子供だった頃の夏休み、肝試しをしたことはありませんか? 私は小学校の頃、地区の子供会でしたそれを思い出します。
子供たちが夏休みのある夜、地区の集会所に集まり、ひとりずつ、近くにある神社の旧い本堂をひと回りして帰ってくる、といったルールだったように記憶します。
怖がりだった私は、必死の思いでそれを実行したでしょう。誰もいないのに誰かがいるような気がします。風で木の葉が揺れて音を立てだけで、体がビクリ! と反応します。
月夜で、自分の影が長く伸びています。物陰から、他の子供の誰かが、「バーッ!」と大きな声を出して飛び出したりしたら、「ひゃ~! で、でたー! お化けが怖いよー」と腰を抜かすかもしれません。
同じ場所を晴れた日の日中に訪れたらどうでしょう。夏の盛りですから、暑くて汗をかくでしょう。しかし、それが冷や汗になることはなく、風が木の葉を揺らしたら、その風を気持ちよく感じるはずです。
今、世界の人々が新型コロナウイルス(COVID-19)で肝試しをしています。いや、私にはそのように見えます。
COVID-19が得体の知れない”お化け”のように思う大半の人は、不安な日々を送っているでしょう。
数日前に読んだ記事では、サッカー選手の1割から2割が、COVID-19騒動による鬱に近い状態になっているとありました。
日本では、緊急事態宣言が出されて2週間が経ちました。正体がわからない”お化け”に怯え、休業を余儀なくされています。仕事ができなくなった人は、家に閉じこもることを迫られています。
金銭的な保証がない人は、心身ともに追いつめられた状況にあるでしょう。
それがどれほど影響しているかわかりませんが、このところ、電車に飛び込む事故が少なくありません。
中には、病気を苦にした自殺もあるでしょうが、身体的にはどこも悪いところがなく、この先も生きていける人がいるでしょう。それなのに、金銭的に困ったり、COVID-19に不安を感じることで精神を病んだりして自殺を選んでいるのかもしれません。
本コーナーではCOVID-19騒動を何度も取り上げていますが、私は基本的に、COVID-19は人為的に作られてばらまかれたとする考えに納得しています。
こんな自分の考えを他人に強要するつもりはありません。自分でそのように納得しているだけです。
本コーナーで前回更新した分に書きましたが、米国のドナルド・トランプ大統領はCOVID-19が人為的に作られたウイルスを疑い、中国の武漢にある武漢ウイルス研究所が起源ではないか、と公式に表明しました。
それを受けた記事が、家でとっている地方紙に載りました。ジュネーヴ発の共同通信の記事です。
諸悪の根源と見えなくもない(?)WHOの報道官は21日、次のように言明したそうです。
研究所などで人為的に操作や作製されたものではなく、動物が起源であることをあらゆる根拠が示している。
ただ、次のようにも付け加えています。
科学に基づく組織としてWHOは、現時点で(新型コロナが)動物に由来すると考えている。
「現時点」と断っているのが個人的にはひっかかります。
COVID-19が登場した頃、中国・武漢にある武漢南海海鮮市場のコウモリがCOVID-19のウイルスに感染していたため、それを食べた人間に感染が広がった、というような報道だったように記憶しています。
もしもこれが本当であれば、野生のコウモリにこの感染症がそれなりに広がっていることになります。コウモリには自粛要請を出すことができませんから、感染した状態で自由に行動しているでしょう。
中国国内には武漢にあるのと同じ海鮮市場がほかの地域にもあるはずですから、そこから新たな感染が広がる可能性があります。しかし、これまでのところ、ほかの地域から同様の感染報告はありません。
このあたりについて、WHOはどのように考えているのでしょうか。記事には次のように書いているだけです。
起源となった動物については、コウモリと推定されるとしながらも、人間への感染経路や、媒介した動物などについての調査は依然として進行中だとした。起源を突き止めるために「全ての国が協力してくれることを歓迎する」と訴えた。
