私は写真撮影を趣味にしています。趣味ですから、被写体は、身の周りにあるものです。
私はフィルムの一眼レフカメラを使いましたが、考えて見ると、私が撮るものはほとんど変化がありません。今も昔のように、家で飼っている猫を撮影します。
昨日の関東南部は穏やかに晴れ上がりました。2月も下旬となり、陽の光が随分明るくなったように感じます。今ぐらいの陽の光を「光の春」といったりする(?)のでしょうか。
とはいっても、風があると、まだ空気が冷たく感じられます。昨日の昼頃に自転車で走りましたが、風があるところでは寒く感じました。
陽だまりは暖かったです。猫もそれを察知して、日向で過ごしていました。それに気がついた私は、ソニーのミラーレス一眼カメラ(ミラーレス)のα7 IIで猫の写真を撮りました。
昨日は、思いのほか撮影枚数が多くなりました。理由は、露出モードと測光モードを、それまでα7 IIで撮る時に使っていたモードから変更してみたことにあります。
ここ一年ばかり、マニュアル露出で撮影してきました。α7 IIを再び使い出したのは昨年10月末ですが、その前に使っていたキヤノンのEOS RPを使っている途中で、マニュアル露出に変更しています。
私は、ISO感度もマニュアルにしました。α7 IIのISO感度を、ボディ背面のコントロールホイールに割り当てたことで、快適にISO感度を操れることを本コーナーで書いたことがあります。
このような露出モードが、ここへきて変化しました。きっかけは、今週月曜日(20日)の朝、庭で猫を撮るとき、ふと思い立って、マニュアル露出ではなく、絞り優先AEにしたところ、ことのほか撮影が楽で、楽しかったことです。
そのときに使ったカメラは、キヤノンのデジタル一眼レフカメラ(デジ一)のEOS 30Dです。
それを思い出し、昨日の日中、α7 IIでも絞り優先AEにしたところ、撮影が進み、思いがけなく、多くの写真を撮ることができました。
EOS 30Dは、オートISO感度はありませんが、α7 IIにはあります。そこで、ISO感度もオートにして撮影しました。
撮影がはかどった要因はもうひとつあります。それは、測光モードを、画面の中央部分を重点的に測光する中央部重点平均測光にしたことです。
測光モードについても、本コーナーで先週書いています。
今のデジタルカメラには、画面を分割して測光するマルチパターン測光や評価測光と呼ばれる測光モードがあり、このモードを使う人が多い(?)のではないでしょうか。私も、これまで、主にこのモードを使ってきました。
この測光モードを、私は中央部重点平均測光に換えています。
フィルムの一眼レフカメラで撮影した頃は、評価測光のようなモードはなく、中央部重点平均測光で撮影しました。このモードの良さを、今、再発見した気分です。
絞り優先AEと中央部重点平均測光で撮影した画像は、私が望むような明度が得られることが多く感じます。
昨日の昼頃は、すでに書いたように、晴れて明るい陽射しが照りつけていました。その光の中にいる猫や庭の風景にカメラを向け、気の向くままに写真を撮りました。
RAWで撮影し、露出補正はしていません。私は、明るく写りすぎるよりも、適正露出から暗めに写ることを好みます。暗く写りすぎた画像は、RAW画像を「現像」するときに、適正の明るさに戻せばいいだけです。
中央部重点平均測光を使う上でのポイントがあるとすれば、ミラーレスを使うことで、どのような明度になるかを電子ビューファインダー(EVF)で確認できますので、レンズの方向を変え、自分が望むような明度にし、必要であれば、露出を固定するAEロックを使うことです。
より細かい部分の露出を優先させたければ、中央部重点平均測光よりも狭い範囲を測光する部分測光やスポット測光を使うといいです。
カメラやレンズにお金をかけなくても、今持っているカメラとレンズで、露出モードや測光モードを少し工夫するだけで、写真の撮影が楽しめます。