私は昔から、後先を考えずに行動する傾向を持ちます。その傾向のひとつと言えましょう。
昨年末、ネットの動画共有サイトYouTubeで休止状態にあった自分のチャンネルに、再び動画を上げてみようとふと思い立ち、すぐに実行してしまいました。
計画的に行動する人は、綿密な計画を立て、石橋を叩いて渡るように、そろりそろりと歩を進めるでしょう。
私の場合はその逆で、かつて自分のYouTubeチャンネルに上げてあった動画を、多少の修正をして、毎日何本も上げることをしました。
それだけでは飽き足らず、YouTubeがまだなかった頃に作った動画を、Windows Media VideoやRealVideoからMP4へコンバートして上げるようなこともしました。
それらが一応終わって、自分のチャンネルの存在価値を考えるようなことをしています。すべきことが、私の場合は逆にできていますね。
YouTubeに動画を上げ始めたことで、YouTubeに関する動画をいくつか見ました。下のチャンネルの動画には、いくつもの気づきを与えてもらいました。
このチャンネルの動画をいくつか見ることで、この配信者自身がYouTubeチャンネルの運営に悩んだ時期があったことがわかります。
それがあったことで、どうしたら多くの視聴者に見てもらえるチャンネルにできるか研究し、今のチャンネルの形に落ち着いたのでしょう。
私は、2008年7月21日に自分のYouTubeチャンネルを作りました。その後、2022年7月末に、一度、それまでチャンネルに上げてあった動画をすべて削除しました。
そして、2023年12月末、何の計画性もなしに、また、自分のチャンネルに動画を上げ直すことをしています。
本日時点、私のチャンネルを登録してくれている人は【230人】です。
一年半ほど、チャンネルがほとんど「死んで」いたときも、登録者を【200人】程度維持していました。もしかしたら、私のチャンネルに登録したものの、登録したことを忘れていた人が多くいたせい、かもしれません。
次の動画は、投稿して一日で再生回数が【62回】、いや【62万回】です。
ちなみに、私はHIKAKIN氏(1989~)の動画を見ることがないため、彼の動画の再生回数に私が見た回数は、今回の一回は例外として、普段は含まれません。
それにしても、動画を上げて62万回も再生されたら、どれほどの収益になるのでしょうか?
YouTubeで収益を得る条件のひとつに、自分のチャンネルに登録してくれた人が【1,000人】以上という条件があります。
収益化の条件には、このほかにふたつあります。
- 公開されている長尺動画の過去 365 日間における総再生時間が 4,000 時間以上
- 公開されているショート動画の過去 90 日間の視聴回数が 1,000 万回以上
YouTubeの動画を見るだけで、自分でチャンネルを運営していない人は、チャンネルを作ればすぐにそのぐらいはクリアできると考えるかもしれません。
私もそんな風に考えたこともあります。しかし、なかなか増えてくれません。本ページで紹介しているチャンネルの配信者、菅野浩氏によれば、YouTubeにチャンネルを持つ人で、【1,000人】以上の登録者を持つチャンネルは、全体の10%ぐらいということです。逆に見れば、全体の9割程度の人が、収益化できていません。
その原因と対策について、菅野氏のチャンネルは特化しています。
自分のチャンネルの動画にアクセスしてもらう一番の方法があります。それは、「ある特定のテーマに特化したチャンネルにすること」です。
このようにすることで、既存の登録者に加え、新規の登録者が増え、あとは雪だるま式に登録者数が増えていくことになるのでしょう。
テーマの設定にしても、たとえば、ただ単に「料理」ではなく、「時短料理」というように特化するといいそうです。私が関心を持つカメラでも、カメラ全体ではなく、何かに特化すると良さそうですね。
ひとつのテーマでチャンネルを運営する人が、ある動画を境に、登録者が減ったり、再生回数、再生時間が減るという恐ろしいことが起きるそうです。
それは、テーマとはまったく関係ない動画を上げてしまうことです。ひとつのテーマに特化していればしているほど、それは目立つ出そう。
私のチャンネルのように、テーマが多様化している場合は、まったく異なるテーマの動画を作ったら、それを新しいテーマにしても目立ちませんけれど。
ともあれ、私は無計画で何事も始めてしまう、良くいえば、いろいろな傾向の動画があることになり、悪くいえば、「テーマがバラバラ」の状態にあるということです。
そのことについて菅野氏が語る動画を、その部分から再生が始まるように下に埋め込んでおきます。
実に耳に痛いですね。
今現在、私のチャンネルには次の再生リストがあります。カッコ内の数字は、今現在、そのリストに含まれる動画の本数です。
- 特殊効果(8)
- 自然の風物(4)
- アート(10)
- 私のモノ語り(6)
- ビデオ散歩(8)
- インターネット(1)
- 未分類(1)
こうやって改めて自分が上げた動画を見ると、想像以上に、テーマがバラけ、それぞれのテーマの動画が、それなりにまとまっています。
「インターネット」と「未分類」の動画がひとつずつあります。今のところ、「はぐれ動画」といった感じです。
