中央部重点平均測光が進化?

最近になって、写真撮影のときの測光モードを中央部重点平均測光を使い始めたことを本コーナーで書きました。

今、デジタルのカメラで写真を楽しむ人は、マルチパターン測光や評価測光といわれるモードを使う人が多いのではないか(?)と思います。

私も、そのモードを使っていました。

もっとも私の場合、昨年の途中からでしたか、すべてを自分で設定するマニュアル露出を使っていました。

そんな私でしたが、ふとしたことから、レンズの絞りを優先する絞り優先AEにすると、これが使いやすく、それからは、そのAEモードを使い始めました。

それに合わせるように、測光モードを中央部重点平均測光にしたらどうかと考え、これも試してみると結果が良かったため、この測光モードを積極的に使うようになりました。

思い返せば、フィルムの一眼レフカメラを使っていた頃は、主に中央部重点平均測光で写真を撮影していました。

そのように、昔からある測光モードですが、デジタルの時代になり、そのモードの精度が、いつの間にか向上していたのでは、と考えてしまうほど、このモードで撮影した結果の良さを感じます。

カメラに内蔵されている露出計は、被写体に反射した光を測光する反射光式露出計です。

光を測定した露出計は、すべての明るさを反射率18%グレーに近づける露出にする仕組みを持ちます。そのため、真っ黒なものは、黒が灰色に近づきます。逆に、真っ白なものも、灰色に近づけます。

そのような性格を持つ反射光式露出計を使うカメラの中央部重点平均測光ですが、特別に露出補正をしなくても、ほぼ私が望むような露出にしてくれることが多いように思います。

それだから、この測光モードが、知らぬ間に進化したのでは? と考えてみたりするのです。

だからといって、どんな状況でもこの測光モードがベストというわけではありません。

たとえば、梅の小さな花を、白飛びさせずに撮ろうとするときは、ごく狭い範囲を測光するスポット測光を使うと結果がよくなります。

ただ、別のモードを使った場合は、また中央部重点平均測光に戻しておかないと、露出の出方がヘンになったりしますので、注意が必要です。

実際、昨日、梅の花をスポット測光で撮ったあと、その測光モードのまま別のものをとり、何か変だな、と感じ、測光モードをもとに戻していなかったことに気がつきました。

マニュアル露出が有効な場面もあります。

ネットの動画共有サイトのYouTubeで、写真家でカメラマンの渡部さとる氏(1961~)に教わった、陽が射しこむ窓辺の露出設定で、窓辺で寝ている猫を写真に撮りました。

そのときは、ISO感度をISO400にし、シャッター速度は1/60秒、レンズの絞りをf/5.6にしたところ、最低な露出結果となりました。

こんな風に、あるときは、セミオートにしたり、また、あるときは、マニュアル露出を選ぶことで、自分が望むような露出結果が得られます。

それらを組み合わせて操ることも、写真の愉しみといえましょう。

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