この種の調査が一朝一夕に進まないことは理解します。しかし、初めて感染が確認されたのが昨年11月とすれば、半年近く経ったことになります。そろそろ、手掛かりのようなものを掴んでも良い頃ではないでしょうか。
記事の最後には、ウイルスがコウモリからタケネズミやアナグマ、ヘビ、センザンコウなどの食用動物を媒介にして感染した可能性があるとしています。
とすれば、初めて確認されたのが昨年11月ですが、それまで、わりと長い期間をかけて感染が広がっていったと考えるべきでしょう。短期間で、さまざまな動物に感染していったことは考えにくいですから。
COVID-19に対する考え方には、WHOとは異なるものがあります。それは本コーナーでも取り上げました。
私たちは普段意識しませんが、体の中にはいつの間にか無数のウイルスが棲みついている状態にあるそうです。それらを、上の投稿で紹介した動画では、常在ウイルスとか土着ウイルスなどと述べています。
花粉症が騒がれ出したのは、ここ30年から40年ぐらいではないかと思います。それ以前にも同様の症状を呈する人がいたかもしれませんが、それを花粉症と社会は共有していませんでした。
プロ野球で活躍した江川卓氏も、おそらくは早い段階から花粉症に悩まされたひとりかもしれません。花粉症が国民に認識される前、春先になると、今の花粉症のような症状に悩まされる、と当時にスポーツ紙に書かれたのを思い出します。
私は花粉症ではありませんが、これも、普通は反応しなくてもよい花粉を外敵と見立て、体が過剰に防御しようとすることで起こる、と前に見聞きしたことがあります。正しい認識は、各自で調べて確認してください。
それはともかく、人は知らぬ間に体内に多くのウイルスがいるもので、ある意味、それらと共生していることになります。医学の知識を持たない私が無責任に想像しますに、ときにはそれらのウイルスのどれかが暴れ、免疫力が落ちているときは、何らかの症状となって現れたりすることもあるのでしょう。
COVID-19に感染しているかどうか知らべられるとされている検査がPCR検査です。
私は詳しいことは知りませんが、昨年11月に見つかったCOVID-19に対応するため登場した検査法とすれば、随分早くにそれが確立されたものですね。
詳しい検査方法は知りませんが、上の投稿内で紹介している動画によれば、PCR検査では、武漢で確認されたいわゆる武漢ウイルスに感染しているかどうか確認するのは、世間でいわれているほど簡単なことではないそうです。
このあたりのことについては、マスメディアでもっと突っ込んだ取材をして伝えてほしいものですが、頭から今のPCR検査が万全であることを前提にして伝えている印象です。
日本の報道は、まるで人々に恐怖心を植え付けることが目的であるかのようです。東京の感染者数は、ここへ来て日々の感染者数が横ばいか、少し減少傾向です。それなのに、それをプラスのこととして伝えません。
私はテレビの報道はまったく見ないので知りませんが、新聞のテレビ欄で確認できる限りでは、どのニュース番組もワイドショーも、人々を不安にさせそうなことを集めて煽っているようです。
自宅待機をする人が増え、テレビでそれらの番組を熱心に見ている人ほど、COVID-19騒動で疲労困憊しているでしょう。なかには、必要以上に恐れ、なかには鬱のような症状になる人もいるかもしれません。
途中でも書きましたが、臨床医の中には、今の騒動を疑う人がいます。その根拠は、PCR検査で得られる結果が信用に足るものではないと考えるからです。
武漢ウイルスではなく、元々自分の体の中にあり、別に悪さをしていない常在ウイルスまでもを武漢ウイルスと誤判定し、「陽性」と結果を出すことがあるのなら、マスメディアが煽るために利用する感染者数の結果も、疑ってかかるべきです。
それでも、実際に武漢ウイルスで死ぬ人が確かにいるのだから、恐れるのは当たり前、という人がいます。
これについても、武漢ウイルスと常在ウイルスを分けるべきと考える専門医のひとりは、人を死に至らしめるのは武漢ウイルスに限ったことではないと述べています。
動物としてこの世に生まれてきた以上、死はいつか必ず訪れます。その原因は、それこそ人それぞれです。