ちなみに「アニメ」は、ストップモーションアニメーションやインターバル撮影で作った動画を集めたリストです。絵を描く工程にもインターバル撮影を使った動画がありますが、これは「アニメ」に含めず、「アート」にリストアップしてあります。
それに加えて、私が関心を持つジャンルは、YouTubeユーザーの視聴人口が少ないものばかりです。これでは、登録者も再生回数が、はじめから見込めません。
言い訳をさせてください。
私は昔から映像がとても好きということで、自分のサイトを始めた1999年10月17日、PCを使い出して5カ月後に解説しました。そして、その自分のサイトを使って、自分がそのときどきに作った動画を紹介することをしていました。
動画の投稿を始めたのは、2000年頃が最初ではなかったかと思います。
この年の5月1日に父、10月23日に姉が亡くなることがあり、別のことを意識して集中的にしていたように思います。
思い返しますと、NHK FMが平日の午後6時から放送していたリクエスト番組「夕べのひととき」(東京だけは「夕べの広場」)、そして、番組名が替わって「サンセットパーク」になっていますが、この番組宛に私は、1983年の途中からリクエストすることを始めました。
これにはきっかけがあります。1983年7月の夏休み前、番組宛にハガキを出しました。それにはリクエスト曲は書いてありません。その時までは、リクエストはせず、番組を聴いているだけでした。
すると、私がリクエストしたとして、吉田拓郎(1946~)の『夏休み』という曲がかかりました。私が書いた、自分の夏休みの思い出話のようなことから、番組を担当していた人が『夏休み』をかけてくれたのです
そのときは、「〇〇のイニシアル〇〇さん」とリクエスト名が紹介されました。はじめの「〇〇」は私が住んでいる地域名、あとの「〇〇」は私のイニシアルです。
その「リクエスト曲」を客観的に聴き、「そうか。リクエストを出して見ようか」と思いつき、以来、番組宛のリクエストをするようになりました。
私は何かを始めると、ほとんど苦も無く、長く続けられる傾向を持ちます。このリクエストも、「サンセットパーク」が終了する2011年3月末の最後の放送日まで続けました。
PCを使ってリクエストカードを作るようになってからは、それをやめましたが、それまでは、ハガキの裏に、アクリル絵具を使って絵を描くことを随分しました。
なんでこんなことを書いているのか、自分でもわからなくなりました。このあたりが、計画と対策がない証拠ですね。
そうそう。リクエストカードにアクリル絵具で絵を描くことを、おそらくは何百枚もしたことで、アクリル絵具の扱いを自分のものにしていました。
その延長で、描く過程をビデオカメラで撮影したらどうかと考え、それを始めて自分のサイトで紹介したのが2000年頃であったと思います。
そのときは、将棋の谷川浩司 十七世名人(1962~)を描いています。当時はネット環境が貧弱だったため、画質を最低レベルまで下げています。
その後も、同じように、誰かのポートレイトをアクリル絵具で描く様子を動画にして、自分のサイトに上げていました。
その後、YouTubeが誕生し、それが利用できるということで、自分のチャンネルをYouTubeに作り、それ以前に作った動画をそのままYouTubeに上げ始めました。
また、どこかへ出かけたとき、民生用ビデオカメラで撮影し、それも動画にしたりしました。それもYouTubeに上げることをしています。
こんな風に、その時の思いつきで、自分が作りたい動画を作っているので、ひとつのテーマに絞るのが難しくなります。
ここまでが私の言い訳です。
自分のチャンネルを成長させるには、菅原氏が動画で語っているように、自分のチャンネルに登録してくれた人が満足してくれるような動画を継続して作る必要があります。
それができれば、新規の登録者が増え、チャンネルが成長していきます。
理屈ではわかっても、それができず、その結果として、登録者が【1,000人】未満のチャンネルが全体の約9割になってしまうわけですが。
それとは逆に、テーマがバラバラの動画を、そのときの気分で上げていたら、既存の登録者が戸惑ってしまいます。「自分が登録したときと動画の傾向が違う」と。
これでは、登録者を逆に減らしてしまい、チャンネルは停滞するか、死んでしまいます。
まさに、今の私のチャンネルの状態です。今というより、チャンネルの開設以来一貫してその状態にありました。
正直いいまして、私はこれまで、視聴者のことを考えて動画を作ったことは一度もありません。自分の直感で、作りたい動画だけを作ってきました。これは、本サイトのあり方も共通します。
そのときどきで、私が作りたいもの、書きたいものを、作り、書いているだけです。これでは、チャンネルやサイトの訪問者に、私の意図が伝わりづらいでしょう。
開き直れば、「仕方がない」です。
サイトの運営は、今年が25年目です。今更変えようがありません。YouTubeチャンネルも、途中の1年半を引けば14年です。
今から、何かに特化したサイトやチャンネルができるかといえば、なかなか難しいです。さまざまなテーマが、バランスよく成長すればいいですが、こればかりは、自分が考えてもできないです。
だから、成長させることは諦め、今まで通りいくしかない、という結論に落ち着かざるを得ません。