメなら諦めろっ!!・絞り・シャッタースピード・ISO感度_【写真家】橘田龍馬

この動画の中で、橘田氏は、子供たちに写真の撮り方を教えていると話しています。ある五歳の女の子は、橘田氏にマニュアル露出の撮り方を教わり、一時間でそれができるようなったと話しています。

昨日だけで、橘田氏のチャンネルにある動画から、四本ぐらいの動画を見ました。

次の動画では、マニュアルでホワイトバランス(WB)を設定する方法について話しています。

【カメラ初心者必見!】写真の色を調整する方法。カメラのホワイトバランス(WB)を使えば誰でも写真の色は調整できる!

橘田氏は、カメラの設定で写真を撮るのを嫌い、露出はマニュアルだけで撮影しているそうです。そして、色は写真表現を決定づけるため、ホワイトバランス(WB)をカメラ任せのオートホワイトバランス(AWB)にせず、自分で設定するそうです。

ただ、RAW画像で撮影するのであれば、撮ったあとに色調を編集できるので、RAWの場合はAWBで撮ることもある、というような話です。

私はすべてRAWで撮影しています。それもあって、AWBで撮影しています。

私が使うのはソニーのミラーレス一眼カメラ(ミラーレス)のα7 IIです。α7 IIだけなのかどうかわかりませんが、このカメラを使ってAWBで撮ると、被写体の色に若干マゼンタがのったような色相になります。

ソニーα7 IIとカール・ツァイス プラナー50mm F1.4

実物の色をできるだけ忠実に再現しなければならないカタログ写真を仕事で撮る人であれば、α7 IIのAWBは使えないでしょう。

私はα7 IIで撮れる色合いが好きなので、実際の色と違っても、好ましく感じ、撮ったあとに色相を変えることはしません。

そんな私ではありますが、橘田氏がWBについて語る動画を見て、自分でもWBをマニュアルで調整しながら撮影してみたくなりました。

WBをマニュアルで調整することを私が考えた場合は、色温度を変えることを思いつきます。実際、そのようにして、マニュアルのWBで撮影してみたこともあります。

橘田氏が動画で語るマニュアルWBのやり方は画期的に感じました。

橘田氏は、基本的にはWBのプリセットにある[晴天]にしておくそうです。その上で、ミラーレスであれば、モニタを見ながら、自分が表現したい色味にするそうです。

電灯光で撮る場合で、白いものを白く写したいときは、[電球]を選び、マニュアルで白が白くなるように調節するそうです。

ソニーのミラーレスには、[色温度・カラーフィルター]の調節項目があります。四角い画面に、縦横の線が走り、碁盤の目のようになっています。線と線が交わる中心点が、ニュートラルです。

縦軸は、上へ行くほどG(グリーン)、下へ行くほどM(マゼンタ)が強まります。横軸は、左へ行くほどB(ブルー)、右へ行くほどA(アンバー〔オレンジ〕)の色味が強まります。

それぞれの色方向へ7段分の調整ポイントがあり、モニタやファインダーで色を確認しながら、カメラのコントロールホイールで、好みの色合いにできます。

隣り合う色が混じり合う色にでき、より自分が望む色に近づけられます。

橘田氏は、女性のモデルを使ってポートレイトの撮影をするそうですが、その場合は、肌に透明感を持たせるため、それぞれ微妙に、MとB寄りにするそうです。

この色の調整方法は、油絵具を使って肌色を作る時にも参考になるように思います。「色の三原色」(減法混色)の絵具を使い、赤と青、それに白を混色することで、透明感のある肌の色が出せるか、これを更新したあと試すことにします。

この動画を見たのは昨日の夕方でした。陽が沈み、辺りは明るさがなくなりつつありましたが、庭に出て、庭の木々や、庭を歩いていた我が家の愛猫を、マニュアルWBで撮ってみました。

私の場合は、それがあまりうまくいきませんでした。結局は、RAWの「現像」段階でAWBに戻したりしました。

今朝もまた、庭に咲いている山茶花をマニュアルWBで撮ってみました。

自分の眼で見えた色をマニュアルWBで設定しました。それをPCのモニタで見ると、確かに、それが本物の色に近いのでしょうが、葉の緑が強すぎるように感じてしまいまし。

これも、現像段階でAWBに戻しました。戻した葉には、α7 IIの色作りで、M(マゼンタ)が感じられます。しかし、それが、私には好ましく感じられます。

橘田氏は、次の動画でWBについて語った動画の中で、「色被り」といういい方が嫌いだと述べています。

写真【ホワイトバランス】色の基本の基本の基本_色で写真は決まる!!__viva-photo♪_【写真家】橘田龍馬

フィルムを使って撮影していた頃の話をして、当時は、色フィルターを使って、望むような色表現をしたそうです。その感覚でいえば、色は「被って」しまうものではなく、こちらの意図で「被せている」ことになるそうです。

私の場合はα7 IIが作る色合いが好きです。この場合も、「マゼンタ被り」しているのではなく、「マゼンタを被せた色」になり、それを私が好んでいることになります。

自分でWBを調整しようとする場合も、マゼンタを被せるのが好きで、そのような調整になりがちです。それであれば、α7 IIがやってくれるマゼンタを被せた色作りに任せていいのでは、と考えます。その色を私が好きなのですから。

こんなに楽で、楽しいことはありません。

とはいいながら、自分でWBをコントロールしてみたい気持ちも持つようになりました。あとでまた、マニュアルWBで撮ってみたりするかもしれません。

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