私のことで恐縮ですが、2004年8月末、生死を彷徨ったことがあります。私の生を瀬戸際まで追い詰めたのは、自転車で転倒し、頭部を強打したことで急性硬膜下血腫を起こしたことでした。こんな思いがけないことでも、動物に死は訪れるのです。
今の騒動を見ていますと、COVID-19をヒステリックに怖がっていますが、それはもしかしたら、肝試しで風に揺れる柳を恐ろしいお化けと見間違っているだけではないのですか、と思ったりもします。
COVID-19を意図して起こした勢力が実はいて、彼らの意図は_と書き始めますと、陰謀論を嫌う人には敬遠されてしまうでしょうから、ここから先は書きません。
理由はどうあれ、世間で騒がれているほどCOVID-19が恐ろしくないのであれば、必要以上に経済活動を制限するのは考え物です。
医学の知識を持たない私が、自分に都合よく考えて書いているだろうと思われそうですので、3月18日に朝日新聞に載った専門家の話も紹介しておきます。
朝日はその日、国の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議のメンバーでもある岡部信彦氏(現職は川崎市健康安全研究所長)にCOVID-19に対する氏の考え方を尋ねて語ってもらい、1ページを使って伝えています。
それを今また読み返して感じるのは、必要以上に恐れる感染症ではないということです。記事の見出しは「緊急事態 宣言は必要か」で、小見出しは「高くはない致死率 (緊急事態宣言は)社会への副作用大 総合的な検討必要」です。
見出しからもわかるように、岡部氏にインタビューした時点では、緊急事態宣言はしていません。それが出される1カ月ほど前です。
インタビューで岡部氏が答えた部分から、少し抜き出して紹介します。太字の強調は私の判断です。また、カッコで囲った部分も私がつけ加えたものです。
(緊急事態)宣言は伝家の宝刀であって、そんなに簡単に抜くようなものではありません。
新型コロナはそこまでのものではないと考えているからです。
宣言を出せば、私権制限などで対策の幅が広がる半面、社会の日常的な活動を止めてしまうと副作用も大きくなります。致死率が5%、10%を超える1類感染並みであればやむを得ませんが、新型コロナは指定感染症で2類相当とされました。
私は医療がある程度保たれていれば、致死率はそんなに高くならないのではと思っています。
言い方が難しいのですが、日本では緊急事態宣言を出したり、社会が恐れおののいたりするようなものではないという思いは、比較的早い段階から変わっていません。
(イベント自粛や全国一斉休校について)どちらも専門家会議からは提言していません。
(イベント自粛や休校措置について)警戒感が広まったという面ではいいのだけれど、人々の不安を高めた問題もあります。うちの妻でさえ『大丈夫なの?』となって、説明するのにものすごく時間がかかりました。不安が心に影響を与える人もいます。
岡部氏のような考えを持つ人の話をマスメディアがもっと伝えればいいのにと思います。
また、岡部氏らが提案していたように、緊急事態宣言を出さず、経済活動を必要以上に制限しなければ、国が国民ひとりに10万円支給するような話にもなりませんでした。
それより何より、経済活動が止まったことで、甚大な影響を受ける職業分野があります。そこで働いていた人がある日突然仕事を失うようなことになれば、生きていくのに必死の状態にすぐさま置かれてしまいます。
途中で書きましたように、人間という動物として生きていく以上、何らかの原因によって命を失う運命の下生かされています。COVID-19だけが特別に恐ろしいと考えるのは不自然で、人は常に死と接しているといえます。それは、たとえば16年前の私と同じように、自転車で転倒しただけでも直面させられる性質を持つと考えると、COVID-19だけを特別なものと考えることを変に思えるでしょう。
COVID-19騒動がマスメディアで増幅され、日中の明るい光の中であれば怖くも何ともないものが、人を怖がらせるために演出して社会に流布させるため、風にそよぐ柳にお化けを見ている状態といえましょうか。
人々の心身を安らかなものにするため、一日も早く、多くの人が今のヒステリー状態から抜け出られることを願うばかりです。