スマートフォン(スマホ)がそうかもしれませんが、PC の買い替え時は一般的に4年から5年ぐらいといわれています。もちろん、これは人によって違い、それより短かったり、長かったりすると思いますが。
私が使うデスクトップ PC もその年数に達しました。
このことは本コーナーで何度か書いていますが、私が使うデスクトップ PC は、自分でパーツを揃えて組み上げたいわゆる自作 PC です。
私が PC を使い始めたのは1999年5月です。その当時は市販の PC を買い求めました。それから約4年後、PCの扱いに慣れた2003年はじめ、自作 PC に興味を持ちました。
それが1月のことで、その年の6月初めての自作 PC を組みました。
パーツはまとめて買うのが良いといわれますが、私は長い期間をかけてパーツをポロポロと買い集め、半年ほど経ってパーツが揃い、組み上げました。
それ以来、市販の組み上がったデスクトップPCを購入したことはありません。その時々で、パーツを入れ替えた自作PCを使い続けています。あとで考えると、およそ5年おきぐらいにパーツの入れ替えをしています。
どんなことでも間が開くと情報が不足しがちになります。自作 PC の場合はそれが顕著に現れます。
渡しの場合、一旦 PC を組み上げてしまうと、PC のパーツへの関心は薄れてしまいます。本当は常に最新情報に接しているべきですが、私にはそれができません。
そのため、そろそろパーツの組み換えをしようかと考えた時、自分が浦島太郎になった気分になります。必要な情報をほぼ持たないことに直面するからです。
PCの心臓部であるCPUひとつとっても、5年ほど前の常識が役に立ちません。当時は、Intel製のCPUが主流でした。それが、私が知らない間にAMD製と入れ替わり、Ryzenというシリーズが高性能で人気になっています。
昨年知った話では、将棋の藤井聡太二冠(2002~)も自作 PC の使い手だそうです。藤井氏の場合は、将棋ソフトで研究するためにPCを使い、専門家しか手を出さないような超高速で演算処理するRyzenの最高レベルのCPUを使う、というような話でした。
前回、私が自作PCのパーツを入れ替えたのは2015年です。ということで、ちょうど5年ほど経ちました。
PCはどんな用途で使うかで、必要な性能は変わってきます。ネットの閲覧や文章を書く程度であれば、それほど高性能なものは必要ないでしょう。
私はゲームはしませんが、画面が激しく切り替わるゲームを楽しむには、性能の高いPCが必要だと聞きます。
PCの性能を求める作業の一つに動画編集があります。私もこの用途でPCを使います。5年前に組み、その後、一度もパーツの入れ替えをしていない私のPCですが、動画編集で困ることはありません。
であれば、5年経ったからといって、パーツの変更がすぐすぐに必要というわけではありません。
そんな私が、今年にパーツの入れ替えを考え始めたのは、あることが昨年末から頻繁に起こるようになったことからです。
それは、朝の使い始めにBIOSの設定画面が表示されるようになったことです。通常は設定を変更する必要はなく、何も変えずにBIOSの画面からEXITすれば、問題なく使えます。
それでも、どうして急にそれが表示されるようになったか気になり、ネットで調べると、原因の一つが、PCの基盤であるマザーボード上のボタン型電池が消耗し、寿命が尽きつつあるせいではないか、というのを見つけました。
それが私のPCに起こった原因かどうかわかりませんが、それなら、と電池の交換を考えました。5年の間に一度交換したような記憶もありますが、たしかではありませんし。
電池は安いもので2百数十円ですので、悩むまでもありません。すでに注文してあり、今日明日にも届くでしょう。
電池交換の理由であった、PC起動時にBIOSの設定画面が表示される現象ですが、電池を交換したあとも起こりました。交換した昨日、2度ほど再起動をし、それを確認しています。今朝(11日)最初の起動でも同じ結果です。であれば、別の原因を疑わなければならないと考えました。そのあと、念のために再起動すると、今度はBIOSの画面が現れなくなりました。もう一度再起動しても、結果は同じです。これが一時的かどうかはまだわからず、結論は出ていませんが、少し安心したところです。
その後の経過ですが、14日時点まで、PC起動時にBIOSの設定画面が現れることは一度も起きていません。
