昨日の午後4時過ぎ、偶然、大空を滑空する二羽のトビ、だと思われる鳥を動画に収めることができました。
撮影したファイルを確認すると、撮影した時刻は昨日の午後4時11分でした。
その時間帯、私はソニーのミラーレス一眼カメラのα7 IIに、ソニー純正の10倍ズームレンズ ”FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS SEL24240”をつけて庭にいました。

そのときは、スチルではなく、動画をテスト撮影をするのが目的でした。レンズには、レンズから入る光を弱めるNDフィルターを2枚重ねてつけていました。
1枚は固定NDフィルターで、強度はND16です。このフィルターをレンズにつけると、レンズから入る光量を1/16にする効果があります。段数でいえば、4段の減光効果を持ちます。
このNDフィルターをレンズに付けた上に、もう1枚、NDの効果を可変式で換えられるNDフィルターをつけました。
このフィルターについては本コーナーで取り上げたことがある、Kenko(ケンコー・トキナー)の”Variable NDInitial”で、ND3からND450相当の減光効果が謳われています。
ND16の固定NDフィルターにKenkoの可変式NDフィルターをつけうると、可変式フィルターを開いた状態でもND3の効果が加わることになります。
ND3ですから、ND16に1段半程度効果が加わることになりましょうか。
ちなみに、私は他に、ND64の固定式NDフィルターを持っています。こちらは、レンズから入る光量を1/64にする効果を持ちます。段数でいえば6段です。
いずれも固定NDフィルターで、ND16にND64を重ねてつけると、4段と6段の合計ですから、【2(1段)→ 4(2段)→8(3段) →16(4段) →32(5段) →64(6段) →128(7段) →256(8段) →512(9段) →1024(10段)】となり、10段の減光効果を持つND1000相当であることがわかります。つまりは、レンズから入る光量が1/1000程度になるということです。
私は昨日のその時間、ND16のフィルターに可変式NDフィルターをつけ、可変式NDフィルターでどの程度微調整ができるか確認するのが目的でした。
ソニーのS-Log撮影の可能性はまだ捨てておらず、そのためにはどうしても欠かせないNDフィルターの扱いを、自分なりに「研究」したいと考えているです。
そんなような理由でカメラを持って庭にいると、空の高いところから鳥の鳴き声が聴こえました。それがトビの鳴き声に思えたため、上を見上げると、二羽の鳥が、羽ばたかず、風を読むグライダーのように舞っているのが見えました。
そこで、10倍ズームを最望遠にした焦点距離240ミリでその二羽を追うようにLog撮影しました。そのとき撮った動画を下に埋め込んでおきます。
S-Log2ガンマで撮影したため、動画編集ソフトのDaVinci Resolve Studioで簡単な色編集をしています。ただ、白っぽく見える空を黒っぽく見えるだけの鳥が舞っているだけですから、色編集の練習にはなりません。
動画の終わり近く、どちらかのトビが鳴いたので、その部分だけはゲインを上げておきました。
この動画の撮影データを書いておきます。
トビの生態を知らないため、トビという鳥が番(つが)いで行動するものなのかどうかも知りません。私は、あの二羽は番いなのかなぁ、と思いながらカメラで追いました。
それにしても、空の高いところで風をうまく取り込み、気持ちよさそうに舞っていますね。これだけを見ると、トビが羨ましく思えます。
トビの生態事情を知らない人間が考えるほど、トビとしても、呑気に暮らしているわけでもないでしょうけれど。