高校野球に見られる不思議現象

高校野球のセンバツ大会(選抜高等学校野球大会)が今月18日に始まり、昨日(28日)で、ベスト4が決まりました。今大会は天候に恵まれず、雨天のため、14年ぶりとなる2日連続の順延もありました。

ということで残り3試合です。32チームが出場した大会で、昨日まで何試合行われたかわかりますか? 確認しなくても、28試合とわかります。31から、まだ行われていない3試合の3を引くだけだからです。

たとえば、186チームが出場するトーナメントで催される試合数はいくつでしょう? これも簡単にわかります。トーナメントで最後まで負けないチームは1チームあるだけです。

186から1を引いた185試合が行われます。

今年に限りませんが、高校野球の大会を見ていて気がつくことがあります。これは全国大会も地方大会にもいえることです。

今大会でもその不思議な「現象」が確認できました。

大会期間中、一日に3試合か4試合行われます。同じ日に行われた試合結果を見て、まったく異なるチーム同士が争いながら、どの試合のスコアも似通うことです。

それが最もよく表れたのが大会3日目(20日)です。この日は3試合が行われ、スコアは次のとおりです。

  • 第1試合:創志学園 - 別海 7 - 0
  • 第2試合:山梨学院 -京都外大西 7 - 1
  • 第3試合:中央学院 - 耐久 7 - 1 

試合展開はもちろん違います。しかし、結果がここまで似通うのが私には不思議でなりません。戦っている選手は、前の試合結果を意識していることはないと思うのですけれど。

準決勝進出チームを決める昨日(28日)の準々決勝4試合にもその傾向が表れました。結果は次のとおりです。

  • 第1試合:星稜 -阿南光 5 - 0
  • 第2試合:健大高崎 - 山梨学院 6 - 1
  • 第3試合:中央学院 - 青森山田 5 - 2
  • 第4試合:報徳学園 - 大阪桐蔭 4 - 1

このような傾向があることは以前から知っていました。理由はわかりません。

昨日の1試合目が5 - 0となったことで、もしかしたら、2試合目以降も同じようなスコアになるのかもしれないと感じました。その予感があたり、3試合目までその傾向が見られました。

4試合目は、昨年のセンバツ大会で準優勝した報徳学園と、今、高校野球で最も力を持つと見られている大阪桐蔭です。前3試合に見られた傾向が4試合目もあるとすれば、大阪桐蔭が勝つのかと思って見ていました。

すると、後攻めの報徳学園が、1回裏に2点を挙げました。その後も、大阪桐蔭の打者が報徳学園の投手を攻めあぐね、報徳学園が4 - 1で勝つ結果となりました。

ともあれ、準々決勝の4試合は、スコアを見る限り、似通った結果となり、私は、なぜだろうと首を傾げるしかありませんでした。

野球で不思議なことといえば、途中で交代した選手のところへ打球の飛ぶことが多いこともあります。これは、たまたまなのか何なのか、わかりません。

選抜大会は、残り3試合で、最後まで負けない1チームが紫紺の優勝旗を手にします。

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