電池交換をしようと考えたことがきっかけとなり、自作PCの改造に興味を持ちました。それに役立つのは、ネットの情報サイト「価格.com」です。
このところは、暇さえあればそのサイトの「パソコン」コーナーを覗き、何から交換しようか、などと考えています。自作する人には、こんな時間が楽しいひとときです。
実は昨日、あるパーツの交換をしました。
ノートPCだけ使っている人には馴染みがないでしょうが、デスクトップPCの場合は、液晶ディスプレイが必要です。マザーボードやグラフィックボードとディスプレイをケーブルで繋いで画像や映像を表示させます。
そのつなぐためのケーブルを、それまで使っていたものから交換したのです。
私が使う液晶ディスプレイには、次の3種類の入力端子があります。
私が1999年にPCを使い始めた頃は、ブラウン管のモニタにVGAで接続していました。その後DVIに変わり、今回交換するまでそれを使い続けました。
それを今回、HDMIに交換したのです。もっと早く交換しても良さそうなところ、別段交換する理由を見つけらず、使い続けたことになります。
私が購入したHDMIケーブルは800円程度です。
今まで使ったDVIケーブルを外し、HDMIに付け替えただけですから、作業は簡単です。PCは問題なく起動しました。が、そのあとに戸惑うことが起こりました。
画像や映像は問題なく表示されます。それ以前と映り方に差はそれほど感じられません。表示の精度も差があるようには思えません。
問題は音質と音量です。
試しにネットの動画共有サイトのYouTubeで適当な動画を再生させてみました。すると、ボリュームを最大にしても聴き取るのがやっとという小さな音量で、音質も、性能の悪いラジオのように酷いものでした。
PCスピーカーのジャックが外れたのかと点検しましたが、異常ありませんでした。
全ての設定で、システムの「サウンド」を確認して原因がわかりました。
出力デバイスが、ディスプレイ用オーディオに替わっていただけなのでした。元の出力デバイスに戻し、元通りの音量と音質になりました。
私が使うマザーボードは、私が組み上げてから5年経った今も、まだ、現役でいてくれるようです。ただ、それに載せられるIntel製のCPUが、一番新しいもので9世代で、最新の10世代には対応していません。ですので、次回にCPUを交換をすることがあれば、マザーボードごとの交換になるでしょう。
今は、組み上がったPCが格安で、しかも性能が高いため、自作する意味が薄れたといわれます。しかし、自作には自作なりの良い点がまだ残っていると私は考えます。
市販のPCを買い替えるのであれば、まだ使えるパーツをまるごと別のものに替えることになります。
それが自作PCの場合は、使えるパーツを活かしながら、気になったパーツだけを交換できます。しかも、今の環境を維持したままにです。
パーツの交換ですから、出費はパーツごとの出費で済みます。
車に例えれば、新車にそっくり乗り換えるのではなく、エンジンやモーターだけを、自分の望むむのに交換するイメージです。
昨年末、動画編集ソフトのVegas Pro 18と一緒に購入した画像編集ソフトのVegas Imageを表示させると、私のPCのビデオRAM(VRAM)が、24メガピクセル以上の画像を扱う場合は、パフォーマンスが不足気味で、クラッシュする可能性がある、といった注意書きが出ます。
私のPCでは、メモリ(主記憶装置)を8GBしか載せていません。ですので、まずはメモリの増量を考えています。
16GBのメモリを2枚追加すれば、それだけで、今の8GBと合計で一気に40GBになります。
PCのメモリは作業机にたとえられます。机が広くなれば、作業が楽になるでしょう。ちなみにHDDやSDDなどのストレージは、机の引き出しにたとえられます。
その後は気分次第ですが、CPUを交換し、グラフィックボードの交換をするかもしれません。ただ、CPUを交換したあと、OSを入れ直したりしなければならないとすれば、それはそれで億劫です。
途中でトラブルが起こることもあります。しかし、それも含めて楽しむくらいでなければ、自作のPCは扱いこなせません。
当面はRyzenには手を出さず、これまで通り、IntelのCPUを使うことにしましょう。流行り物には飛びつかない私にはそれが似合っていそうですし。