センバツ大会はスタンドに空席が目立つ 原因は?

高校野球のセンバツ大会(選抜高等学校野球大会)は本日(3月31日)決勝が行われます。

勝敗の行方が気になりますが、それとは別に、今大会の模様をテレビ放送で観戦していて気になったことがあります。それは、観客席に空席が目立ったことです。

それを取り上げた記事がYahoo!ニュースにもあります。

私は昔から高校野球の地方大会が始まると、地方球場へ足を運んで観戦する習慣を持ちます。甲子園球場へは一度も行ったことはありません。

新コロ騒動が始まると、学校関係者以外が観戦できないことが3年半ほどありました。それが解かれたのは2022年春の大会からではなかったかと記憶します。

おととしの春からまた観戦ができるようになりましたが、それ以前と比較して、観客席に空席が目立つことを感じました。

同じことが甲子園球場の観客席にも起きているように感じます。

本ページで紹介した記事は、空席の原因を、今大会から採用された低反発バット導入に一部あるように考えているようです。しかし、すでに書いたように、それが導入される前の、2022年春の大会で、地方球場の観客席に空席ができています。

これを報じた記事の後半に、2022年夏の大会から、甲子園球場でチケットが大幅に値上げされたことの影響を書いています。

具体的には、以下のような値上げが実施されています。

  • 中央指定席 2800円→ 4200円
  • 1塁側、3塁側指定席 2000円→ 3700円
  • アルプス席 800円→ 1400円

私の地方でも、新コロ騒動で3年半一般の観戦が制限され、それが解かれた年春の大会から、チケットが値上げされています。

それ以前、当地方では長いこと、球場への入場料金は600円でした。それが、1000円に値上げされました。理由は、新コロ騒動の対策のためとされました。

昨年5月の、大型連休明けには、新コロウイルスの分類が、それまでの1.5類から5類に引き下げられ、新コロ騒動の対策は必要でなくなったはずですが、元の600円に戻されることはありませんでした。

600円が1000円になっただけなので、たいして違わないように考えるかもしれません。しかし、以前の倍ぐらいになった感覚です。

それが球場へ向かう気持ちを削ぎ、その結果として、観客席に空席が目立つ原因となっているのではと考えています。

同じことが、甲子園球場の空席に大きく影響しているように私は考えています。

2022年夏の大会から、中央指定席が2800円から4200円になることを新聞の記事で知った時は、その値上げ額に驚きました。

チケット代の値上げが観客の足に影響していることを察知してか、昨夏の大会のチケット代は、大人、子供共に300円値上げし、今大会は、中央指定席が3900円、一塁、三塁指定席は3400円、アルプス席は1200円、外野席は700円だそうです。

かつては、春夏の大会期間中毎日、その日の試合すべて、1塁側か3塁側の席で観戦し、その姿がテレビカメラに映り、それに気がつく人たちは、ネットの掲示板の話題とするほど超常連の人がいました。その人が、新コロ騒動明け以降、まったく見かけなくなりました。

その人も、もしかしたら、チケット代が高騰したことで、観戦を断念したのかもしれないと想像したりします。

明日から新年度が始まります。年度が替われば、これまではPCR検査や、新コロウイルスのために作られたことにされているワクチン(似非ワクチン)の接種は、高齢者などを除いて有料になります。

本騒動の馬鹿々々しさについては、本コーナーで繰り返し書いてきました。

問題とされたウイルスは未だに存在が確認されていません。それどころか、それ以外のウイルスも、存在しないという説があり、私はその説に賛同です。

それについて本コーナーではこれ以上書きませんが、馬鹿々々しい騒動に対策するためとして高校野球観戦費用が値上げされました。

それへの対策が必要でなくなったら、元の料金に戻して欲しいものですが、どうなるでしょうか?

チケット代や入場料金の値上げで観客の足が遠のいたら、主催する高野連と新聞社(春は毎日新聞、夏は朝日新聞)、放送するNHKは自分で自分の首を絞めることにつながるように考えますけれど。

原因はほかにも考えられます。今大会は天候が不順だったことです。これがもしかしたら、客足を鈍らせる一番の原因となっているかもしれません。

雨が続いたばかりでなく、春の大会とは思えないほど低気温でした。それが大会の終盤まで続きました。最高気温が7度台と、真冬並みになり、雪が舞うことまでありました。

投手が塁に出ると、身体を冷やさないため、ウィンドブレーカーを着ていました。また、投手は指先が冷えるため、指に息を吹きかける様子も見受けられました。

球場へ足を運ぼうと思っていた人も、空模様が悪く、冬のような寒さときては、そんな気にならなくても不思議ではありません。

天候ばかりはどうにもなりません。

昨今は野球人口が減り続けています。当地方でも、大会に参加する学校が減り、参加できたとしても、他校と連合チームを組まざるを得ない現実があります。そんな高校野球の今後を考え、高校野球に関心を持つ人が気軽に球場へ行く気になるよう、チケットを適正な価格にしてくれることを願います。

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